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アメリカでのネイルケア&フットケア

お気楽主婦ナナコのおすすめアメリカ日用品

第1週 ネイルケアは身だしなみ

アメリカへ来たばかりのころ、近所にお住まいの日本人の奥様に手作りのお菓子をご馳走になりました。彼女の手元を見ると、派手ではないけれど、きれいにマニキュアがしてあります。
「そう言えば、ネイルのお店、たくさんありますよね」と言いながら、自分の爪に目を落とすナナコ。水仕事が多いし手が荒れがちだということを言い訳に、マニキュアなんてほとんどしたことがなかったんです。
「この辺りでは、服装はカジュアルでもマニキュアはちゃんとしている人が多いものね。 私はサロンにはたまにしか行かないから、普段はだらしなく見えない程度に自分で手入れするだけだけど」

あらららら。ネイルケアは特別な場合のため、おしゃれのためというよりは、身だしなみだったんですね。彼女はきちんきちんと家事をこなしているのみならず、趣味もたくさんお持ちの方。ヒマな時間はナナコのほうがずーっと多いはずなのです。これはもう心掛けの違いとしか言えません。いまだにマニキュアをしていると「あ、お出掛けしたの?」とバレバレのナナコはホントに怠け者(涙)。とは言え、今月末からは“ナナコでさえマニキュアをする機会の増える”ホリデー・シーズンですから、ナナコでもできる(?)簡単ネイルケアをご紹介しましょう。

ネイルケア用の道具は、ヘアカット用のハサミや何かと一緒にドラッグストアの雑貨コーナーに置いてあります。「Revlon」や「Tweezerman」といったブランドが品揃え豊富。爪の形を整えるためのemery boardと、爪の表面を整えるためのbufferまたはfileの2種類のヤスリは必需品です。爪切りは押して切ることになるので切り際がガタガタになるし、弱い爪だと層状に割れたりすることが。仕上げだけでもemery boardで整えたほうがきれいです。爪の表面はbufferやfileで滑らかにしておきましょう。削り過ぎて爪が薄くならないように、目の細かさを選んで使ってくださいね。

キューティクル(=甘皮)はクリームをよくなじませ、指先をぬるま湯に浸して柔らかくしてから、ささくれなどの余計な部分を取ってしまいます。無理に引っ張ってちぎろうとせず、小さなハサミでチョンチョンとカットするといいですよ。

ポリッシュ(いわゆる“マニキュア”ですね)を塗らないまでも、「Neutrogena Instant Nail Enhancer」などは、あっさりしたツヤを出しながら爪を強くしてくれ、溶剤臭さも少ないので、普段使いにいいと思います。

次回は、ポリッシュを塗るコツについてお話します。

第2週 きれいで長持ちするマニキュアのために

いつもきれいにポリッシュが塗ってある人というのは、それほど頻繁に塗り直しているわけでもないようです。長持ちさせるのが上手なんですよね。それには、ただその場でポリッシュを塗るだけというのではなく、丁寧な作業が必要なようです。

まずは土台作り。爪が割れてしまっている、あるいは爪がとっても薄くて弱いという人はいますか? だったらまず、nail glueで直しておきましょう。「5 Second」というブランドがあります。爪の油分を落とし、ひびの部分にはnail glueを1滴落とし、爪を両側からそっと押さえてくっつけます。弱くなっている部分にはnail glueを均一に塗り、1分ぐらい置いて十分に乾かしてから、bufferやfileで整えます。

ポリッシュを塗る前には、もう一度ちゃんと甘皮の手入れをしておくといいそうです。普段のお手入れは普通のハンドクリームで十分だろうと思いますが、“ここぞ”という時にはcuticle removerとかcuticle oilといった専用の製品で十分に柔らかくした甘皮をmanicure stickで丁寧に押し上げてからポリッシュを塗るようにすると、せっかくのポリッシュが爪の生え際からめくれてみすぼらしくなるのを防げます。でも、白状すると、ナナコはいつも当日の土壇場でポリッシュを塗る羽目になってしまうので、なかなかここまではできません。1日、2日でめくれが気になってきて、ポリッシュを落とすことになってしまいます。ちゃんとやってポリッシュを長持ちさせられれば、「あ、きのうはお出掛けだったのね」と言われても、「あら、先週塗ったのよ」とさら~り言えるのですが……。

次はベースコート。ひと手間かかるけれど、いきなりポリッシュを塗るよりも、きれいに仕上がります。ちなみに、前回ご紹介した「Neutrogena Instant Nail Enhancer」は「ベースコートとしては使わないように」という注意書き付き。あら、残念。兼用はできないんですね。ここは諦めて、別にもう1品持つことにしましょう。

ポリッシュは2度塗り。その後はさらにトップコートを塗ります。表面に傷が付くのを防げるし、ちょっとこすったくらいならトップコートだけで修正できますから、たとえその場限りのマニキュアでも、トップコートは絶対に塗るべきですよ~。

次回は、ポリッシュを塗るコツについてお話します。

第3週 ポリッシュを塗るコツ

せっかく塗ったポリッシュが厚ぼったくなってしまったり、デコボコになってたりするとがっかりしちゃいますよね。爪の表面をbufferで整え、ベースコートを塗っておくことは、滑らかな仕上がりに大切なこと。それから、ポリッシュの付け過ぎには要注意。塗る前にブラシの片側をボトルの口でしごいて、ポリッシュが適量だけ付いているようにしましょう。きれいに塗るには、ブラシの片側に付いている分だけで十分。これはベースコートやトップコートを塗る時も同じです。

さて、まず爪の先端の断面を塗りましょう。忘れがちな部分だけど、ここがはげると途端にみすぼらしくなっちゃいますから。次に爪の生え際のライン中央にブラシの先端を沿わせるように置き、爪の先端へ向けてひと息に塗ります。そして両サイドを同じように塗る。縦のラインで爪を塗りつぶしていく感じです。ベースコート、1度目のポリッシュ、2度塗り、トップコートを同じように進めていきます。先に塗ったものが完全に乾いてから次に進みましょうね。

ちょっとデザイン性も欲しいという時は、ラメ入りの透明なポリッシュかトップコートを持っていると便利。ごく普通に塗った上に部分使いして簡単にアレンジできるし、ラメなら少々失敗しても目立ちません。自信がついたら、フレンチネイルにも挑戦! 基本色にするポリッシュの2度塗りが済んだら、白っぽい色のポリッシュを爪の先端に塗ります。ブラシに取るポリッシュの量は控えめに。爪先端の片方のサイドから中央に向けてライン状に塗り、反対側からも中央に向けて同じように塗ります。この部分も2度塗りしますから時間は余計にかかりますが、テクニック自体はそんなに難しくありません。ラインを引くのにちょっとばかり失敗してしまっても慌てない、慌てない。境目にラメ入りのポリッシュを細ーく重ねるという修正ワザを試してみて。これでうまくいけば、それまでの苦労を水の泡にしなくて済むし、デザインも一層凝った感じになって一挙両得です!

最後に、ポリッシュの落とし方について。リムーバーを染みこませたコットンで爪をくるんで、リムーバーがポリッシュに十分なじんでから、そのコットンですっと拭き取ります。ゴシゴシしちゃダメですよ~。リムーバーを使った後は、クリームやオイルで爪に油分を補給してあげてくださいね。

次回は、フットケアについてお話します。

第4週 足も滑らかに整えよう

マニキュアの基本をマスターしていれば、ペディキュアも同じようにできます。でも、足の場合、ペディキュア以前の問題が起こりがち。足の角質はとにかく丈夫で分厚くなりやすい。体のほかの部分と違って、お風呂で毎回こすっても、角質を取り過ぎるということはあまり起こりません。それだけに、ガサガサしたりニオイが出やすかったりするんですよね。

普段のケアは、お風呂につかって十分角質を軟らかくしてから、タオルかスポンジでせっせとこすり、お風呂上がりに保湿剤を擦り込んでおく、といったところで十分。でも、シャワーで済ませることが多い人は、ときどき気合いを入れたほうがいいと思います。お店にはフットケア・グッズがいろいろ置いてありますが、有名どころは「Dr. Scholl’s」かな。このブランドはケアに留まらず、タコやウオノメの治療グッズや歩行補助のためのインナーソール(=靴の中敷き)など、足のことなら何でもござれの幅広い品揃えを誇ってます。足をきれいに磨きあげたいだけなら、このブランドからは「Professional Pumice Stone & Nail Brush」という角質をこすり落とすための軽石と爪ブラシのセットが出ています。もちろんほかにも、「Earth Therapeutics」や「Burt’s Bees」など、いろんなブランドがPedicure KitあるいはPedicare Kitといった名前でお手入れグッズセットを出しています。軽石のほかに爪切りやヤスリが付いていたり、クリームやソックスがセットになっていたり。必要なものがうまくセットになっていれば、単品で買い揃えるよりお買い得かもしれません。

フットクリームやローションもほんとにたくさん出ています。保湿するという基本性能だけなら特に足用のものを買わなくても、ワセリンやシアバター、beeswax(=ミツロウ)ベースのものやビタミンEオイルやurea(=尿素)を配合した保湿力の高いものの中から、自分の肌に合って使い回しのきくもので済ませていいと思います。あえて足専用のものを買うなら、「Aveeno Foot Cream, Intense Relief」のように角質を軟らかくするSalicylic Acid(=サリチル酸)を配合したものや、「Dr. Scholl’s Pedicure Essentials Deodorizing & Moisturizing Cream」のようにニオイを抑える働きのあるものを試してみると面白いんじゃないかしら?

さて、ネイルケア&フットケアについてのお話は、今回でひとまずおしまい。来月はお部屋のお掃除についてお話します。ではまた。See you!

(2005年11月掲載)