食、自然、文化と魅力あふれるオレゴンを、ローカルの視点から紹介。 今月のレポーター/ユカ
その3
老舗レストラン
1号店のうれしい話
ポートランドを拠点に国内だけで80店舗を持つシーフード・レストラン「マコーミック&シュミックス」(以下M&S)と言えば、ノースウエスト在住者にはちょっと名の知れた店。
流行のおしゃれなレストランに比べると、地味なように思われるかもしれない。しかし、新鮮な食材はもちろんのこと、各店舗で経験豊富なシェフが腕を振るい、フレンドリーできめ細やかなサービスが提供されるM&Sは、今も変わらず、古くからの常連客を喜ばせている。
1号店のオリジナルM&Sがポートランドにオープンしたのは29年前。同レストランで指揮を執るのは、オレゴン生まれの料理人、ライアン・スミス氏だ。17年のシェフ歴を持ち、誰よりもオレゴンを愛する彼だが、日本人女性と結婚してみそ汁の味を覚えると共に、日本を始め世界各国を回り、高級店から庶民的な店までのありとあらゆる料理の知識を吸収してきた。
メニューは毎日、仕入れる食材により決まり、30種類以上もの魚料理、質の良いステーキと、極上の皿の数々が並ぶ。日本人好みの料理も多数。
前菜の生ガキにはクマモト・オイスターを。小ぶりながらもジューシーかつ濃厚な身は、生ガキはちょっと苦手という人も、これなら!というひと皿。3種類のソースが付くカラマリのフライは大変なボリュームで、カラマリには一家言ある私でも大満足。
ポート・ワインを弱火で長時間煮詰め、少し甘酸っぱく仕上げたソースでいただくメインの魚料理は、リッチな中にさっぱり感が漂い、美味。旬の脂がのった時期に、しょう油だれに浸け込み、グリルでさっと焼き上げられたオレゴン産ビンナガマグロは、仕上げのワサビ入りバターが、そのおいしさを引き立てる。パスタなら、ペスカトーレを。さまざまな魚介がふんだんに使われ、だしが出たスープが何とも言えない。
5月には、ワイルド・サーモンのシーズンが到来。シェフがどんなメニューをクリエイトするのか楽しみである。
老舗らしいバーでは、10年以上勤めるバーテンダーがオーダーごとにジュースを搾り、シェイカーを振りながらカクテルを作る。ビールの種類も豊富。ハーフ・パウンドのチーズバーガーが$1.95になるハッピー・アワー(毎日4:00 p.m.〜6:00 p.m.、9:00 p.m.〜10:00 p.m.)も人気だ。
●The Original McCormick & Schmick's Seafood Restaurant●
5736 NE 33rd Ave., Portland, OR 97211
TEL: 503-249-3983
ウェブサイト: www.kennedyschool.com
ユカ
大阪生まれの大阪育ち。友人とおいしいものを食べながら、ワインなどお酒を飲むことがいちばんの楽しみ。
いつか、夫と共に自分達のレストランを持つのが夢。
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