失敗しない不動産の買い方


ニュースで毎日のように報道される、
サブプライム・ローン焦げ付き、不動産バブル崩壊と、アメリカ全土を覆う不穏な空気。
一方で、買い手市場と言われる昨今、食指を動かす人も少なくない。
こんな中、損をしないで不動産を買うにはどうしたら良いのか? 
私達の住むノースウエスト地域に詳しい不動産、金融業界のプロに聞いた。


取材/小関典子、南麻衣子、村井友香

※ 掲載内容は7月10日以前の一般的な情報について各専門家から取材したものです。
各金融機関、不動産エージェント、地域、物件、個人の状況などによって異なる場合があります。
詳細は専門家に直接お問い合わせください。



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銀行で申し込むローンの仕組み  

この買い手市場で人気なのはFHAローン

アメリカの住宅ローンは、連邦住宅局(FHA)により政府補償が付くFHAローン、政府補償が付かない民間のローン(Conventional Loan)、退役軍人のためのVAローンの3種類に大別されます。金融不安が広がり、ローン審査も厳しくなっている現在、以前はファイリングが煩雑で敬遠されていたFHAローンがいちばん人気です。
元々は、政府の低所得層支援という位置付けと思われがちでしたが、所得の上限はありません。注目したいのは、頭金援助(DPA:Down Payment Assistance)のシステム。FHAローン利用には少なくとも3%の頭金が要求されますが、自分のお金である必要はないので、買い手市場の今なら、売り主に負担してもらえるよう交渉できます。
売り主に不動産価格の6%を負担してもらい、その中から引き渡し諸経費(Closing Cost)を前納(Prepaid)し、残りを頭金として使うのが基本です。そうすれば、自分で頭金を工面せずに済みます。
家を見て回る際は不動産エージェントに希望を伝え、FHAローン対応の物件を探しましょう。なお、遠隔地への引っ越しなどの理由がない限り、複数のFHAローンを利用することはできません。短期滞在用ビザの種類によっては取得できないことがあります。

FHAローンの支払い方はさまざま

月々の支払いには、利子、税金、元金、管理費(コンドミニアムの場合)、保険料が含まれます。銀行では、固定金利(Fixed)の15年払い、30年払いに加え、すぐに売る予定のある方のために、開始から1年、3年、5年、7年というように、最初は利率を低く抑えられる変動金利(ARM:Adjustable Rate Mortgage)のプランを用意しているのが一般的です。
変動金利から固定金利のプランにするなど借り換え(Refinance)する場合、支払いの延滞などがなければ、初回のような諸経費を支払う必要はありません。また、支払い途中で不動産を売却する際、同じ金利のままでローンごと売ることができます。繰り上げ返済による違約金(Prepayment Penalty)も、ほとんどありません。金利ですが、ワシントン州キング郡の1世帯用住宅の場合、借入額が$567,500を超えると、より高くなります(2008年7月10日現在、同12月31日までの基準)。

ローンのための必要書類

住宅ローン・
コンサルタント
トニー・ベリーさん
フィラデルフィア出身。日本で英語教師の経験があり、日本語での会話、読み書きができる。語学留学で渡米していた日本人の寛子さんと、ベルビューのスターバックスで出会い、やがて結婚。夫婦でパイク・プレイス・マーケットやパイオニア・スクエアの散策、マリナーズまたはシーホークスの観戦を楽しむ日々。

Tony Berry
Tel: 206-225-0926
Tony.berry@live.com


ローンを組むまでの流れ
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