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シアトル留学生のスクール・ライフ

日本の高校を卒業後、夢と期待と希望を胸にシアトルへやってきたサキポコ、19歳。シアトル留学生活がようやく1周年となったサキポコが教えてくれる留学生のスクール・ライフ。

第1話 シアトル留学は「たいむ・ぱすと・らいく・あん・あろー」

シアトル留学1周年

ホストファミリー
サキポコとホストファミリー

はじめまして。サキポコ、19歳で~す。高校卒業後、夢と期待と希望を胸に、この地シアトルへやってきました(忘れもしない2002年3月17日)。早いもので、シアトル留学生活も1周年。たいむ・ぱすと・らいく・あん・あろー。時がたつのはあっという間ですね。

私が通っているのは、某カレッジ付属の語学学校。日本人、韓国人を中心に、タイ人、ベトナム人、スペイン人と、国際色豊かな留学生が勢ぞろい。授業は文法とリーディング、そしてライティングが基本。中学と高校で耳がタコになるくらいやったはずなのに、未だに覚えてないからやんなっちゃ~う(›_‹)。授業中はディシュカッションをしたり、先生によってはやたらプレゼンテーション好きの人なんかもいて、これは非常に困る。大抵テーマは自由だけれど、調べ物するのにかなりの時間が必要!特に英語だから大変(あたり前?)。このときばかりは生徒たちもりりしい目つきで、メラメラ炎を上げながら準備するのです。ゴオ~!

住まいはシェアハウスを経験したこともあるけど、今はホームステイ。そもそもシアトルに来た当初、「留学の基本はやっぱホームステイ!」ということで申し込んだものの、ホストファミリーはマザーだけの2人生活。マザーはすごく良い人だった……のだけれど、気を遣い過ぎてヘトヘトになっちゃった私は、急遽、シェアハウスへ移動。アメリカ生活5カ月目に、日本人留学生との新たなシェア生活をスタートさせたのでした。

これはこれで言葉の問題もないし、気も遣わなくていいし、お気楽極楽生活だったんだけど、ぜんっぜん英語の勉強にならなかった (+_+)。ペラペラ日本語をしゃべりまくって、自分がアメリカにいることもすぅ~っかり忘れちゃうのです。これはイカンでしょぉ~と反省し、最近、再びホームステイ生活を始めた今日この頃。英語上達に貢献的なホストマザーのおかげで、サキポコの英語もペラペラの「ペ」ぐらいになり始めたところです。やったぁ!

ここはやっぱりカフェ天国!

いろんな色、柄、形のカップがそろっています(*^_^*)

スターバックス、シアトル・ベストコーヒー、タリーズ……。あっちもこっちも、カフェ、カフェ、カフェ! なんてったって、シアトルはスターバックスの本拠地なのです!

「アメリカって、あっちにもこっちにもマク○ナルドがあってー、どの人もこの人もコーラ飲みながら歩いてるんでしょ~?」って信じてたのに、もう大間違い(›_‹)。みんなコーヒー飲んでるぅ~! そのカフェの数ときたら、日本の自動販売機並み! 携帯用のマイカップを持ち歩いてる人までいるっ! 日本のスタバでもこのカップ売ってたけど、サキポコはアメリカに来るまで使い方を知らなかった。このマイカップを店に持っていくと、何セントか安くコーヒーを飲めるらしい……けど、カップは結構するし、何十杯飲めばモトが取れるのかしら? まぁ、資源節約という点ではすばらしいアイデアです。日本人も見習うべし。

私も一時期、シアトルっ子になりきろうと思ってマイカップを持ち歩いてみたけど、これ、水筒みたいにしっかりフタができないから、常に手で持ってなきゃいけないの(+_+)。1回試しにカバンに入れて歩いてみたら、見事にコーヒーが漏れ出して、えらい目に遭いました。教科書もプリントも、美しいコーヒー色になっちゃって……。それ以来使ってません。トホホ。ただ、ひとつだけ言えるのは、このマイカップを持って道を歩くと、非常に気分が良ろしい。「あぁ、私この地に馴染んでるぅ!」ってな気分にひたれます。

そういえばこの前、それってあり? って感じの人を見た。スタバでティー・タイムしてたら、おじさんが店に入ってきて、「コーヒー1杯下さい。」って、マク○ナルドの紙コップを店の人に。日本人的には「そんな、店の中で、ほかの店のもの出すなんて、ダメダメダメ!!」って感じでしょ? でも、店の人もフツーの顔して受け取って、フツーにコーヒー入れて渡してた。ありえん……。日本人も、これくらいの度胸もってやってかないと、大事な森林守れませんねっ!!次回は、これぞ人種のサラダボール、キャンパス内のカフェテリア・レポートをお届けしますので、どうぞお楽しみに!

第2話 「アメリカは人種のサラダボール」

カフェテリア・レポート

カフェテリア
学校のカフェテリアも人種のサラダボール

4月のスプリング・クォーター開始から、早くも1ヶ月半が経過しようとしております。桜もすっかり散っちゃって、あとは夏を待つばかり。

ところで、今学期のクラスメイトたちは、かなり濃いぃですよぉ。エチオピア、ソマリア、メキシコ、ス-ダン、ミクロネシアetc…。国名は知ってるけど、どこにあるんだっけ??というような国から来た生徒がいっぱい! 地球儀をクルクル回して探してみたりして、さすがアメリカは“人種のサラダボール”と言われるだけあります。

大学キャンパス内も、毎日、色とりどりの野菜たち(?)で賑わっています。サキポコの“しょっちゅう出現スポット”は、スクールカフェテリア。日本で言う、学校食堂。ここは、カレッジの生徒から語学学校の生徒まで大集合する、集いの場。さらにっ、サキポコが初めてアメリカ人のお友達を作った記念の地!でもあります。

このセルフ・サービス形式のカフェテリアには、ハンバーガー、ホットケーキ、ドリンクなどなど、ちょっとした軽食がそろってます。値段はちょい高め。なのでたいていの生徒は家からランチを持参する、んだけど、そのランチがおもしろいのっ!

まず、ジッパー付きのビニール袋に入れた(突っ込んだ)サンドウィッチ。まあ、これは普通、基本。でも、アルミ箔にぐるぐる包まれたタコスとか、ソーセージ&チーズがゴロゴロ入った弁当箱とか、この辺になると、ちょっと「んぇ?」って感じね。それは何料理? それともあなた流? っていう(笑)。 

あと、カフェテリアにはキムチのカップラーメン(韓国製でその名も辛!)も売られている。これ、必ず誰かしら食べてるんだけど、授業中に匂っちゃったりしないのかしら?と、人ごとながらとっても心配です。

シアトル・フレンドリー号

陽気なバス・ドライバー

サキポコは毎日バスに乗る。料金は$1.25~$1.50。一度バスに乗ると、乗り換え券を渡されて、一定の時間内なら乗り放題。さらに嬉しいことに、ダウンタウン地域は料金無料! こりゃお得!とばかりに、ホームレスさんたちがフル活用しております。アメリカは車がないと不便だと聞いていたけど、シアトルは比較的バスの便が良いので、特に問題なっしんぐ。どのバスにも車椅子が乗れるようになっているし、自転車だってバスの前に乗っけて運んでくれるし、超お役立ちバスなのだっ。

日本と違うのは、運転手さんが男性だけじゃなくて、パワフル・ウーマンもたくさんいること。シアトルのバスは電車みたいに2車両つながってるのもあるから、さぞかし重労働でしょう…と、思いきや、心配御無用。彼らはとってもまじめに運転しつつ、とっても気ままに働いているのです。

例えば、信号が赤に替わるのと同時に新聞を開いて読み始めたり。はたまた、運転中に食べたり飲んだり、しゃべったり、そして時には歌ったり♪ この間の運転手さんは、道端でサンプル・ドリンクを配っているお姉さんに、「それ何? 1個ちょうだい!」と言って、バスから降りて行っちゃいました。

その他、運転手さんがバスから降りてランチを買いに行った、とか、レンタルビデオを返却しに行った、な~んていう驚きの声も聞いたことがある。お客さんが乗ってるにもかかわらずよっ! これってどうなんでしょうねぇ。まあ、楽しくお仕事するのは良いことだけどさぁ。

ちなみにサキポコ、バスに乗ってるお客さん、とっても好きなのね。知らない人同士でも仲良くおしゃべりしてるし、車椅子の人が乗ってくると、パパッと後ろの席に移動して場所を空けてあげたりするの。暗黙の了解、という感じで。これは感動ものね。それに、バスから降りる時は、みんな運転手さんに「Thank you」とか、ひと言かけたりもする。サキポコも必ず言うようにしてるんだけど、運転手さんも「Have a good day」とかって返してくれて、とっても気分が良いのよん♪♪ やっぱり、ただお客さん乗っけて走るより、「ありがとう」って言われたほうが嬉しいもんねっ。

第3話 「ジ・エンド・オブ・ザ・クォーター」最終回

ファイナル・テスト奮闘記

ファイナル・テスト
▲クラスでのプレゼン風景。みんな堂々としたもの

アツ~イ! 夏だぁ~! サマー・イズ・カミング! 今学期も残りわずか数日だわん♪ と喜んでもいられなくて、ファイナル(期末テスト)などでちょっぴり忙しい今日この頃。ちなみにテストは、リーディング、単語、グラマー、エッセイ、そしてプレゼンなど。で、実はサキポコ、自称プレゼンテーション大好き人間なのですねー。

というのも、いろんな国から生徒が集まる私の学校では、プレゼンというより“インターナショナル個性爆発大会”という感じだから(笑)。例えば、この前のプレゼンは2~3人でグループになり、読んだ小説についてまとめて発表しろ、という内容。さて、ここで日本人生徒はどーするか? もちろん、みっちり本を読み込んで、まとめて、最後にパワーポイント(コンピューター)まで使ったりして、それはそれは見事なプレゼン作品を仕上げる。しかーし、一生懸命練習したのにもかかわらず、本番になるとただひたすら台本を読んでる状態になっちゃうのね(泣)。

一方、アフリカン系の生徒になると、こりゃ全く正反対。ゴチャっと手書きでまとめた画用紙を片手に、「えー、僕たちこの本、最後まで読んでないんですけどー、内容は……」なんてヒョーヒョーと言っちゃったりする。おいおい、そんなんでいいのか! ってくらいの準備不足。しかし、本番では身振り手振りを使って(コレなしではしゃべれないらしいが)、自分の理解してることとか、それについての感想なんかをペラペラしゃべっちゃうわけ。もちろん、台本なんてあるわけもなく、堂々と即興でやるもんだからけっこう様になってるの。彼らを見ていると、プレゼンなんて本番よければそれでよしなのかも、なんて思ったりね。

ちなみに、プレゼンやテストがすべてが終了した授業最終日は、クラスみんなでミニ・パーティー! なんたってパーティー大好きアメリカ~☆ですからね。お菓子やフルーツを持ち寄って楽しくおしゃべりしたり、夏にはバーべキューをしたり、の日が待ってるわけです。よし、ラストスパートだ!

我ら“気にしナーい”シアトル人

▲夏はテラス席に陣取る人が続出

ホントここのところ毎日ピーカン。カフェのテラス席でアイス・コーヒーを飲む人、野原で寝っ転がって日向ぼっこしている人……み~んな冬眠から覚めたクマさんみたいで気持ちよさそぉ~だぞぉ。日焼け? シミ? そばかす? そんなの気にしナーい! なんせ、1年中雨ばっかりのシアトルだから、今はおひさまと出会える絶好のチャンスなんだから。

「気にしナーい!」といえば、シアトルの人はファッションもあまり気にしナーい。特にアメリカ人は、なぜか夏も冬もTシャツ+ビーサン。冬の寒い朝、「おはよぉ」と言ってコートを脱ぐと中は半そで、なんて日常茶飯事。アメリカには“冷え性”なんて言葉も、感覚もないみたいだ。

やたらシアトル・マリナーズのTシャツを着ている人が多いのもシアトルの特徴かな。デニーズのお兄さんがマリナーズTシャツで注文を取りに来た時は、さすがに笑っちゃいました。マリナーズTシャツは、今やシアトルの制服と化している。で、サキポコも何気に欲しかったりする。もちろん背番号51(イチロー)のやつね。

ちなみに、ほかの国からやってきた人はどんな格好かというと、やっぱりその国独特の個性的なファッション。布でぐるぐる体じゅうを巻いて、顔だけ出してる人とか、チマ・チョゴリみたいなのを着てる人も。もちろん、みんながそういう格好してるわけじゃないですけどね。日本人も、やはり日本人らしい格好をしてる。日本にいると気付かないけど、日本人スタイルってあるのよね。お洒落というか、小ギレイというか、ブランド系のいいモノ着てるというか。ファッションとは関係ないけど、シアトル人は傘をさしませ~ん。こんなに雨ばっかりにもかかわらず。濡れたって別に“気にしナーい”。雨にも負けず、風にも負けず、たくましいです、シアトル人。

さて、3回にわたったサキポコ留学日記、楽しんでいただけたでしょうか?  諸事情からサキポコは日本に帰ることになり、計1年3カ月のシアトル生活は今、幕を閉じようとしております。次回からは、私の友達でもある佳代ちゃん、通称カヨポンが留学日記を担当します。読んでくれた皆さん、本当にどうもありがとうございました! そして、素敵な思い出をたくさんくれたシアトルに、とってもとってもありがとう☆