イベントやカンファレンスの 音響、DJを日本語で請け負う

▲ チョコレート・ブランド「Theo」のクリスマス・パーティー時の1枚。場の雰囲気に合わせ盛り上げるのも手腕のひとつ

▲ イベント当日の音響全般を請け負うほか、ニーズに合わせ、機材のみの貸し出しも行なう。見積もり無料

車の修理や整備、輸出などを手がけるエントリーウエスト社の松井紳一郎さんが、新たに音響に関するビジネスを開始した。
日本ではクラブDJとして活動していた松井さんは元々音楽への造詣が深く、これまでも車の仕事のかたわら、個人的にシアトルのクラブでDJをしたり、イベントの音響エンジニアの仕事を請け負ったりしていた。
　
「イベント時には依頼者との密なコミュニケーションが必要です。依頼者が日本人で音響担当がアメリカ人だった場合、英語が不自由な人は、きちんと意志が伝えられないのではないだろうか…。自分の技術をアメリカ在住の日本人に役立ててもらえたら、との思いに至りました」と、起業の経緯を語る。

さまざまなイベントに対応
取り扱うのは、音響システムの設置やイベント当日のオペレーション、音楽DJなど。その他、音響設備の貸し出しも行なう。これまで、チョコレート・ブランド「Theo」のパーティーや、ワシントン大学ボセル校の卒業パーティーほか、チョコレート・フェスティバルやフリーモント・ソリスティス・パレードなど、名の知れたイベントを担当。ビジネス・カンファレンスなどのかしこまったものから、若者向けのブロック・パーティーなどのくだけたものまで、さまざまにアレンジ可能だ。警察などのパーミットが必要かの判断、また申請に関する補助も行なう。

依頼者の思いをプロデュース
例えば結婚披露パーティーを行いたい場合なら、会場の手配、BGMの選曲、式の進め方のアドバイス、必要によってはカメラマンや記録DVDの作成も請け負う。誕生祝いや卒業祝いなどのプライベート・パーティーや企業のパーティーも同様だ。「どんなことをしたいのかおっしゃっていただければ、それに合わせてアレンジします。見積もりは無料なので規模にかかわらず相談してください」。
　
松井さんは、アメリカのミュージシャンの日本ツアーのブッキングや、日本のミュージシャンがアメリカでコンサートをする際の窓口などもしており、日米間の音楽の架け橋としての役割も担う。レコーディングのコーディネートも可能なので、音楽を志す人の強い味方にもなってくれそうだ。
（写真・文／川崎実穂）

▲ DJ中の松井さん。ワシントン大学ボセル校、卒業パーティー時の1枚

▲ レゲエ・ミュージシャン、マイケル・ローズの日本ツアーなどもコーディネート。共に日本のラジオ番組にも出演