2月末からICEに拘束されていたUW研究室技術者が釈放
5/30/2025
2月末からアメリカ合衆国移民・関税執行局(ICE)に拘束されていたワシントン大学(UW)の研究室技術者ルウェリン・ディクソンさんが、29日(木)に移民裁判官の判断により釈放された。ディクソンさんはフィリピンから帰国する際に拘束されており、その理由は2001年の非暴力的な重罪(銀行横領)の有罪判決と考えられている。現政権により不法移民取り締まりが強化される中、50年間アメリカに合法的に居住し、市民権を取得する資格もあるディクソンさんを拘束するような厳しい取り締まりは異例だと彼女の弁護士は指摘。連邦議会下院議員のエミリー・ランドール氏は4月に、ディクソンさんが拘束されていたタコマの収容施設には、2023年11月(約700人)からほぼ倍増の1300人以上が収容されていると報告を受けたという。KING5の関連記事はこちら
ライトレール2 Lineの開通時期延期、具体的な日程は近日決定予定
5/30/2025
サウンド・トランジットは今月に、シアトルとイーストサイドを結ぶライトレール延長線(2 Line)の全線開通時期を2025年後半から2026年に延期することを明らかにしたが、今後数週間のうちにより明確な情報を発表できると述べている。同社の広報担当によると、新たに建設された線路において、先週ライトレール車両の牽引試験に成功。今後、近いうちに通電試験が行われる予定で、これにより開通スケジュールの具体的な見通しが立つとしている。また作業員らは線路の敷設を完了させるとともに、線路沿いの電気システムのテストにも取り組んでいる。この延長線は、浮橋を通る初めてのライトレール・システムとなり、「この複雑な巨大プロジェクトの中でも最も困難かつユニークな要素の一つ」という。2 Lineのダウンタウン・レドモンド延長線は5月10日に開通。現在、同路線の12駅のうち10駅が開業している。KING5の関連記事はこちら
バション島でゾウアザラシの脱皮する珍しい姿が目撃される
5/29/2025
シアトル近郊にあるバション島のビーチで、巨大なゾウアザラシ1頭が脱皮している珍しい姿が今週目撃された。ゾウアザラシは、1年に1度皮膚と毛皮が剥がれ落ち、再び新しい被毛を生やす。バション島東側に位置するトランプ・ハーバーで28日(水)に脱皮するゾウアザラシを目撃した地元住民の1人は、これは非常にストレスのかかるプロセスであり、脱皮中の野生動物にはできる限り近づかないようにと話した。バション・ネイチャー・センターは、2022年にも同じ場所でゾウアザラシが脱皮しているのを確認している。島の海洋哺乳類の専門家がゾウアザラシの状態を監視しているが、同センターは別の場所でこのアザラシを見かけたり、負傷や死亡しているのを見たら海洋哺乳類座礁ホットライン(866-767-6144)へ連絡するよう住民に求めている。またアメリカ海洋大気庁(NOAA)の専門家は、アザラシやアシカは音や人の気配などに敏感で神経質な性格であり、もし海洋哺乳類に遭遇した際には、ペットに鎖をつけて陸上の野生動物から遠ざけたり、少なくとも100ヤードの動物との距離を保つなど、ガイドラインに従うよう一般市民に呼びかけている。KING5の関連記事はこちら
シアトル地域で今年初めて華氏80度以上の気温を記録
5/29/2025
ワシントン州西部では28日(水)に気温が上昇し、各地で今年に入って最も暖かい1日となった。エベレット、オリンピア、シアトルを含むI-5沿いの地域では最高気温が華氏80度台前半、またピュアラップでは84度を観測。平年より10度から15度高い気温で、シアトルで80度以上の気温を記録したのは昨年9月6日以来となる。しかし観測史上5月28日の1日における最高気温は90度台前半で、その記録を超えるほどの気温上昇には至らなかった。この日ピュージェット湾地域では、気温の上昇とともに予想最低潮位が-4.1フィートと極端な干潮となり、浜辺を訪れた人々は暖かい気候を歓迎した。翌日29日(木)におけるワシントン州西部の天気は小雨が予報されており、気温は60度台半ばから後半まで下がる見込み。30日(金)、31日(土)は乾燥した天気に戻り、70度台前半から半ばの穏やかな天気になるとみられている。KING5の関連記事はこちら
キャピトル・ヒルで宗教集会の反対派デモが警察と衝突、23人が逮捕
5/27/2025
シアトルのキャピトル・ヒルにあるカル・アンダーソン・パークで24日(土)に行われた宗教集会「Mayday USA」が、反対派の対抗デモ参加者と警察の衝突に発展し、警察官への暴行容疑などで23人が逮捕された。 反LGBTQ+・反中絶を掲げるキリスト教系「On Fire Ministries」主催のMayday USAは、事前に市の許可を得て行われており、聖書的価値観を訴えた。対抗デモ側は「聖書を私たちの身体から離せ(Keep Your Bibles Off Our Bodies)」と抗議し、複数の地域団体が参加。シアトルのブルース・ハレル市長は、アナーキストが対抗デモに加わり暴力に発展したと述べ、警察官1名が負傷したと報告。市民やデモ参加者らは、LGBTQ+コミュニティの中心地である地区でのMayday USAに許可を出した市の判断に疑問を呈し、警官組合も警官や市民を不必要な危険にさらしたと述べた。また集会を「極右団体による挑発的な集会」と表現した市長に対して、Mayday USA関係者らは辞任を求めている。KING5の関連記事はこちら