シアトルの生活情報&おすすめ観光情報

ニューヨークの観光名所・グルメ・レストラン

KIYOのアメリカ漫遊記

文・KIYO
希望に満ちた将来を模索してやまない現役女子大学生KIYOが、アメリカのさまざまな地を訪れては、自分自身を一歩いっぽ前進させる旅エッセイ。

KIYOニューヨーク

自由の女神像とエリス島移民博物館

ニューヨークの代名詞といえば、アメリカの独立100周年を記念してフランスから贈られた自由の女神像。絶対にハズせない観光スポットですよね。オフ・シーズンの、しかも朝一番で行ったのに、リバティー島へ行くフェリー乗り場にはたくさんの人の行列が!
テロ対策としてフェリーに乗る前にチェックされる防衛の徹底さ。まるで飛行機にでも乗るかのような持ち物とボディー・チェックぶりにビックリ。フェリー乗り場から見える位置にあったWTCの悲劇を、2度と起こさせないための綿密なセキュリティー・チェックから改めて感じました。

フェリーに乗り、眺めた女神像。私の想像していたものよりも実際は小さく、「あれっ」と思ったのが正直な気持ち。でもフェリーが進み出し、序々に像に近づくにつれて訪れた圧倒的な存在感。いろいろな角度からいろいろな大きさで撮りまくった女神像の写真の多さに後で気付いてビックリ。30枚以上は軽くあったと思います……。

女神像がそびえ立つリバティー島。降り立った地に存在したあまりにも大きな像の下からのアングルが、より一層像の迫力を醸し出していてまたパチリ。訪れた時期がテロの直後だったため、像内の見学はできなかったんですが、それでももう大満足! そしてもうひとつ、リバティー島から眺めるマンハッタンの遠景が、晴天のお陰もあってくっきり浮き立ったように見えて素敵でした。

そしてフェリーが次に到着したのはエリス島。ここに1892年から1954年まで連邦政府移民局が置かれていたこともあり、現在はその移民博物館がある島。その当時、多くの国からやって来た移民達が、入国前の手続きと身体検査のために訪れた、いわばアメリカの窓口的な存在だったため、館内には移民達の残した遺留品や彼らの顔写真がたくさん飾られてありました。もちろんその中には日本人の写真も。当時のいろいろな状況が、それらのものから伝わってきました。

その中で、とても興味深かったユニークな国旗のオブジェ。それは右寄りに傾いて見るとアメリカ人の顔が並んであり、左に寄って見るとそれがアメリカの国旗へと変化するもの。館内の1階の奥に位置するこのオブジェ。行く時にはぜひ見てみてください。

グラウンド・ゼロとセント・ポール教会

小雨が降っていたその日、私はグラウンド・ゼロを訪れました。マンハッタンの土地にぽっかり空いた穴。まさかここであの3千人近い犠牲者が、テロによって命を落としたとは想像もつかず、私はフェンスに飾ってあった被害に遭う前の貿易センターの写真と目の前にある風景を照らし合わせることで、現状を確認できるといった状態でした。印象的だったのが、空虚に佇む崩れ落ちた鉄柱の十字架。そして、隣接するビルの黒色に変化していた塗装。ひっそりと落ち着きを取り戻し、新複合ビル建設計画が決定した現在でも、根本的な悲しみは決して消えることはないと思いました。

私が次に訪れたのが、ブロードウェイとフルトン・ストリートにあり、グラウンド・ゼロから徒歩で行けるセント・ポール教会。ここはその当時、多くの救助隊員と消防士達が休息と食事のために使用していた場所。仮設メモリアルには、世界各国から何千にも及ぶポスターや旗、サインの寄せ書きや折り鶴等、多くの記念品が展示されており、映像化された当時の様子をそこで見た時、そのあまりにも無惨な光景に呆然としてしまい、気付くとずいぶん長い間、その場に立ち止まっている自分がいました。

教会の中で印象に残ったのが、椅子に刻まれた傷跡。救助隊員や消防士達が、金具の付いたユニフォームを着たまま寝泊まりを続けたためにできてしまったものだと聞き、身を粉にしてまでも救助活動に当たった勇敢な彼らの勇士が、共に刻まれていました。

ニューヨークはショッピング天国

女の子がニューヨークで費やすもっともエキサイティングな時間。その代表格はもちろんショッピング。流行の最先端を常に創り出すニューヨークでのショッピングは、素敵なお店を歩き回るだけでも十分に楽しめちゃう! 代表的な5th Ave.はもちろん、そのカジュアルさが注目を集めるエリア、ソーホーも外せない。豊富な品数のため、1店舗ごとについつい時間が掛かってしまうので、効率よく回りたい人は自分の行きたいお店の場所を前もってチェックしておくことをオススメします。

基本的に、高級ブランドと呼ばれる店舗は5th Ave.に集結。その中でもひと際目立っているのが、2004年の2月に5th Ave.と57 St.にオープンしたルイ・ヴィトン。外装の一部を改装し、1階から4階までのファザードと、5階から10階までのコーナー部分に覆われたガラスがキラリ。実はこのクリスタルのように輝く白みを帯びた外観設計の担当をしたのは、ルイ・ヴィトンの日本国内店舗も数多く手掛けた、建築家の青木淳氏。5th Ave.を連ねるクリエイティブな最新ビルと伝統的な教会。古さと新しさの共存が創り出した5th Ave.だからこそ、人々が魅了されるのではないでしょうか。

私が絶対に行きたかった店が、アディダス・ソーホー店。風の便りで「adidas Sports Performance Store」が最近ドドーンとオープンしたと聞きましたが……進化してますねぇ。私が行った時は1フロアーのみのこぢんまりとした店内が印象的だったソーホー店。店の規模からして、もちろんそこまでの品揃えはなかったんですが、1点1点の品物があまりにもかわいいくってビックリ。悩みに悩んだ挙げ句に私がセレクトしたのが、日本でもシアトルに来てからもたま~に通りすがりの人から「どこで買ったの?」と聞かれるコンパクトな水色のアディダス・バック。鮮やかな水色が夏にピッタリで、今年の夏も大活躍間違いなしです。そしてもう1店、私のお気に入りがアナスイ。コスメはもちろん、インパクト大の個性的なデザインが光る洋服や靴はめちゃくちゃヤバめ! 女の子が心を奪われないわけがないじゃないですかぁ~!

ニューヨークを食べ尽くす!

ニューヨークの食といって私がピンと思いつくのがベーグル! なぜ、ニューヨークの朝食にベーグルなのかを調べてみると、アシュケナージームと呼ばれる東ヨーロッパ系ユダヤ人がアメリカに移民してきた時に伝えられたよう。オーブンで焼き上げる前に沸騰したお湯で2分間茹でることによって作られる、あのもちもちした食感とコシのある歯ごたえが、当時からアメリカ人の間でも人気だったみたいです。現在でも、油を使わないので低カロリーというベーグルの特徴が、健康志向のニューヨーカー心を掴んで離さないそうです。

さてさてそんな私が記念すべきベーグルを食べた場所。それは私の泊まったホテルから1ブロック先にあったマクドナルド(本当にベタなんですが……)。しかし、私の傍らで友達はメチャクチャ興奮気味。彼女によると、ベーグルが朝マックのメニューにあること自体がニューヨークならではなんだそう。そう言われると日本でもたまに朝マックをしてましたが、ベーグルはなかった気がする……。もともとベーグル好きの私。ホテルに戻った後でホカホカでもっちりした、香ばしいベーグルをいただいちゃいました。

そしてもうひとつ。セントラル・パーク内にある高級レストランの「タバーン・オン・ザ・グリーン」はぜひ行って欲しい場所です。セレブのプライベート・パーティーもよく開催されていると言われるこのレストランは、シックなイメージの外観とは打って変わるメチャクチャ豪華な内装がビックリ! メイン・ホールにある数え切れないほどのきらびやかなヨーロッパ調シャンデリアは、その派手さが目にきます……(笑)。私が訪れた時にバルコニーに飾られていた、背丈の2倍ほどもあるいろいろな動物のオブジェも見どころ。植木で作られたこれらの作品の形がとてもきれいで、ここでもバシャバシャ写真を撮りまくっちゃいました。

肝心なお料理! ランチ・タイムに私がオーダーしたのが、ロブスターをベースにしたクリーム・スープとサンドイッチ、そしてデザート。シャンデリアに負けないほどの豪華な絵柄が印象的なお皿に盛られたスープはとっても濃厚で、それだけでも十分にお腹がいっぱいになるほどのボリューム。ロブスターのエキスがしっかりと凝縮されていて、ひと口食べるごとにホッペタが落っこちちゃいそう! そして分厚いサンドイッチに大大大好きなチョコレート・ケーキ。おいしいものを素敵な雰囲気の中で味わうことができて、感無量です!