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釣りと妻と動物をこよなく愛するサラリーマン釣り師による、ノースウエスト釣り指南
文/げどます
第6回  コアなファンにはたまらない、レッドテイル・サーフパーチ釣り
クラム・ガン▲冬の釣りは顔まで防寒し、完全防備
レーザー・クラム掘り▲赤いヒレが目印のレッドテイル・サーフパーチ

ノースウエストの冬期は気候も悪く、なかなか釣りという気分になれないものですが、天気の良い日を狙って出掛けてみると何が釣れるのでしょう。今回は初心者・一般向けではないものの、この期間でも釣ることができる珍しい魚をご紹介しましょう。専用の道具などがいるため、あくまでもご参考程度に。

狙う魚はレッドテイル・サーフパーチ。ウミタナゴ科の魚です。ウミタナゴというと、私の勝手な印象では岩礁に住んでいる小さな魚なのですが、遠浅で底が砂地の、いわゆる私達が夏に泳ぎに行きそうなビーチで釣ることができるのです。ワシントン州ではオーシャン・ショアーズやロング・ビーチなどでも釣れます。大きさは全長 20〜 30センチ程度。形は鯛をもう少し平べったくした感じで、銀色の体に薄く赤い縞が縦に入り、ヒレも赤いのが特徴。これまた個人的な視点ですが、日本の川でよく見掛けるフナを大きくして色を付けたような感じです。
この魚はウェーダーと呼ばれる胴まである長靴 (ネオプレン製がオススメ) を履いて、膝から股ぐらいまで水に浸かり、打ち寄せる波に打たれながら釣ります。冬は波が高く風も強くなるので、事前に波の高さや天候などを確認してから行くのが必須。なぜなら波で体が倒れ、ウェーダーに水が入って溺れることがあります。それ以前に魚も岸に近付かないので行くだけ無駄なのです。

仕掛けは、2〜3 オンスの重りをいちばん下に着け、枝針を2本ほど出したものが一般的です。エサはシャコのようなサンド・シュリンプ、エビの切り身、レーザー・クラムなど、匂いが強いものが良いようです。釣り方は、波が引いた時を見計らって海に入りキャスティング。波が崩れる所では、砂が巻き上げられエサを見つけやすく、そこに魚が集まってくるようなので、エサが落ちない程度にできるだけ遠くに投げます。着水したら波が打ち寄せる前に浅い所まで戻ってきます。そして急いでラインの弛みを取り、アタリを待ちます。アタリは短く鋭いのが多いので、神経を集中しましょう。夏の食欲が旺盛な時は向こうあわせ (魚が思いきりエサを奪い持っていこうとするので、魚が自分で針がかりすること) も珍しくありません。

卵胎生であるこの魚は、夏に卵を体内で孵化させ、子を産みます。そのために春先から夏に掛けては食欲も旺盛で、そのころがいちばん釣れます。しかし、この季節は釣った魚をさばくと、中から小さいレッドテイル・サーフパーチがたくさん出てきたりするので罪悪感もマックス。しかも、メスによっては釣られた時に最後の手段として子を無理やり産んでしまうこともあるので、人によってはこの季節には釣らなかったり、すぐにリリースします。魚の数が減らないように、私達釣り人もできることはすべきだと思います。

身は透明で、刺身にするとちょうど良い歯応えがあり、煮ると身が締まり味がよくつきます。塩焼きというシンプルな料理でもかなりおいしいです。

ちなみに、実際にこの魚を見てみたい方は水族館に行くと展示されていることがありますよ。

(2012年3月)

シアトル・タイムス』紙の関連記事
http://seattletimes.nwsource.com/html/othersports/
2015700417_outn24.html

オレゴン州魚類野生動物管理局
サーフパーチ専用ページ
http://www.dfw.state.or.us/resources/fishing/docs/
ODFWOutdoorsSurfPerchFlyerFinal.pdf

Gedomasu
新潟県生まれ。小学5年の時に父の転勤でグアム島に引 っ越し、そこで釣りにハマる。その後ロサンゼルス、サンフランシスコ・ベイエリア、モントレーなどを経てシアトルに至る。釣りに行っていない週末は、動物園でボランティアか家で庭仕事。