シアトルの生活情報&おすすめ観光情報

2017年12月18日~12月22日( 12月4週目)

ワシントン州運輸局は18日(月)にデュポン市近くで発生したアムトラックの脱線事故を受け、列車制御システムであるPositive Train Control(PTC)が稼働するようになるまで、時間短縮のために建設された新区間のPoint Defiance Bypassを利用せず、事故以前に使われていた路線を運用すると発表した。PTCは位置情報技術GPSを用いて列車の速度を制御する事故防止のためのシステム。脱線事故現場付近の線路にはPTCが設置されていたがまだ試験段階で、2018年春までにPoint Defiance Bypass全区間での設置を完了して稼働させる予定だった。アメリカ連邦議会は2008年、国内にある全ての鉄道に2015年末までにPTC導入を義務付ける法律を制定したが、設置と維持に膨大な費用が必要になるなど鉄道会社の負担が大きいことから期限を2018年に延長。しかし現時点の設置状況は貨物線は37パーセント、旅客線では23パーセントにとどまっている。KING5の関連記事はこちら

来年よりWA州の最低賃金値上げ、有給病気休暇が義務化に

12/21/2017 ・KING5

ワシントン州が定める1時間当たりの最低賃金が来年1月より、今年より50セント高い11ドル50セントに値上げされる。また雇用主は従業員に対し、40時間労働につき1時間以上の有給病気休暇を付与することが義務付けられる。これは2016年の住民投票で承認された最低賃金増加に関するイニシアティブ1433によるもので、州が定める1時間当たりの最低賃金は2020年までに13ドル50セントへ段階的に値上げされることが決まっている。KING5の関連記事はこちら

ベルビュー市、来週から公道での路上駐車に関する新条例施行

12/20/2017 ・KING5

ベルビュー市では公道での路上駐車に関する条例の改正により12月26日(火)以降、同一ブロックに24時間以上続けて駐車することが禁止される。これまでは24時間以内に数インチでも車を移動させると、条例違反にはならなかった。新条例が施行されると、違反した場合には42ドルの罰金が科せられる可能性がある。KING5の関連記事はこちら

脱線事故の列車、制限速度30mph区間を80mphで走行

12/19/2017 ・KING5

ワシントン州デュポン近くで18日(月)朝に起こった長距離旅客鉄道アムトラック・カスケード列車の脱線事故について国家運輸安全委員会(NTSB)が事故原因について調査を開始した。NTSBは同日行われた記者会見で、列車に搭載されていた事故記録装置によると列車は事故直前、制限速度30mphの区間を50mph上回る80mphで走行し、脱線が起きたカーブに入ったようだと発表している。NTSBによる事故現場での調査は7日〜10日間続く見通し。ワシントン州のインスリー知事は、18日のうちにこの事故に関して非常事態宣言を発令し、現場付近のI-5での通行を避けて迂回路を利用するよう呼びかけた。犠牲者については事故直後、死亡者数は少なくとも6人と複数のメディアが伝えていたが、ワシントン州保安警察が発表した死亡者数は3人。また72人が病院へ搬送され、19日(火)朝の時点では、そのうち少なくとも1人が危篤状態、少なくとも17人が重傷で入院していると地元メディアのKING5が伝えている。KING5の関連記事はこちら

アムトラックがタコマ-オリンピア間で脱線、複数人の死者も

12/18/2017 ・Seattle Times

長距離旅客鉄道アムトラックのカスケード列車が18日(月)午前7時30頃前、タコマとオリンピアの間で脱線し、複数の死者やけが人が出る事故となった。ポートランド行きの同列車は乗客77人と数人の乗務員を乗せ、午前6時にシアトルを出発。同日に新しく開通したばかりのPoint Defianceバイパス・ルートを走っている途中に事故が発生した。現場はレイクウッドとオリンピアの間、デュポン近くのI-5上にかかる陸橋付近。合計14車両のうち13車両が脱線し、1車両はI-5南行き車線上に落下した。18日午前10時の時点では、列車乗客のうち少なくとも6人が死亡、また70人以上が病院へ搬送されたと複数のニュースメディアが伝えている。負傷者の中にはI-5を通行中に事故に巻き込まれた複数の人が含まれている。現時点では事故の原因は特定されていない。事故現場となったI-5南行き車線の閉鎖はしばらく続くとみられている。Seattle Timesの関連記事はこちら