シアトル・サウンダーズFCは、3月17日にホームのセンチュリーリンク・フィールドで今シーズンのMLS初戦を迎え、トロントFCを3対1で下し、順調なスタートを切りました。
この日、全得点を挙げ、ハットトリックを達成したFWデビッド・エストラーダ(#16)は、UCLA卒のプロ3年目。過去2シーズンは数試合しかプレーしていませんが、シュミット監督の開幕戦スタメン起用に見事に応え、スピードに乗った飛び出しで相手ディフェンス・ラインを突破し、次々とゴールを奪いました。
翌週3月23日のヒューストン・ダイナモ戦もエストラーダの得点などで2対1と勝利。しかしホーム3連戦の最終戦、3月31日のサンノゼ・アースクエッグ戦では、前半24分にサウンダーズのペナルティー・エリア内で交錯して、相手選手が転倒。レフリーは、アースクエッグにまさかのペナルティーキックを与えます。結局それが決勝点となり、残念ながら開幕3連勝を逃してしまいました。
4月7日、今シーズン初のアウェーの試合は、DCユナイテッド相手にスコアレスドローで終わり、開幕から2勝1敗1分となりました。4月11日現在、ウエスタン・カンファレンスで5位という順位ですが、例年に比べ比較的順調なスタートと言えると思います。
3月下旬のトレーニング・セッションを見学してきましたが、今シーズンからキャプテン・マークを付けてプレーするフレディー・モンテロ(#17)を中心に、非常に集中したトレーニングが行われていました。そして、不本意な判定で失点したアースクエッグ戦も、失点後に精神的な動揺などなく、敗れはしたものの安定した戦い振りだったので、懸念されたリーダー不在の心配はないと感じました。
エストラーダの活躍、モンテロのリーダーシップなど新たに進化し始めたチームに期待感が高まります。
最後に、今シーズンのMLS注目選手を取り上げます。コロラド・ラピッツに所属し、不動のサイドバックとして活躍している木村光祐に加え、Jリーグのザスパ草津から加入した山田晃平のドリブル突破にも期待大です。そして、バンクーバー・ホワイトキャップスに新加入したディビッドソン・純・マーカスは、日米両国で育ち、大宮、神戸、札幌などでJリーグ公式戦に130試合以上出場した経験豊富な選手。玄人好みのプレーも必見です。NYレッド・ブルズのテエリ・アンリは、元フランズ代表でMLSのシーズンオフにイングランド・プレミアリーグの強豪アーセナルに期限付きで復帰し古巣を窮地から救い、MLS開幕から5試合で7ゴール・4アシストと絶好調、世界のアンリから目が離せません。
(2012年5月)
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