シアトルの生活情報&おすすめ観光情報

2017年9月25日~9月29日(9月5週目)

28日(木)にアメリカの科学誌サイエンスに発表された論文で、2011年に発生した東日本大震災の津波のがれきに付着した生物300種近くが、アメリカの海岸に到着していたと報告されている。ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州、ブリティッシュ・コロンビア州、アラスカ州そしてハワイ州の海岸で、貝類や甲殻類など日本に生息する289種が確認されており、生きたまま北米まで約4800マイルを漂流したことになる。専門家によると生物の数と移動距離がこれほどの集団海洋移動はこれま記録に残っていない。また、論文を書いた海洋生物学者は、もしこれらの外来生物が定着すると在来の生態系に影響を与える可能性があると話している。KING5の関連記事はこちら

国内で最も交通渋滞がひどい区間、シアトル周辺が上位に

9/28/2017 ・KING5

交通に関するデータ分析や情報提供を行うカークランドのINRIXが最近発表した、アメリカ国内で最も渋滞がひどい区間のランキングで、ワシントン州の数カ所が上位に入った。調査は今年3月から4月にかけて、国内の交通渋滞が最もひどい25都市の10万カ所で実施されており、渋滞による損失金額などを含む報告が行なわれている。ワシントン州内では上位50位に2カ所が入っており、I-5南行き、シアトルのPike St. とエベレットの128th St. SWの間での渋滞による遅延が20位。またI-5北行き、タコマとシアトルのPike St. の間は50位だった。また同社のアナリストは今後最も渋滞が悪化すると予測される州内の場所を2カ所挙げている。1カ所はI-5スノホミッシュ川北側のエベレットからメリーズビルの間で、現在同ランキングで103位。付近では住宅やビルの建設ラッシュが起こっており、今後渋滞が一層悪化することが予想される。もう1カ所はI-405北行きのタクウィラとレントンの間で、今回の調査では90位。ワシントン州運輸局は同区間において、有料車線の導入を含む道路拡張に関する調査を行っており、もしこれが実現すれば渋滞が緩和される可能性がある。KING5の関連記事はこちら

I-405の有料車線導入から2年、目標の交通緩和基準を満たせず

9/27/2017 ・KIRO7

I-405のベルビューとリンウッド間に設置されている有料エクスプレス・レーンが27日(水)で開通から2年を迎え、ワシントン州は有料車線導入で交通緩和への効果が出ていると話している。2015年からの有料車線導入にあたっては、州議会が同車線を将来的に維持し続けるために料金収入と渋滞緩和に関する2つの基準を満たすよう要求しているが、州運輸局が出した最近の報告によるとその一つが満たされていない。基準の一つは利益を出すことで、開通後18カ月間の車線通行料による収入は、運営必要経費の約2500万ドルをはるかに上回る3900万ドルとなり、この基準を満たしている。もう一つは、渋滞がピークとなる時間の90パーセントにおいて、車が流れるスピードが45mph以上としている。しかし実際には当初の想定よりも交通量が増え、スピードが45mph以上となっているのはピーク時間の81パーセントの間に留まっている。州運輸局は有料車線導入により、特に北行き車線の渋滞が改善していると話している一方で、渋滞時の車の速度が目標基準を下回っており、効果が見られないと市民団体から批判の声も上がっている。有料車線を維持し続けるかどうかについては、来年1月の州議会で検討される。KIRO7の関連記事はこちら

今年最後?今週シアトルで夏のような暑さになる予報

9/26/2017 ・Seattle Times

今週シアトルでは、26日(火)から気温が上昇し、28日(木)には華氏80度に達するという天気予報が出されている。シアトルにあるアメリカ国立気象局所属の気象学者によると、沖合で現在発生している高気圧が間もなく移動して来ることと、今後カスケード山脈からの風が強まるという2つの現象が同時に起きることで気温が上昇すると話している。気温は26日に71度、27日に77度、そして28日には最高81度まで上がると同気象学者はみている。29日(金)からは天気が崩れる模様で、気温も60度半ばまで下降すると予報されている。Seattle Timesの関連記事はこちら

シーホークス、トランプ大統領のNFL選手批判後、国歌斉唱に姿見せず

9/25/2017 ・KING5

トランプ大統領が22日(金)に行った演説中、またその後のツイッターでの投稿で、試合前の国歌斉唱で起立しないナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の選手を批判した発言をしたことに対し、多くのNFL関係者がこれを批判する姿勢を示した。シアトル・シーホークスは24日(日)にテネシーで開催された試合前に、チームとして国歌斉唱には参加せず、ロッカールームに留まることを決めたとソーシャルメディアでファンに伝えた。またリーグに所属する他のチームでも、先週末の試合で国歌斉唱に参加しない、または起立を拒否することで抗議する選手が多く見られた。トランプ大統領は演説において、球団は国歌斉唱中に人種差別に抗議するためひざまずくなど、起立しない選手を解雇すべきであると発言。またファンへは試合観戦をボイコットするよう呼びかけた。地元メディアKING5は25日(月)、同社のソーシャルメディアでは抗議する選手を支持する投稿がある一方で、シーホークス戦の観戦をやめたという投稿も多く見られたと伝えている。KING5の関連記事はこちら