
▲子供のころ習ったピアノを、40歳になって再び始めた。またクリスチャンである宏美さんは、祈りや森への散歩を通して瞑想も欠かさない。「このような仕事をしていると、ものや人に流されがち。自分の土台を固めることで、周りから影響を受け過ぎずにいられます」
インテリア専門リサイクリング・ストア「フォーユー」経営
Hiromi Dipboye
日本で大学卒業後、日本語教師として半年働き、海外ボランティア・プログラムに参加して88年にイリノイ州へ。大学院で家族心理学を専攻する中、交際していたアメリカ人と90年に結婚。現在はベルビューにて、夫、高校生の娘、中学生の息子と4人で暮らす。07年、フォーユーを3代目として引き継ぐ。www.foryu.com
「息子が幼稚園を出るまでは専業主婦でした」と当時を振り返るのは、ベルビューで中古のインテリア用品を委託販売する宏美さん。日本語教師や留学カウンセラーとしてパート・タイムの仕事を始めたものの、キャリアを模索する日々が続いていた。「恵まれない人の役に立てないか」と、大学院で研修したソーシャル・ワークの仕事を探すも見つからず、ボランティアから始めることに。そんな折、通っていたヨガ教室近くのフォーユーを気に入り、常連客となった。「たまたまオーナーから、店を売って引退したいと聞きました」
ボランティア先の友人との「自分の好きなことを仕事にできるのがいちばん」という会話を機に「私は本当にソーシャル・ワークが好き? 自分に向いているのだろうか?」と疑問が。その瞬間、フォーユーのことが頭に浮かんだ。しかし、ビジネス経験は全くない。「神さまが望まないことなら、チャンスは閉ざされるだろう」と話を進めてみると、とんとん拍子に決まっていく。スタッフにも恵まれた。2年過ぎた現在、値下げやインターネットの活用が功を奏し、エコの時流もあって、この不況でもビジネスは順調だ。
プライベートにも変化が。結婚して20年、子供中心の生活で、医師として忙しい夫とはすれ違いもあったが、「夫婦は常に恋人であるべき」という友人の助言をきっかけに後回しになっていた夫婦の時間を優先して持つように。「夫とより深いレベルで話をするようになり、今頃になって新たな側面を発見することも。20年ぶりにまた彼に恋しています」
私の中の3カ条
1. 日常の小さなことにも、与えられている幸せに感謝し、喜ぶ
2. 人に何を与えられるか、どのように助けてもらえるか考える
3. 美しいものに対する少女のような憧れをいつも持ち続ける

▲仕事で勝負したい時には、初めての給料で買った指輪がお守り代わりに。「最初に見られるものだから」と先輩に言われ大枚をはたいたカルティエの名刺入れも宝物。ちなみにスーツも、20代でそろえたという仕立ての良いクラシックなものを変わらずに着用
リクルーティング/コンサルティング会社「グローバル・キャリア・パートナーズ」副ディレクター
Hinako Hamasaki
日本では信販会社で営業・企画職、ベンチャー企業でコンサルティング及びコーチングを経験し、渡米。ノース・シアトル・コミュニティー・カレッジ留学、留学プログラム会社勤務を経て、05年にグローバル・キャリア・パートナーズ(旧:ニッソー・アメリカ)入社。
www.shigotosagashi.com www.kikokugo.com
新卒で大手信販会社の女性総合職1期生として入社し、2年後にベンチャー企業へ転職。20代はとにかく忙しく、あれこれ悩む暇もなかったという日菜子さん。「苦しいと思うこともありますが、5年後、10年後に自分は一体どうなるのかと悩まず、やるべきことを一生懸命やっていれば次にやりたいこと、できること、何かが見えてきます」
留学時にアメリカ人の夫と知り合い、結婚して約6年。30代の現在もシアトルで着実にキャリアを積み上げ、4人の部下を持ちながら、仕事と家庭を両立させている。「起床は朝5時半。愛犬の散歩、ジムでのエクササイズをこなし、仕事のメールをチェックしてから家を出ます。夜は8時くらいに帰宅して、30分で料理と片付けを同時進行。夕食後はDVD鑑賞など夫婦の時間を過ごします。買い物や掃除などの家事、1週間分の料理の下ごしらえはまとめて週末に」。自分のための時間は一体どこに?と思ってしまうが、余暇にはゴルフ、ランニング、ホーム・パーティー、読書、そして地ビールの飲み比べなどを楽しんでいるという。「何事にもストイックになる性分。仕事もプライベートも分刻みで動いています」と、タイム・マネジメントに自信を見せるスーパー兼業主婦ぶり。「限界まで頑張った20代があったからこそ、30代では要領を得て、力の抜き方がわかるのでは」と語る日菜子さんに、大人の女性としての余裕を感じる。
私の中の3カ条
1. 今を100%頑張る
2. 被害者にならない、他人や環 境のせいにしない
3. 自分と未来は変えられる、他 人と過去は変えられない
▲夫はサックス奏者。食後は家族で楽器を演奏したり歌を歌ったり
▲家庭菜園にもやっぱりガラスが
コンリーくるみさん ガラス作家
Kurumi Conley
ポートランド在住、海外生活は15年目。夫、娘ふたりの4人家族。ガラス工房で作品を制作する傍ら、不定期にガラス細工の教室も開いている。www.kurumiglass.com
アトリエに入るとフルーティーな香り。裏庭にはさまざまな花や野菜が茂り、接する壁をたわわに実ったブドウが覆う。「庭仕事をしたり、お菓子を作ったり。ブドウでワイン造りをしたことも。とにかく、作ることが好き」
妻、母、アーティストと、いくつもの顔を持つくるみさん。忙しいはずなのに、ゆったりとした生活リズムの中でそれぞれの役割を上手にこなしているのはなぜだろう。「コツはひとつに集中し過ぎないこと」。仕事の合間には5〜10分程度の散歩やヨガ、ラジオ体操で、エクササイズがてら気分転換をしている。クルマが苦手で、日本から持参したママチャリが移動のパートナー。それに乗って近所のナチュラル系マーケットへ出掛ける。「購入するのはオーガニック品が中心。でも、外国製の商品を買うくらいなら、地産のフレッシュなものを選びます」と、エコな生活を実践。ガラス制作でもポートランドで生産される板ガラスを用い、余った材料や失敗した作品は捨てずに加工して新たな材料にする。つまり、他作品の一部として再生するのだ。
「周りと優劣を比べても何の意味もない」との思いは、さまざまな人種のいるアメリカに来て、より明確になった。地に足がついた生活をし、無理して自分を飾らないこと、気持ちに正直でいられること。それが、本来の魅力をいちばん引き出すことを、くるみさんはよく知っている。
私の中の3カ条
1. 家庭も仕事も何でもバランス良く
2. 上手に気持ちを切り替える
3. ありのままの自分を受け入れる
▲ダイニング・テーブルには帯を使ったセンター・ピース。その上にヨーロピアンなティー・セットを置く。「ヨーロッパと日本のスタイルを上手にミックス」がカーリー流
▲料理好き同士で和気あいあいのクラス。81歳になる母の味を引き継ぐナオミさんほか、豪華な講師陣には益子のオーナー・シェフも! 12月16日(水)6:30 p.m.には正月向け家庭料理のワークショップを開催。そのほか、詳しいスケジュールはウェブサイトで確認できる料理研究家・タレント
Carlee Saijo
日本で料理研究家として活躍し、数々の料理本も出版。講演を通し、日米文化交流専門家や教育者としての顔も覗かせる。現在はセーラム在住で、「楽しみ時間・ホッとする英会話教室」を主宰。詳細はquriepetra@gmail.comまで。
“カーリーおばさん”と聞けば、ピンと来る人も多いのではないだろうか。「笑っていいとも!」を始め、90年代からたくさんの人気バラエティー番組に出演していた料理研究家のカーリーさん。“アメリカのマム”を体現するような、気さくで大らかな人柄は画面からも伝わり、視聴者を魅了した。故郷のアメリカに戻った今も、そのポジティブで女性らしいキャラクターは健在だ。
その一方で、強く、何にでも負けない、諦めない性格も併せ持つ。料理のエキスパートであるカーリーさんだが、初めて来日した当時は思うように食材が集まらず、試行錯誤しながら料理を作っていたそう。独自のやり方を取り入れたイタリア料理、フランス料理。その工夫がやがて料理研究家として、TV出演するまでになった。
異国で数々の苦境を乗り越えてきたカーリーさんにとって、「工夫」はより明るく楽しく人生を過ごせるかぎ。それは、仕事や家庭、健康の心配、心の問題など、女性が経験する人生のターニング・ポイントを乗り切る秘訣でもある。「留学、または駐在する夫と暮らすなど、アメリカ生活がたとえ1、2年のことだとしても、積極的に外に出て楽しまなきゃ!」と、迷いが生じている日本人女性にエールを送る。
私の中の3カ条
1. 常に優しさを忘れない
2. 男性に許されても女性に許されないことは(仕事では特に)まだ多いが、我慢して乗り越える
3. 物事にすぐ飛び付かず「待つ」時間を持ち、冷静に考えてから決断・行動
男心を掌握するのは美しい外見のみにあらず。日頃の言動を、4人のメンズが異性ならではのリアルな目線で一刀両断
●舎テーさんの場合
・髪をまとめる時、ピンを口にく わえる仕草
・さりげない心づかいに気付き、 感謝してくれる(車道側を死守 して歩いている時など)
・サプライズに対してサプライ ズできる(泣いちゃったら最高)
・相手によって態度が如実に変わる
・女性である素晴らしさを忘れてし まっている
・エスコートしてもらうことを当たり 前に思う(男はポーターじゃないよ!)
●トリノスさんの場合
・自然で溶けるような笑顔
・背筋を伸ばし、さっそうと歩く
・足をしっかりそろえて座る
・ゲラゲラ、品なく笑う
・汚い言葉を使う
・男にいろいろ求めてくる
(求めないほうが男は与えたくなる)
●TAKさんの場合
・片手で反対側の耳際の髪をかき上げる
・時間を忘れて真剣に何かを語っている時
・浴衣姿(日本人女性がいちばん美しく見 える!)
・ご飯の食べ方が汚い(普段の生活の 乱雑さと比例する)
・人前での化粧(電車などで、デリカシー がないのは無理)
・笑い方がゲラゲラしてる(悪気がな いのはわかっていても引いちゃう)
●Mr. Newsmanさんの場合
・サルサ・ダンスを激しく踊る姿
・恥じらっている表情(英単語が わからない時など)
・普段おしゃれなのに、まさかの ジャージ
・ゲップの音がデカい
・クルマの運転をしていると人が変わる
・薬指に指輪をしている
「Best of City Search」にも選ばれた有名イタリア料理店、イオリオ。「胃袋を満足させることができたら、彼のハートはつかんだも同然」とアドバイスするのはオーナー・シェフのクリスさん、ヒラリーさん夫妻で、自ら料理教室も開催している。夫妻の料理哲学は「シンプルで、楽しみながら作れること」。2度と作らないような複雑な料理より、素材を生かせる料理がいちばんおいしく、作りがいがある、と語る。教えるのは、料理テクニックだけではない。食べ物アレルギーなどの栄養学や、持続可能な農業環境の現状など、食育にも力を入れている。オススメは少人数制のプライベート・クラス($50〜)で、グループ・クラスもある。最近はカップルで受講する人が増えているとか。共同作業で、より愛が深まる!?