2014年10月27日～10月31日（10月第5週目）

今週シアトル地域では交通渋滞がひどくなっているが、悪天候だけが理由ではないようだ。道路交通に関するデータ分析や情報提供を行うINRIXのJim Bak氏は、その理由の1つにシアトルの経済状態が良好であることからの人口増加を挙げている。企業の求人数は今年始めと比較して現在2.6％伸び、シアトルは今やアメリカ国内で第8位の急成長都市となった。またBak氏は、ガソリン価格下落を別の交通渋滞悪化の理由としている。シアトルではガソリン販売平均価格が8月から50セント下落。全国的に見てもレギュラーガソリンは4年ぶりの低価格となり、車で出かける人が増えた。ワシントン州運輸局が先週発表した報告では、1年間のI-5における交通の遅れは2011年と2013年の比較で57%増加、またI-405では39％増加している。King5の関連記事はこちら

30日（木）午後7時頃、エベレットのボーイング工場内にライフルを所持しているとみられる男が侵入していると従業員から2件の通報が警察に入った。警察関係者によると、通報は未確認であったが多数の警察隊が現場へ出動、約2時間かけて工場内を捜索したが、疑わしい人物やライフルはみつからなかった。当時工場にいた数多くの従業員は、用心のため警察の誘導でカフェテリアに避難したが、建物内の安全が確認された後、10時までに作業に戻っている。King5の関連記事はこちら

アメリカ国立気象局の天気予報によると、ハロウィーンである31日（金）夜はワシントン州ほぼ全域において雨で冷え込み、Trick-or-Treatにはあいにくの空模様となりそうだ。30日（木）から31日朝にかけてワシントン州西部では激しい雨となり、カスケード山脈西側では1～2インチ、オリンピック半島では3～4インチの雨量となる可能性がある。その後前線は東へ移動し、31日夜までに州西部では天気が回復するもののにわか雨が残り、気温は華氏50度台と予報されている。Seattle Timesの関連記事はこちら

ソフトウェア大手企業のマイクロソフトは今年7月に発表した大規模人員削減計画の最終段階である3回目の実施を29日（水）に行い、ピュージェットサウンド地域の638人を含む従業員3000人をレイオフした。同社の広報は、「今回のレイオフは多くの事業部門と国に及ぶ」と述べた。4月に手続きが完了したノキアの買収にともない同社の従業員は2万5000人増加。一連のレイオフで職を失ったのは全従業員数の約14%にあたる1万8000人にのぼり、その7割近くが旧ノキアの従業員だった。King5の関連記事はこちら

28日（火）深夜、ノースキットサップ高校に在籍する16才の生徒が、銃撃を計画し、同校生徒の標的リストを作成したとして逮捕された。28日午後、犯行計画を知ったクラスメートの父親が警察に通報、同日のうちに警察が容疑者の自宅を捜索したところ、家族が所有する拳銃などが見つかったが、銃撃する生徒のリストは発見されなかった。捜査員は脅迫が犯行を意図したものだったのか、いたずらだったのか調べている。現在、生徒は脅迫罪の容疑で少年院に収容されており、未成年裁判所での審理は29日（木）に行われる予定。King5の関連記事はこちら

サウスシアトルで、27日（月）の午後8時15分頃、女性2人が男に銃で撃たれたと10歳の少年より緊急通報があった。事件が発生したのはS. Fountain St. の 6300ブロックにある住宅。被害者は発砲した男の娘と孫娘で、犯人は２人を射殺した後に自殺。男の孫である少年は、現場から裸足で逃げ出して警察に通報した。現在、警察では殺害の動機を調べている。Kiro7の関連記事はこちら

ワシントン大学公衆衛生学部はシアトル・キング郡公衆衛生局と共同で、エボラ出血熱などを含む集団感染する伝染病を追跡するソフトウェアを開発し、実用に向けて準備を進めている。このソフトウェアはOutbreak Investigatorと呼ばれ、感染のパターンや、流行場所などを監視する機能を備えている。保健局では伝染病発生時に、感染の変動調査や発生地点を地図上で特定し、流行する疾病をどのように抑制するか対策を立てる。携帯デジタル器機に搭載したこのソフトウェアの使用で、実地において感染情報をデータベースに即時入力し、発生時に費やされる調査時間を短縮できるという。また感染患者や地域の情報もデバイス上で確認可能。将来に向けて、伝染病拡大の予測、飛行機や公共交通機関利用時の感染状態を追跡できるシステム開発も進められている。King5の関連記事はこちら

ペンシルベニア州マケルハッタンに本社のあるNutek Disposables, Inc.は、アメリカ国内において、幾つかのブランド名で販売されている自社の赤ちゃん用おしりふき製品がバクテリア汚染されている疑いがあるとして、回収を行っている。リコール対象商品はDiapers.com、Sam’s Club、 Walgreens、Fred Meyer などで販売。異臭や変色といった消費者からの苦情が出た商品に対し同社が調査したところ、バークホルデリア・セパシアというバクテリアが検出された。10月3日にリコールが発せられた後、Nutekには発疹、炎症、感染症、発熱、呼吸器系や胃腸の問題など報告が寄せられている。報告された症状がリコールとなっている商品と実際に関係があるのか、正式な発表はされていない。回収が行われているおしりふきのブランド名はオリジナル記事に掲載。現在、これらの商品は販売を行った小売店にて回収を受け付けており、消費者からの問い合わせはNutek（1-855-646-4351）で対応している。King5の関連記事はこちら

ピュージェット・サウンド地域において25日（土）夜から翌26日（日）朝にかけて強風が吹き荒れた影響で、各地で停電が発生し、一部地域では27日（月）まで復旧が遅れる恐れがある。キング、ピアス、サーストン、キットサップの各郡のシアトル・シティ・ライト顧客では５万世帯以上、またピュージェット・サウンド・エナジー（PSE）の顧客では11万世帯以上が停電の影響を受けた。シアトル・シティ・ライトでは26日夜までに586世帯を残して復旧作業が完了していたが、同日夜遅くには停電世帯は再び3,743まで増えた。PSEでは26日朝まで停電の影響を受けたのは主にイーストサイド地域で6万世帯に上り、27日朝現在、 6,700世帯はいまだ停電状態となっている。PSEによると、復旧作業が完了するのは27日夜遅くになる見込み。週末の嵐では風速30mphから40mphとなり、シータック空港では49mph、イーストサイドのハンツ・ポイントでは61mphの突風を観測。雨で濡れ重くなった木や枝が強風で電線に落下し、復旧作業が手間取っている。PSEは26日、ヘリコプターにて上空から停電している全地域の被害状況の調査を行った。Seattle Timesの関連記事はこちら

24日（金）午前に発生したスノホミッシュ郡メリーズビル-ピルチャック高校での銃撃事件で負傷し重体となっていたGia Sorianoさん（14）が26日（日）夜、入院先のエベレットにあるProvidence Regional Medical Centerで死亡した。Sorianoさんは頭部に発砲され重傷を負い、病院へ搬送後すぐに手術を受けて集中治療室に収容されていた。26日夜に行われた病院での記者会見では「無意味な事件で悲嘆に暮れている。Giaは私たちの美しい娘であり、彼女を失った悲しみは言葉では言い表せない。」というSorianoさんの家族の声明文が読み上げられた。またこの家族は、Sorianoさんの臓器を移植の必要な患者に提供することを申し出ている。Sorianoさんの死亡により、事件による死者は容疑者を含め3人となった。King5の関連記事はこちら