English Series
注目キーワード:シアトル美容院 シアトル・レストラン シアトル地図/観光 ポートランド情報
  文・バンデラス・あれ吉
ゲイの僕がこよなく愛する街、シアトル。この街でIT関係の仕事をしながら、普通のゲイとして普通の毎日を送る僕……。

最終回
第30話 「Somewhere over the rainbow」



ウェブサイトYOUMAGA.COMで開始したこの「レインボー・ダイアリー」も今回で30回目。スタート時から読んでいただいている皆さんには、2年以上もお付き合いしてもらったことになります。僕から見えるゲイの世界のことをつづってきたこのダイアリー、今回を最終回とさせていただくことになりました。

最初「レインボー・ダイアリー」のお話をいただいた時は、正直言ってとても不安でした。ゲイとストレートの世界は完全に分かれているわけではないし、それ以前に、今までに“ゲイとして”文章を書いたことがなかったし。ゲイの世界の独特なカルチャーを紹介しながら、それでもゲイとストレートって違う生き物じゃないんだよということを皆さんに伝えられるかどうか、自分でもわかりませんでした。

それでも不安ながらにも書き始め、皆さんから「私の周りにはゲイがいないので、違う世界のことがわかって面白い」というようなメールをいただくようになると、この機会を与えられたことを感謝するようになりました。今でさえ僕にはゲイの友人がたくさんいるけど、自分がゲイじゃないかと悩み始めたころは、世界中でゲイは僕ただひとりのような気がしていました。たぶん周りにゲイがいないと思っている皆さんも、そんな不透明感を抱いているんじゃないかな。

世界中の人口の5〜10%はゲイだと言われています。もし学校のクラスが40人だとすると、その中で最低でも2人くらいはゲイだという計算になります。だから皆さんが知っている人の中にもゲイはいるはずなんです。ゲイに対して風当たりの強いこの世界、多くのゲイは自分のことをひた隠しにしているので、皆さんから見えないのも当然なのかもしれません。

同性が好きであることを隠さなくてもいい時代は、いったいいつ来るのでしょうか。

スペインやカナダでは同性間の結婚が認められるようになりました。世界はゲイを認める方向に確実に動いているとはいえ、人の心を変えるということは簡単なことではありません。もしこの「レインボー・ダイアリー」を読んでいただいたことによって、少しでもゲイのことがわかっていただけたら、少しでもゲイに対する抵抗感が薄らいでくれたなら、こんなうれしいことはありません。

ところでタイトルの「レインボー」の意味。皆さんはご存知でしょうか? これはゲイ・コミュニティーの象徴として、1978年に考案されたレインボー・フラッグから来ています。虹にはさまざまな色が含まれていて、それが仲良く共存していますよね。虹の色は人間の性の多様性を表現していて、ゲイもストレートも虹の色のように共存できるようにとの願いがこめられたものだと聞いています。

そんな世界。虹の向こう側にある、ストレートとゲイの境界線のことを考えなくていい世界のことを、僕は願ってやみません。

長い間、読んでいただいて本当にありがとうございました!



■バンデラス・あれ吉へのご意見・ご感想は以下までお寄せ下さい。
 web@jeninc.com