ウォルマートが関税の影響で商品値上げへ
5/15/2025
アメリカ最大手のスーパーマーケット・チェーンであるウォルマートは15日(木)に2~4月期決算を発表し、堅調な売上を維持しているものの、関税によるコスト上昇の影響で商品の値上げが必要であると述べた。同社の売上は前年同時期よりも2.5%増加して1,656億ドルに達したが、アナリスト予想をわずかに下回った。既存店舗とオンライン販売を含む国内での売上は4.5%増加。しかし利益率を低く設定して商品を販売するウォルマートは、トランプ大統領による中国などへの関税コストをすべて吸収するのは難しく、価格転嫁が避けられないと述べている。同社は一部の関税リスクに対して、商品全体の約3分の2をアメリカ国内から調達する対策を取っており、なかでも売上の約60%を占める食料品の割合が高いものの、価格転嫁が避けられないという。KING5の関連記事はこちら
シアトルのSR99トンネルの通行料金、7月より3%値上げ
5/14/2025
ワシントン州交通委員会は13日(火)、投票によりシアトルのSR99トンネルの通行料金を7月1日より3%引き上げることを決定した。料金は時間帯により変動するが、夕方のピーク時(午後3時~午後6時)は10セント、その他の時間帯は5セントの値上げとなり、オフピーク時は1.25ドル~1.55ドル、朝と夕方のピーク時は1.85ドル~2.80ドルとなり、週末は終日1.25ドルの均一料金(Good To Go 利用の場合)。この値上げは交通量の調整や財政上のリスク軽減、また2026年にシアトルで開催されるFIFAワールドカップの際に必要な施設の維持費確保に役立つと委員会は述べている。SR99トンネル通行料金は今後も、継続的なコスト上昇に対応するために3年ごとに3%ずつ引き上げられる予定。KING5の関連記事はこちら
マイクロソフト社、全従業員の約3%の人員を削減
5/14/2025
レドモンドに本社を置くIT大手のマイクロソフト社は13日(火)、全従業員の約3%(推定約6000人)の人員削減を発表した。今回の人員削減は管理職に重点を置いており、すべてのレベル、部門、拠点に及ぶという。同社からのワシントン州雇用保障局(Washington Employment Security Department)への通知では、地元従業員1,985人が影響を受ける。昨年6月の時点で、マイクロソフトのフルタイム従業員は22万8,000人(約55%がアメリカ国内)。今回の人員削減は、2023年初めの1万人に及ぶ削減以来最大の規模となる。マイクロソフトは具体的なレイオフ実施の理由を明らかにしていないが、同社がAI技術の開発・運営により注力して投資することに関連しているとみられている。KIRO7の関連記事はこちら
ワシントン州発行の身分証明書に血液型の記載が可能になる法が来年施行
5/13/2025
ワシントン州のボブ・ファーガソン知事は12日(月)、運転免許証や身分証明書に血液型を記載できる新法案(Senate Bill 5689)に署名した。同法の施行は来年1月1日の予定で、緊急時の医療対応の迅速化を図り、時間の節約と命の救助を可能にすることが目的。血液型の記載は任意で、医師、医療機関、または献血団体による確認が必要となる。また手続きには、一度限りの少額な手数料が課される可能性がある。ワシントン州は、州発行の身分証明書に血液型情報を追加できる最初の州の一つとなり、アーカンソー州でも今年初めに同様の法案を可決している。KIRO7の関連記事はこちら
国際路線の拡大が進むシータック空港、東京への新たな直行便就航
5/12/2025
アラスカ航空傘下のハワイアン航空は12日(月)より、シアトル・タコマ国際空港(SEA/シータック空港)と成田国際空港(NRT)を結ぶ直行便を就航し、東京への初フライトは同日午後1時30分に出発する。同路線の運航は毎日行われる。アラスカ航空の東京路線参入は、以前より成田空港への運航を行っていたハワイアン航空との2億ドル規模の合併を経て実現。これでシアトル-東京路線を運航する航空会社は合計4社となった。2026年のFIFAワールドカップ開催を控え、シアトルは国際的な玄関口としての役割が強まっており、シータック空港から国際路線を運航する航空会社はパンデミック前(2019年)の22社から、2025年末までに30社に増える予定。シアトルと直行便で結ばれるアメリカ国外の都市は、今後コペンハーゲン、チューリッヒ、ソウルが今後追加され、年末までに合計36都市に拡大する。キング郡では、来夏のFIFAワールドカップで国内外から訪れる観光客によって、約9億ドルの収益が見込まれており、地元当局や観光業の専門家らは、シアトルへの国際的なアクセスの拡大は、地域経済に良い効果をもたらすと述べている。KING5の関連記事はこちら
ライトレール2Line、ダウンタウン・レドモンド延長線が開通
5/12/2025
サウンド・トランジットが運行するライトレール 2Line(イースト・リンク)の一部、ダウンタウン・レドモンド延長線が10日(土)に開通した。3.4マイルの同延長線には、ダウンタウン・レドモンド駅とメリモア・ビレッジ駅の2つの新駅が設けられ、ダウンタウン・レドモンドからベルビューの間でのライトレール運行がようやく開始された。ダウンタウン・レドモンド駅での開通式典には、地元のリーダーや建設に携わった関係者、鉄道愛好者、地元住民を含む数百人が集まった。サウンド・トランジットは、2026年までに今回の延長線を含むイースト・リンクにおいて、1日あたり4万3000人から5万2000人の利用者を見込んでいる。2024年にはイースト・リンクのサウス・ベルビューとレドモンド・テクノロジー駅を結ぶ区間が開通しており、シアトルとベルビューの間の工事は今年遅くに完了する予定で、イースト・リンク全線の開通は2026年を目指している。KING5の関連記事はこちら