■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
(2025年6月)
初夏の風が吹くノースウエストになってきました。適度な雨が降り、日照時間もぐんと伸びて、樹々やお花が自由に育っていってますね。
ある日、窓辺のサボテンの鉢に何やら影が。「あれ?」とカーテンを開けると、なんと! 花が咲いてるじゃないですか。「あらぁ!お花咲かせてくれたのね、ごめんごめん、放ったらかしにしてしまって」と謝りつつ、鉢を眺めました。このサボテンは、冬に買って小さい鉢に移し、南向きの窓辺のカーテンの後ろに置きっ放しで存在すら忘れてしまってました。
いがぐり頭をよく見ると、いくつかブツブツができています。次の花のつぼみも出てきていました。今までサボテンは育てたことがなく、まさか花を咲かすとは思っていなかったので、とても驚きました。まるで「俺だって、花咲くんだぜ」と言っているかのように、小さく自己主張しているようでした。
室内でお花が咲いているのは、うれしいものですよね。それにしても、この色気ないいがぐり頭と真っ赤なお花のコントラストがおかしくて、目にするたび笑ってしまいそうなサボテンの花でした。
このサボテンには小さい「子サボテン」も付いていて、箸でつまんで数日置いておくと、すぐに根が出たので違う器に植えました。後日、なんと子サボテンも花を咲かせてくれました。いやー、植物って面白いですねー。

▲気がついたら真っ赤なお花が咲いていました。びっくり

▲サボテンの後ろ姿。かわいいいがぐり頭にお花が乗ってる姿がとても愛らしい

▲サボテンのお花は、いろんな色のものがあります。

▲おしりにひっついていた「子サボテン」を取り、数日、土の上に置いておいたら、すぐ根が出てきましたよ。移植は春先から秋が最適です。

▲なんだかとっても調子に乗ったようで、子サボテンからも小さいお花が! なんてかわいいのでしょう。

レブチア(学名:Rebutia minuscula)は、南米の高山に自生する種で、比較的育てやすいと言われています。ノースウエストでは、室内の南の一番明るい窓側で乾き気味に育てると花も付けて楽しめます。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。