第2話 「アメリカは人種のサラダボール」 カフェテリア・レポート
学校のカフェテリアも人種のサラダボール
4月のスプリング・クォーター開始から、早くも1ヶ月半が経過しようとしております。桜もすっかり散っちゃって、あとは夏を待つばかり。
ところで、今学期のクラスメイトたちは、かなり濃いぃですよぉ。エチオピア、ソマリア、メキシコ、ス-ダン、ミクロネシアetc…。国名は知ってるけど、どこにあるんだっけ??というような国から来た生徒がいっぱい! 地球儀をクルクル回して探してみたりして、さすがアメリカは“人種のサラダボール”と言われるだけあります。
大学キャンパス内も、毎日、色とりどりの野菜たち(?)で賑わっています。サキポコの“しょっちゅう出現スポット”は、スクールカフェテリア。日本で言う、学校食堂。ここは、カレッジの生徒から語学学校の生徒まで大集合する、集いの場。さらにっ、サキポコが初めてアメリカ人のお友達を作った記念の地!でもあります。
このセルフ・サービス形式のカフェテリアには、ハンバーガー、ホットケーキ、ドリンクなどなど、ちょっとした軽食がそろってます。値段はちょい高め。なのでたいていの生徒は家からランチを持参する、んだけど、そのランチがおもしろいのっ!
まず、ジッパー付きのビニール袋に入れた(突っ込んだ)サンドウィッチ。まあ、これは普通、基本。でも、アルミ箔にぐるぐる包まれたタコスとか、ソーセージ&チーズがゴロゴロ入った弁当箱とか、この辺になると、ちょっと「んぇ?」って感じね。それは何料理? それともあなた流? っていう(笑)。
あと、カフェテリアにはキムチのカップラーメン(韓国製でその名も辛!)も売られている。これ、必ず誰かしら食べてるんだけど、授業中に匂っちゃったりしないのかしら?と、人ごとながらとっても心配です。
シアトル・フレンドリー号
陽気なバス・ドライバー
サキポコは毎日バスに乗る。料金は$1.25~$1.50。一度バスに乗ると、乗り換え券を渡されて、一定の時間内なら乗り放題。さらに嬉しいことに、ダウンタウン地域は料金無料! こりゃお得!とばかりに、ホームレスさんたちがフル活用しております。アメリカは車がないと不便だと聞いていたけど、シアトルは比較的バスの便が良いので、特に問題なっしんぐ。どのバスにも車椅子が乗れるようになっているし、自転車だってバスの前に乗っけて運んでくれるし、超お役立ちバスなのだっ。
日本と違うのは、運転手さんが男性だけじゃなくて、パワフル・ウーマンもたくさんいること。シアトルのバスは電車みたいに2車両つながってるのもあるから、さぞかし重労働でしょう…と、思いきや、心配御無用。彼らはとってもまじめに運転しつつ、とっても気ままに働いているのです。
例えば、信号が赤に替わるのと同時に新聞を開いて読み始めたり。はたまた、運転中に食べたり飲んだり、しゃべったり、そして時には歌ったり♪ この間の運転手さんは、道端でサンプル・ドリンクを配っているお姉さんに、「それ何? 1個ちょうだい!」と言って、バスから降りて行っちゃいました。
その他、運転手さんがバスから降りてランチを買いに行った、とか、レンタルビデオを返却しに行った、な~んていう驚きの声も聞いたことがある。お客さんが乗ってるにもかかわらずよっ! これってどうなんでしょうねぇ。まあ、楽しくお仕事するのは良いことだけどさぁ。
ちなみにサキポコ、バスに乗ってるお客さん、とっても好きなのね。知らない人同士でも仲良くおしゃべりしてるし、車椅子の人が乗ってくると、パパッと後ろの席に移動して場所を空けてあげたりするの。暗黙の了解、という感じで。これは感動ものね。それに、バスから降りる時は、みんな運転手さんに「Thank you」とか、ひと言かけたりもする。サキポコも必ず言うようにしてるんだけど、運転手さんも「Have a good day」とかって返してくれて、とっても気分が良いのよん♪♪ やっぱり、ただお客さん乗っけて走るより、「ありがとう」って言われたほうが嬉しいもんねっ。
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