(最終回)自然の営為、人の営為

2014年12月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   火山と氷河、紺碧の湖、鬱蒼たる雨林、天を衝く巨木林 北西部の多様で広大な原生自然の前では息を忘れる時に巨大な人造物を目の当たりにし感嘆することも多い自然も人間も知るほどに深く面白く自然探訪の旅は果てなく続く…続きを読む

2時間で太陽が拝める、簡単ハイキング!

2014年11月号掲載 文・写真/小杉晶子   ノースウエスト名物、濃霧。11月になると本格的に霧や雨が発生し出し、鬱々とした気分になってきますね。お天気のタイミングを狙って下界を離れ、輝かしい太陽を目指して雲の上へ行ってみませんか ▲湖が一望できる尾根。霧の上で太陽の光をたくさん浴びます…続きを読む

ワシントン湖を巡って(後編)

2014年10月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   この夏、ワシントン湖に架かる新しい浮橋の建設現場を訪れる機会があったこの大きな氷河湖に時代の英知を注ぐ人間の営為をリポートする ▲アーゴシークルーズの船上から東(メダイナ)側を撮った一枚。新旧の橋の高さ、道幅の広さがよく分かる…続きを読む

ワシントン湖を巡って(中編)

2014年09月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   湖上の空はいつも高く、蒼い空と白い雲を映す水をたたえた湖面が広がるこのうるおいの景色に慣れ親しんだ人が、もし乾いた内陸に移り住んだら体と心は深いところから「渇き」を訴えるのではなかろうか ▲湖の北東部にあるワニータ・ビーチパーク。市民が水辺に遊び憩う場所。公園の一角の湿原帯は水鳥の生息地であり湖畔をめぐるトレイルが通っている…続きを読む

ワシントン湖を巡って(前編)

2014年08月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   自然に恵まれたシアトルエリア氷河が輝くレニアと、対をなすオリンピックの山並み緑の島々を抱くおだやかな海 それだけでも十分に美しいのに加えてこの広い氷河湖がもたらすうるおいはどうだ ▲ユニオン湖を経てワシントン湖とエリオット湾をつなぐ運河Washington…続きを読む

「世界遺産」高邁な理想、低俗な現実(後編)

2014年07月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   隠し世界遺産なるものがアメリカにはある。それもまた現実を見据えた賢いやり方だと思う。各地の自然とそこを訪れるさまざまな人々のふるまいを数多く見てくるとそう思う ▲4色に塗り分けられたペインテッドヒルズ。不思議な光景が広がっている。数年前、山の斜面に人の足跡がつけられてしまった…続きを読む

「世界遺産」高邁な理想、低俗な現実(前編)

2014年06月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   群馬県の富岡製糸場が世界遺産となるニュースに沸き立つ日本。“オリンピックで優勝!”のように。本来「世界遺産」の理念は崇高で運営は厳格だ。かたや醒めたアメリカはどちらにもくみせず独自の道を進む ▲クレーターレイクは世界遺産ではないが、このままずっと登録されないほうが良い。それが世界の先々の世代のためだと隊長は切に思う…続きを読む

化石の森/2億年の自然探訪(後編)

2014年05月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   地球は、自然の采配と気の遠くなるような時間をかけ2億年前の樹木を、当時のまま私たちに見せてくれるそれは、「有機が無機に置き換わること」以上の何かに人間ははたして気付くかな?という謎かけにも思える ▲ニューベリー火山国定公園。山頂から眺める溶岩台地の様子。溶岩流が樹林帯を押し包んでいった©James…続きを読む

化石の森/2億年の自然探訪(前編)

2014年03月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   2億年なんて凡人には実感できない。だが2億年前の木そのままの形と色と質感を「いま」見ている。触ってみる。重さ、硬さ、感触はまさしく石そのもの。見ているものは2億年前、触れているのは今。ちょっと不思議な思いがする ▲氾濫原に倒木が集まった。森というより貯木場のような景観だったのだろう。火山灰の層が幾重にも重なる…続きを読む

100年のタイムカプセル/ポート・タウンゼント

2014年02月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   シアトルからわずか40マイル。なのにこの街、訪れるにちょっと不便でツアーコースにも入っていない。そのスルーされる立ち位置なればこそ今日のたたずまいが出来上がった。人だけではない、自然と時代の妙が作った街なのだ ▲フェリー埠頭直上のビクトリア朝の建物(左)は築120年の郵便局…続きを読む

インサイド・パセージ「クルーズ」やぶにらみ

2014年01月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   クルーズと聞いて「贅沢な旅」と思う人は、少し古い日本の考えをまだ引きずっている。クルーズ船の旅はアメリカではすでに大衆のものだ。インサイド・パセージはカリブ海、地中海と並び風光明媚なクルーズとして近年世界中の人々が集まる ▲アラスカクルーズの北の折り返し港スキャグウェイには、夏の間たくさんの船と人が集まる…続きを読む

北極圏の道ダルトン・ハイウェイ

2013年12月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   アメリカで北極圏を経て、北極海まで至る道は一本しかない。全長700キロの悪路ダルトン・ハイウェイである。それはワイルドな世界だ。道も、心の揺さぶられ方も ▲ダルトン・ハイウェイはアラスカ・パイプラインの建設、保守、点検、資材輸送のため1977年に作られた道…続きを読む

【番外編】ハリーポッターの白フクロウを探してカナダの旅

2013年11月号掲載 文・写真/小杉晶子   幻想的な姿をした白フクロウ。冬になるとアラスカやカナダ北部から南下し、カナダ南部やオリンピック半島に越冬します。この冬、簡単には見つけられないその白い姿を追って、カナダへの旅に出てみませんか ▲反対側の沿岸にも白フクロウ。なぜかこちらは人気なし…続きを読む

「Inside Passage Tour」隊長の報告③

2013年10月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   海と深い森が東南アラスカの街々を孤絶している人々の結びつきの濃密さが人口の希薄さを埋めているみな話好きだ。それぞれに自分と家族の物語がある米本土で失われていったものがそこには残っている ▲どこまでも続くインサイド・パセージの静かな内海。フェリーのデッキから沿岸の山々を望む…続きを読む

「Inside Passage Tour」隊長の報告②

2013年09月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   太古の深い森と美しい内海に囲まれる東南アラスカインサイド・パセージには小さな街々が点在している人々のささやかな営みも遺物も自然と時代の波に洗われつつ ▲暮れなずむシトカ。かつて「太平洋のパリ」とうたわれたこぢんまりとした美しい街…続きを読む

「Inside Passage Tour」隊長の報告①

2013年08月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   創世期のままの森と氷河と海と空、その中を闊歩するグリズリーや、波間へ一斉に躍り出るクジラの群れ。訪れた街や村と、人々との出逢い。大きな大きな自然に触れた旅の小さな小さな報告 ▲リン・カネル(Lynn…続きを読む

サンファン諸島国定公園

2013年06月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   ノースウエストの中のノースウエストカナダとの境近くに深い緑の幾百もの島々があるその青く静かな海と青く高い空の間を時はゆったりと流れている ▲サンファン島の西岸にある、ライム・キルン・ポイント州立公園にて。この岸からホエール・ウォッチ(クジラ、シャチ、イルカ)ができる…続きを読む

「Inside Passage Tour」隊長の夢の旅(2)

2013年05月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   「クルーズ船とは違うインサイド・パセージの旅を創りたい」ずっとそう思ってきた隊長。今回の記事が活字となる5月の初旬から、50日間のロングキャラバンに出る ▲アラスカ州営のフェリーを乗り継いでインサイド・パセージを旅する。この船に、約700人の乗客と約90台の車が乗る…続きを読む

「Fukushima Kids Tour」隊長の夢の旅

2013年04月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   201X年夏、隊長は福島の中高生たちと北西部をキャラバンしている。五感を使い、バーチャルをリアリティーに変えていく体験。いつかきっと実現したい隊長の夢の旅だ ▲セントラルワシントンに設置されている風力発電のタービンと、太陽光発電のソーラーパネル。149基のタービンで7万世帯分の電力を発電している…続きを読む

タムウォーター~水と人の旅塚~

2013年03月号掲載 文・写真/小杉礼一郎   箱庭のような美しく小さなこの谷に水も人もいっとき集まり、また旅に出る北西部の悠久無辺な自然のふところへ ▲米本土の中では最大のレニア山の氷河。今の温暖な(第4)間氷期には、氷河は3000m以上の高山、アラスカやグリーンランドなどの高緯度地帯、南極大陸にある …続きを読む

番外編「ゲティスバーグにて」

2013年02月号掲載 今回の舞台は米国北西部ではなく東部、主役は自然でなく人間日本が、黒船来航から明治維新へ国を挙げての大動乱の時代黒船を遣した米国自体もまた、国を割った激しい内戦の只中だった ▲農場が広がるなだらかな丘陵地帯がこの古戦場の舞台。公園内は、植生を往時(1863年)に極力近い状態になるように、復元プロジェクトが進められている 目の前の光景と想像力と ▲ゲティスバーグ国定軍事公園は、1895年に制定された、ゲティスバーグの街を囲む約6,000エーカーの史跡(古戦場)公園。戦没者墓地、ビジター・センター、壁画(Cyclorama)、数多くのモニュメント、これらを巡るオート・ルートからなる…続きを読む

隊長の無手勝流写真術(奥義編)

2013年01月号掲載 「撮った」のでなく「撮れた」のだと思う写真がある自然の巡り合わせはまさに運。あるがままの運の姿をよく知るところから写真術が始まる ▲オレゴン・デューンを素足で歩く(歩かせる?)エコキャラバンの旅。皆が「気持ち良い! 何年ぶりだろう?」と言う。自然探訪のだいご味だ。秋の枯葉ウォークも足を喜ばせる快感がある 美しいと思う心 ▲自然探訪の先々には、晴れも曇りも雨の日もある。ひとりでこういう道を700キロも行くと、雲に心が押しつぶされそうになってくる。アラスカ北部ダルトンハイウェイでの心象・風景…続きを読む

隊長の無手勝流写真術(動物編)

2012年12月号掲載 動物が目的で自然探訪を続けているわけではないけれど 撮った写真をこう並べてみると、行った先々で 随分いろんな生き物達と逢ったなと思う ▲秋の終わり、セントへレンズ山にて。山から麓へ降りるエルクの群れ…続きを読む

隊長の無手勝流写真術(スナップ編)

2012年11月号掲載 写真のことを語るのはどうにも面映い。なにしろド素人なのだ ただ、この四半世紀、米北西部の自然景観をいっぱい見てきた 術がなんだ、写真は場数や!と居直り、隊長の言わば「写真考」を話したい ▲逆光で人物がシルエットになっても、その場に居た人達にはこの写真1枚であの日のあの場所に戻っていける…続きを読む

【番外編】自然と文明の戦い ~原発問題から動いた人の心~

2012年10月号掲載 7月下旬の大飯原発再稼動。日本の国会の周りを埋め尽くす多くの脱原発デモの人々。福島原発事故以来、日本の未来を考えた結果、多くの人が「やっぱりこれは、どうにもおかしい」と街へ繰り出していった。人の心が動いた瞬間だった。 ▲ワシントン州ショアラインで毎年開催されているソーラー・フェスタ(http://shorelinesolar.org)は、毎年規模が拡大されている 文明は本当に人を幸せにしたか ▲ソーラー・フェスタには太陽光パネルを始めとしたたくさんのブースが出展…続きを読む

Go! Ichiro Go! Northwest

2012年09月号掲載 イチローが移籍した。2012年の熱いスポーツの夏が終わり 人々の夏にもそれぞれの「区切り」がつくだろう かくして人も自然も時代も移り変わっていく ▲長らくイチローが守ってきた“Area…続きを読む

ニューベリー火山

2012年08月号掲載 レニア山、フッド山、セント・へレンズ火山など、カスケードの主役級火山の陰に、あまり知られていない脇役級(?)の火山がある火山の面白さで見たら、主役を喰っているかもしれない ▲ニューベリー火山の山頂からカルデラ湖のひとつ、ポウリナ・レイクを見る ニューベリー火山 ニューベリー火山はセントラル・オレゴン、ベンド市のすぐ南にある盾状の火山だ。正式な呼称はNewberry…続きを読む

祝連載10周年番外編/「10年の尺度」-イエローストーンで思う-

2012年07月号掲載 2002年7月。連載を始めた夏は9・11後のまだ混沌とした世情で10年先など遠いものに思えた。実際、濃密な10年が過ぎた。自然は移りゆき、世界も変わりゆく。見えてきたものは…… ▲イエローストーンに1903年に建てられた、世界最大のログ・キャビン、オールド・フェイスフル・イン   雪のイエローストーンにて…続きを読む

【番外編】さぁ、家族で行ってみよう。初めてのキャンプ! ~シアトル近郊編~

2012年06月号掲載 子供もキャンプのできそうな年齢になってきた。せっかく自然豊かなノースウエストに住んでいるのなら、家族の夏の思い出作りとして、キャンプに挑戦してみよう! ▲真っ青な空と真っ青な海。向こうに貨物船がボーッ。ビーチでボーッ ▲キャンプ場内のウォーキング・トレイル。草原の向こうには大きな山脈がある ▲近くのスーパーで冷凍のムール貝を買ってすばやく料理。野外で食べるシーフードは最高!…続きを読む

蒼に染まるクレーター・レイクのボート・ツアー

2012年05月号掲載 この「青さ」を近くで見ようと湖面に降り、水に顔を近付けても不思議さは増すばかり。そして湖上に出ておそるおそる水に手を差し入れたとたん、青い水は世界一透き通った水であることを知る ▲パーク・レンジャーは船中を廻っていろいろな質問に答えてくれる ▲クレーターの内壁は、そのまま7,700年前のマザマ火山噴火前後の歴史を物語っている  …続きを読む

月例ハイキング

2012年04月号掲載 ベタなテーマだが「エコキャラバン隊長と行くノースウエスト自然探訪」そのものずばりで、「こんな自然探訪をやっている」うちのひとつ、ポートランドで行なわれている月例ハイキングを紹介したい ▲歩き出すといつもみんな早々にお腹がすく。そして隊長の制止も聞かず「早弁タイム」に突入。隊長は地図を持っているが、みんなは箸を持っている。空腹と山の空気はいつも最高のアペタイザー。2010年10月、撮影:後籐修二氏 ▲コロンビア・ゴージの秘境、オネオンタ・ゴージでのフリー(無料)ハイキング。ポートランドから近いこのトレイルはその大半が水の中という、ザイオンのナロウズのミニ版だ。左岸にいるのは往生際の悪い我が家の駄犬、マックス。2010年7月、撮影:後籐修二氏 ▲ワシントン州南部のインディアン・ヘブンにて、紅葉の中を行く。まるで天上の庭園を歩いているよう。2010年10月、撮影:後籐修二氏…続きを読む

セコイア&キングス・キャニオン国立公園にて(2)

2012年03月号掲載 この公園の高みを、ほぼ天空を通っている ジョン・ミューア・トレイルは、その天嶮に試され 相応しい体と心を持つ者のみ歩くことができる ▲シェラネバダ山脈東側を通るルート395号線から、アメリカ本土の最高峰マウント・ホイットニー14,494フィートを盟主とする4,000メートル級の山々を眺める。空気は鮮烈、景色は壮観のひと言…続きを読む

セコイア&キングス・キャニオン国立公園にて(1)

2012年02月号掲載 カリフォルニアの山々の奥深さ…… と言うとあまりイメージが湧かないかもしれない実に深いのだ。自然も、その背景も ▲谷の遥か先にシェラネバダの主稜線を望む。眼下に見える道はキングス・キャニオン・ハイウェイ ▲レニア山国立公園、スティーブンス・キャニオンにある森(Grove…続きを読む

ジョシュア・ツリー、サワロ、オルガン・パイプ・カクタス

2012年01月号掲載 南西部の果てからメキシコ国境の南側へ連綿と続く山並みを眺めつつ、北西部の自然を思いやる ケシ粒大の人間が北米大陸の広さを掴んだと錯覚してしまう ▲ジョシュア・ツリー国立公園には大小無数の岩とジョシュア・ツリーが生育している。ロック・クライマーには格好のゲレンデ ▲ジョシュア・ツリー国立公園のほぼ真ん中にあるライアン山より北を見る。岩山が点在する様子がわかる…続きを読む

音と静寂(続編)~うるさいアメリカ?~

2011年12月号掲載 天才、異端児、破天荒……スティーブ・ジョブズが亡くなり、いかようにも称されて彼はきっと苦笑いしているだろう。「俺は1955年から半世紀生きたひとりの人間さずっと俺自身で居続けてきただけだ」と ▲オリンピック国立公園クレセント・レイクの秋。雨がやみ、落ち葉を踏む音さえ静かだ ▲ペンシルバニアにて。アーミッシュの人達は文明の利器は使わない。カッカッカッカッと蹄の音が行き交う。社会の多様性にアメリカの懐の深さを思う ▲クレーター・レイクにて。湖岸から湖面に映る宇宙の蒼さを覗き込む。雲が静かに動いていく…続きを読む

デスバレー再訪(後編)

2011年08月号掲載 この谷の原始景観の中でいちばん人気のバッド・ウォーター 海抜下86メートルの広い谷に立ち、足元の塩原に目を落とすと  小さな塩の結晶にこの星の悠久の時間が見えてくる  …続きを読む

デスバレー再訪(中編)

2011年07月号掲載 「死の谷」へ来て自分の足で歩き むきだしの大地と大気をヒリヒリと肌で感じる 地球も自分も生きているのだと実感し、なぜか元気になる  …続きを読む

デスバレー再訪(前編)

2011年04月号掲載 名の通り「死の谷」「何もないところ」「灼熱地獄」「西半球の最低地点」…… さまざまに紹介されるこの地を再び訪れた隊長。判官ひいきの情を抱き 視点を変え、超絶の谷の尽きぬ魅力を3篇にわたって書く  …続きを読む

マンザナー日系人収容所

2011年02月号掲載 シェラネバダの稜線から吹き下ろす木枯らしは、時に目を開けていられない砂嵐を起こし、冬には激しい地吹雪となって広い麓の廃墟に舞う60余年前、1万人以上の日系人が居住したこの地に ▲収容所の周囲8カ所にこのような“Guard Tower”(監視塔)が置かれ、機関銃を携えた監視兵が常駐していた▲当時の施設内の車道。歩くとこのアスファルトから、ある種の感慨がストレートに伝わってくる。人も疎らで静かなこの谷に1942年から1945年までの4年間、人口1万人超の街が突如現れ、消えた ▲MP(Military…続きを読む

南西部へのキャラバン

2011年01月号掲載 ブリザード吹きすさぶ高地からサボテンの林立する砂漠へ それは別々の世界ではない。北米大陸ひと続きの自然なのだ 南へのキャラバンの行く手に見えてきたものは……  …続きを読む

祝100回突破番外編/自然探訪の旅路

2010年12月号掲載 「よく書くことがありますね」と、人に言われる。この記事のテーマのことだ。 「まだまだ行ってみたいところだらけ、知りたいことばかりです」と隊長。本当にそうなのだ。これまでも、そしてたぶん、これからも……。   ▲セントラル・オレゴンのきれいな円錐形の火山、ブラック・ビュートの山腹。撮影日は2010年10月19日、素晴らしい黄葉だった▲レッドウッド国立公園、スタウトグローブにある堂々としたセコイアの大木。樹齢千数百年だろうか?▲レッドウッド国立公園にて。巨木林のトレイルで遊ぶ…続きを読む

晩秋のベリー摘みでノースウエストならではのジャムを作ろう!

2010年11月号掲載 いよいよ雨の多いノースウエストの冬到来。青空の下でブラックベリーを摘んだ数カ月前が懐かしく思えるかもしれないが、ノースウエストのベリー摘みはこれからが本番! ▲抗酸化作用も高いと言われるエバーグリーン・ハックルベリー ▲ビール・グラスいっぱいに摘んで、だいたい1パイント分。調理前に小さい葉や虫をきれいに洗い落とすこと▲こんなふうに、ブーケに混ぜて緑と実を楽しむ。晩秋のノースウエスト風 ▲レッド・ハックルベリー。エバーグリーンより実はけっこう酸っぱい…続きを読む

ロング・トレイルのこと

2010年10月号掲載 しんとした湖畔を歩き谷川のせせらぎを聞く。オールドグロスの森を抜けると 一面の花、明るく広い岩の尾根から白く青い氷河を望むロング・トレイルは自然を訪ねる究極の小径だ   ▲ジョン・ミューア・トレイルの南端、シェラネバダ山脈のホイットニー山(標高4,418メートル)は、米本土の最高峰…続きを読む

チャカナット・ドライブとフェアヘイブン

2010年09月号掲載 長大なカスケード山脈の山裾でただ1カ所だけ海に接しているところがある 20世紀の初め、深い森と険しい岩山のその難所に道が開かれた今では北米で指折りのシーニック・ドライブとなっている ▲フェアヘイブンのサウス・ベイ・トレイルは、海の上に造られた、眺めも心も気持ち良いプロムナード▲フェアヘイブンは、べーリンハム湾の南端にある古いこぢんまりした街▲フェアヘイブンのダウンタウン。国の歴史保存地区になっている。写真右の銅像の人物はこの街の創成期の顔役、ダーティー・ダン・ハリス。街の名であるFairhavenは先住民によるここのチヌーク名“Seeseelichum=迎えてくれる湾、あるいは安全な波止場”を彼がFair+Havenと訳したもの▲チャカナット・ドライブ16マイル付近の高台より南を望む。手前はチャカナット湾、左向こうはサミッシュ湾とサンファン諸島の海▲チャカナット・ドライブの12マイル付近。右は岩壁、左は海。今の目で見れば普通の道だが、後世のような土木建設機械のない18世紀後半にあっては、難工事だった ▲ララビー州立公園のトレイルヘッド。海と山両方の景色が楽しめる…続きを読む