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車に乗る

運転免許の取得 □運転免許証の更新 □車を購入したら □自動車保険
車で事故・違反を起こしたら □路上駐車 □排気ガスの検査 □車の名義変更

運転免許の取得
アメリカで車に乗るためには、各州ごとに発行されている運転免許証を取得する必要がある。他州の免許証、国際免許証でも運転できるが、運転できる期間に限りがある(ワシントン州、オレゴン州では30日まで)。他州発行の免許を持っている場合は、筆記またはコンピューターによる試験、実技試験が免除されることがある。

まずは運転免許試験場(本誌「政府・公共機関」「自動車運転免許試験場」のリストを参照)で交通法規の冊子をもらい、その州の交通法規を覚える。ウェブサイト(www.dol.wa.gov/driverslicense/guide.htmlwww.oregon.gov/odot/dmv/forms/manuals.shtml)からもダウンロードできる。筆記またはコンピューターによる試験(日本語可)と、視力、色覚の検査を受け、合格すると運転の練習をするための仮免許証(Instruction Permit)が発行される。ウェブサイト(www.dol.wa.gov/driverslicense/practicetest.htmlwww.oregon.gov/odot/dmv/driverid/testknow.shtml)で模擬試験を受けられる。ワシントン州では、交通法規の冊子も日本語版が用意されている。試験の申し込みには身分証明書が必要なので、ソーシャル・セキュリティー・カード(持っていない場合は別途申告用紙に署名する)、パスポート、移民局発行の書類のほか、現住所のわかる書類や証明書を持参しよう。試験料はワシントン州が1回$20(筆記試験料2回分、仮免許証代込み)、オレゴン州は$5。仮免許証は、ワシントン州が1年間有効(さらに1年の更新可)、オレゴン州は発行料$23.50で2年間有効。

仮免許証を持つと路上運転ができるようになる。ただし、ワシントン州では5年以上の運転歴を持ち、有効な運転免許を持っている人の助手席への同乗、オレゴン州では21歳以上で有効な運転免許を持っている人の助手席への同乗が必要。実技試験を受けるにはまず予約をする。試験を受けるための車は自分で用意し、試験場までは免許を持った人と行くこと。試験の前に、ライトなどの安全装置がきちんと作動するかどうか、車に損害賠償保険があるかどうかなどをチェックされ、不備がなければ試験を受けることができる。不合格になるたびに待機日数が延び、ワシントン州では3回不合格になると、次の受験まで3カ月待機、オレゴン州では5回不合格になると、次の受験まで1年待機しなければならない。試験料はワシントン州が$20、オレゴン州は$9。

実技試験に合格したら、免許証交付料を支払い、証明写真の撮影後に免許証が発行される。免許証交付料はワシントン州$25(5年間有効)、オレゴン州$60(8年間有効)。試験はある程度パターンが決まっているので、自動車教習所でテクニックを教えてもらうのも手だ(本誌「自動車教習所」のリストを参照)。
なお、両州共に試験場では現金かチェックのみ支払い可能なので注意。


運転免許証の更新

ワシントン州では、有効期限が切れる6週間前から更新ができる。現在持っている運転免許証を運転免許試験場に持参する。筆記・実技試験はなく、視力検査がある。更新料は$25。有効期限から60日以上過ぎて更新すると遅延料$10が課される。条件を満たしていればオンラインでの更新も可能(www.dol.wa.gov/driverslicense/renew.html)。

オレゴン州では、自動車管理局から送られてきた更新通知に従って、管理局に出向いて更新する。50歳以上は視力検査を受ける。更新料は$40。



車を購入したら
ディーラーから購入した場合、自動車登録(Registration)、または所有権証明書(Certificate of Title)の作成は普通、ディーラーが行う。個人取引での購入、または他州から引っ越して来た場合は、手続きを自分でする必要がある。

ワシントン州の住民となったら30日以内に自動車登録をし、有効期限の年・月が記されたステッカーをナンバー・プレートに貼る。最寄りの自動車管理局で申し込み、年間登録料(Basic License Fee)$43.75〜のほか、手数料、税金などを支払う。その自動車がどこの州で登録されていたかによって必要な書類が違う。他州で登録されていた車は検査(VIN Inspection)に$15が必要。登録の更新は、ウェブサイト(https://fortress.wa.gov/dol/tabs/)でも行うことができる。

オレゴン州での自動車登録は、自動車管理局で申請書(Application for Title and Registration)を提出。所有権証明書(Title)の発行料は$77、登録料は2年間有効で$86、4年間有効で$172、ナンバー・プレート料は1枚で$12、2枚で$23。新車の場合は、製造元メーカーの証明(Manufacturer's Certificate of Origin)の提出が必要。他州で登録されていた場合は、他州発行の所有権証明書を持参する。車の検査(VIN Inspection)を受けることが要求されるので、登録時に車を持参する。検査料は$7。ウェブサイト(www.oregondmv.com)では申請書が入手でき、オンラインでの更新も可能だ。


自動車保険

ワシントン州でもオレゴン州でも、自動車保険の加入が州法で義務付けられている。通常、アメリカの自動車保険は、アメリカ国内(プエルトリコを含む)及びカナダで有効。メキシコでは補償されない。保険で補償されるのは事故に関してのみで、消耗品やメンテナンスに関しては適用外。一般に総合パッケージ(Full Coverage)に含まれている補償は右記の通り。

@対人賠償責任保険(Bodily Injury Liability)
自動車事故を起こした際、他人に与えた生命及び身体的危害に対する賠償責任を補償。

A対物賠償責任保険
(Property Damage Liability)
自動車事故を起こした際、他人に与えた物的損害に対する賠償責任を補償。

B搭乗者傷害保険
(PIP:Personal Injury Protection)
自動車事故によって生じた自分を含む搭乗者の医療費などを補償。

C無保険車傷害保険
(Uninsured and Underinsured Motorists)
加害者が無保険ドライバーであるなど、対人賠償金を得られない自動車事故の際、自分の医療費などが補償される。

D衝突車両保険(Collision)
衝突事故によって生じた自分の車両損害が補償される。保険金は免責金(Deductible)を差し引いて支払われる。

E包括車両保険(Comprehensive)
火災、ガラス破損、落下物、盗難など衝突事故以外で損害を受けた場合に生じた自分の車両損害が補償される。保険金は免責金を差し引いて支払われる。

そのほか、レッカー費用(Towing)、車両修理中のレンタカー費用(Rental Reimbursement)など、さまざまなオプションがある。州によって法律や制度に違いがあるので、詳細は保険会社に確認を(本誌「保険」のリストを参照)。複数の保険会社に見積もりを出し、比較すると良い。保険料は、住む地域や車種、クレジット・ヒストリー、年齢、性別、継続保険歴、事故や違反歴などの諸条件により異なるほか、各種割引が受けられる場合もある。

個人自動車保険は、そのまま旅先などで借りたレンタカーにも適用される場合がある。そのほかの補償については保険会社により適用が異なるので旅行前に確認を。個人自動車保険で車両保険(Comp and Collision)に入っていない場合は、レンタカー会社窓口で補償制度を利用するのもいいだろう。出張など社用で使うレンタカーは、個人名義の自動車保険では補償されない。

監修:西井泉/Ogishima & Associates



車で事故・違反を起こしたら

アメリカで車の事故に遭ってしまった時は、まずは安全な場所に駐車し、負傷者がいる場合は911で救急車を呼ぶ。自分が被害者でも加害者でも、「I'm sorry.」「OK. Don't worry.」などと低姿勢な態度は取らないほうが得策。相手とは、名前と住所(身分証明書で確認)、電話番号、免許証番号、ナンバー・プレート番号、車種と色、年式、VINナンバー、保険情報とその問い合わせ先(保険会社名、ポリシー番号、電話番号、有効期限、被保険者番号を保険証を見せてもらって確認)などを交換する。目撃者(Witness)がいる場合は、必ず名前と連絡先をメモしておくこと。自分の車の同乗者は、目撃者としては扱ってもらえないので注意しよう。また、その場で警察へ連絡して事故証明をしてもらうか、当て逃げされた場合も警察に事故報告を行っておくと、後々のトラブルを避けられる(被害額が少ないと事故現場に警察を呼んでも来てくれないことがある)。日時、場所、事故状況をできるだけ詳しく記録し、カメラ(カメラ付き携帯電話など)があれば写真を撮る。

通常、けが、または車が破損した場合は、自分が加入する保険会社に連絡を。また、加害者が無保険ドライバーだったり、支払いに応じなかったりした際にも、対応する保険に加入していれば(前項参照)、相当する費用が支払われる。
交通違反は罰金制で、違反者には金額と期限、宛て先が記されたチケットが渡される。罪の種類にもよるが(1)罪を認め、全額を支払う(2)罪は認めるが釈明を希望(3)罪を認めない、と3つの選択肢がある。(2)は、釈明を行うことで罰金の取り消しや割り引きが受けられるというものだが、(3)の場合は罪がないことを立証しなくてはならない。罰金が高額なら、専門の弁護士を雇うのもいいだろう。(2)と(3)は文書の送付、または裁判所へ出向くことが必要。裁判では無料で通訳を付けることもできる。どの選択にしろ、期限が過ぎるまで放っておくとさらに罰金が課せられることになる。

なお、ワシントン、オレゴン両州では自動車運転中の携帯電話使用に罰則(ハンズ・フリー、非常時除く)を設けており、18歳未満はハンズ・フリーも不可だ。

過去3〜5年に交通事故・違反歴があると、保険料に影響する。特にアルコール、薬物の影響下での運転(DUI:Driving Under the Influence)歴があると、保険料がかなり上がり、SR22(きちんと自動車保険に加入しているかどうか州が監視する制度)が必要になることが多いので、普段から安全運転を心掛けよう。定期的なタイヤのチェック、オイルとオイル・フィルターの交換、3カ月または3,000マイル、そして3万マイルごとの車の点検を怠らないことも大切だ(整備士の問い合わせ先は、本誌「自動車整備・修理」のリストを参照)



路上駐車

道路脇に表示があれば、有料で駐車できる。料金は1時間につきシアトル・ダウンタウンでは$4、それ以外のエリアで$1〜$3.50、ポートランド・ダウンタウンで$1.60、ロイド・ディストリクトでは$1、オレゴン・ヘルス&サイエンス大学では$1.60。その道路で決められている時間帯(月〜土曜8:00 a.m.〜8:00 p.m.など)以外、及び主な祝日は無料。支払機で手順に従い支払いを済ませ、発行されるシールを車の窓に貼る。コインのほか、クレジットカードやデビットカードも使えるが紙幣は使用できない。ポートランド・ダウンタウンではスマートパーク(SmartPark)と呼ばれる市営駐車場が6カ所あり、1時間$1.50。提携する700以上の商業施設を利用すると、一定時間の駐車が無料になる(店舗により条件は異なる)。

特に表示がない場所でも、駐車禁止(No Stops、No Parkingなど)ゾーン以外は駐車できる。15分、30分、1時間などと時間制限の表示(Time Zone)があれば、その指示に従う。商用に限定されているゾーン(Truck Load Only、Commercial or Permit Vehicle Load Onlyなど)もあるので、表示をよく確かめること。レッカー撤去区域(Tow-Away Zone)に駐車し、万が一レッカーされてしまったら、表示にある警察の番号に電話をし、場所を聞いて引き取りに行かなければならないうえ、レッカー代も支払う必要がある。詳細は各市の担当課で確認を(シアトル TEL : 206-684-7623、www.ci.seattle.wa.us/transportation/parking/、ポートランド TEL : 503-823-5185、www.portlandonline.com/transportation/)。



排気ガスの検査

ワシントン州のクラーク、キング、ピアス、スノホミッシュ、スポケン地区では、2年ごとに排気ガスの検査を受ける必要がある車は、まずその検査に合格してから自動車登録の更新となる。検査料は$15。オレゴン州では、ポートランドまたはメドフォード地区の自動車登録には、排気ガスの検査を受けておく必要がある。検査に合格すると証明書(Certificate of Compliance)が発行されるので、それを登録時に持参する。検査料はポートランド地区が$21、メドフォード地区が$10。



車の名義変更

ワシントン州では、同州で登録した車を売却した人は5日以内に、売却報告書(Report of Sale)を自動車管理局に提出するか、ウェブサイト(https://fortress.wa.gov/dol/rosprod/)から、売却の事実を報告する。車を購入した人は、15日以内に所有権譲渡の手続きを行う。その際には売却した人の署名が入った所有権証明書(Title)と、税表示のある領収証、排気ガス検査証(Emissions Testing Report)が必要。郵送するなら自動車登録申請書も添える。製造後10年経っていない車の場合は、所有権証明書の裏面の走行距離開示書(Odometer Disclosure Statement)に走行距離を記入し、売却者と購入者、両者の署名をしなければならない。15日を過ぎると遅延料が課される。

オレゴン州では、売却した人は10日以内に売却報告書(Notice of Vehicle Sale)を提出するか、ウェブサイト(https://www.oregondmv.com/Online/Sell.htm)から、売却の事実を報告する。購入した人は30日以内に所有権譲渡の申請書(Application for Replacement Title)、自動車登録申請書(Application for Title & Registration)、売却した人の署名が入った所有権証明書、売買証明書(Bill of Sale)の提出、購入日の証明が必要。製造後10年経っていない車の場合は、所有権証明書の裏面の走行距離開示書(Odometer Disclosure Statement)に走行距離を記入し、売却者と購入者、両者の署名をしなければならない。30日を過ぎると遅延料が課される。自動車登録には排気ガスの検査が必要。

※前述の「車を購入したら」「排気ガスの検査」を併せて参照のこと。
※問い合わせ先は本誌「政府・公共機関」「自動車登録所」のリストを参照。


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