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ガーデニングで認知機能を活性する!

生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて » 

(2026年2月)

まだまだ寒い暗い日々が続く2月です。見た目はまだ深く眠っている庭ですが、実は庭木の蕾は大きく膨らみ、球根はすでに芽を出し始めています。

先日、義理の両親がいる高齢者施設で、週末のアクティビティーにガーデニングを見つけました。ガーデニングに、認知症リスクの軽減効果があることは、あらゆる研究で発表されています。

前頭葉を鍛えるには、思考、計画、実行を続けてできるものがいいとされています。60歳以上の方に種まきから園芸作業をしてもらい、その前頭極の活性を調べた研究があります。作業後に前頭極の内側の血流が大きく変化し、外的思考が強く刺激されていることが分かったそうです。複雑な作業工程の多い種まきが、外的思考と内的思考の両方を使う脳の部分に大きく活性していることから、前頭葉全体の機能が低下せずに持続されていることも分かっています。

園芸療法というものがあるぐらい高齢の方や障害のある方にはやさしいアクティビティーですが、小さい子どもが五感を使って手軽にできる作業でもあります。いやいや…大人の私たちにも。

デジタル時代を生きる私たち。インターネットは楽で面白いですが、前頭前野の機能を低下させるとも言われています。一旦、電源を切って少し寒い外で作業してみてはどうでしょうか。眠っていた前頭葉がどんどん目覚めてくると思いますよ。


トマトの発芽
▲トマトは高齢者が種から育てやすい植物の一つ。発芽率はほぼ100%です。
トマト
▲あんなに小さい種から夏にこんなにトマトが取れますよ。


ビオラ
▲ビオラも発芽率が高く、室内でも窓際ならちゃんと花を咲かせます。
園芸店 かわいいパッケージに入った種
▲2月頃から園芸店では、かわいいパッケージに入った種がたくさん売り出されます。コスモスやニンジンも種から簡単に育てられますよ。


じゃがいもの種
▲3月頃ならジャガイモの種がまけます。
じゃがいもの収穫
▲大きさはいろいろですが、ちゃんと収穫もできます。



①どの種をまくか(思考) ②どのような容器や環境でまくか(計画) ③種まき(実行) 種まきと言えど、いろんな種類の植物があり、2粒ずつまいた方がいいか、距離はどのくらい空けるかなど、案外複雑な作業です。それが脳を使うことになります。

●文・小杉晶子

サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。

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