チームの最終戦勝利、レイ・アレンが記録で花を添える
今シーズン最後の試合となった、本拠地キーアリーナでのデンバー・ナゲッツ戦。ソニックスはファンに最後の勇姿を見せるかのように、同地区首位のナゲッツに対して前半から得点を重ねていった。その中心にいたのは、今シーズン波に乗り切れないチームを大きく牽引した、レイ・アレン選手だった。
あと6本の3ポイントシュートを決めれば歴代3ポイント成功数で首位に立つこの試合で、アレン選手は第1クオーターでいきなり5本を成功させる。それは、まさにボールがゴールに吸い付かれているような光景であり、観客誰もがアレン選手の放った美しいボールの軌道に息をのんでいた。そして、第2クオーター残り6分30秒。アレン選手が描いたこの日9本目のジャンプショットが、45センチ余りのリングを通り、この日一番の歓声に包まれた。1本の3ポイントシュートを決めて新記録を269本に伸ばした後、アレン選手はベンチに退くが、その間も彼のパフォーマンスに対する拍手と歓声はしばらく止まなかった。
試合は終わってみれば先発全員が10得点以上を挙げ、ソニックスが序盤から一度もリードを許すことなく109-98で快勝した。終盤、相手チームに追い付かれるという構図は、今シーズンのソニックスを象徴しているかのようだったが、アレン選手を始め、チームは約1万6,000人のファンの前で有終の美を飾った。
アレン選手の偉業達成、チームの勝利と、この日のようなファンを酔わせる試合を来シーズンどれだけ見せてくれるのか。首を長くしてファンは待っていよう。
(取材・文/松原拓也) |