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エビのかき揚げライスバーガー

2011年5月掲載
作ってあげたいハズご飯
アメリカ人のパートナーにおいしいご飯を作ってあげたいと思っても、
食文化の違いにとまどい、献立に頭を悩ませたことはない? 
このコーナーでは和の食材を意識しつつも、アメリカ人にも受け入れてもらえやすいメニューをご紹介
 
 
 
レンコン 

天ぷらは全般的に好きな私達夫婦ですが、特に好きなのはかき揚げです。さくっとした衣にぷりっぷりのエビ、甘辛さが食欲を増進させてくれる天つゆ。普段はこのかき揚げ、天丼にしていただくことが多いのですが、ふと日本の某ハンバーガー・チェーン店にあったメニューを思い出し、ライスバーガー風にしてみました。ライスバーガーと言われても最初はピンときてなかった夫ですが、ご飯を平らなパン風にする調理過程はとても興味深かったらしく、いつにも増してキッチンをウロウロ覗き込んでいました(笑)。そしてでき上がったこの組み合わせは、夫にも大好評! 「お箸で食べるの?」と聞かれましたが、バーガーですもの。ワックス・ペーパーやパーチメント・ペーパーで包み、豪快に手でいただくのがいちばん! これから中の具材を変えていろいろなライスバーガー作りにハマりそうです。ピクニックのお供にもいかがですか。

 
 
 
材料 作り方
 

ふたり分 
ご飯1合
エビ5オンス(約14尾)
パセリ 適量
ゴマ油大さじ2
塩・コショウ少々

大さじ1
ゴマ適量
1/2カップ

小麦粉

大さじ1
1個
サラダ油適量
天つゆ(みりん1:しょうゆ1:水2の割合に日本酒 少々を入れて煮立たせたもの)適量

 

①ご飯を4等分にする。底が丸いタッパーウェアなどにサランラップを敷き、そこへ1等分のご飯を入れ、さらにサランラップで覆う。コップの底やスプーンなどを使って押しつぶすようにして固め、しっかりと丸く平らな形状になったら取り出し、片面にごまを指で押し付ける。残りも同様。

②フライパンにゴマ油を敷き、①を中火で焼きながら、刷毛などで表面に天つゆを塗る。3、4分経ったら裏返し、また表面に天つゆを塗り、両面共にこんがりと焼き色が付くまで焼く。

③下処理したエビ(背ワタを取り分量外の片栗粉と塩適量でもみ洗いし水気を切る)はひと口大、パセリは1センチほどのざく切りにする。ボウルに入れ、小麦粉大さじ1(分量外)をかけ、塩・コショウを振り、混ぜ合わせる。

④衣を作る。ほかのボウルに溶きほぐした卵と水を入れて混ぜたら小麦粉を加え、だまにならないようによく混ぜる。なめらかになったら③を入れて、さらに混ぜる。

⑤深めのフライパンにサラダ油を入れ、小さな泡が立つくらいまで温める。スプーンで④を2等分して丸い形に整えながら、静かにフライパンに入れる。2、3分経ったらひっくり返し、両面共にこんがり揚がったら、好みの量の天つゆをかけて、②のご飯とご飯の間に挟んででき上がり。

 

chochoのお気に入り紙カップ

実家の母には、かれこれ10年以上前からお気に入りのだししょうゆがあります。上品でまろやかなそのだししょうゆは市販されているものですが、私にとっても和食作りに欠かせないものとなり、1年に1度帰国する度に、それを持ち帰って来て、毎日の料理に使っています。その味は、食事をおいしくしてくれるのはもちろん、母を思い出させてくれるやさしい存在です。

ChoCho:
オレゴン州ポートランド在住。日本食=お寿司しか知らなかったアメリカ人の彼と、やっぱり和食がいちばん!な私が2005年に国際結婚。ふたり共おいしいと思える、純和風でも洋風でもない「うちの味」を目指して日々研究中。本誌で2009年3月号まで2年にわたり「いつもワインのある暮らし」を執筆
www.youmaga.com/restaurant/wine/)。