■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
(2025年9月)
レイバーズ・ウィークエンドを境に秋のような涼しい風がノースウエストの街を通り抜けるようになりました。初夏から咲いていたアジサイがだんだん花の終わりを告げる時期になり、枯れてゆく花壇の中にこれからひときわ元気に咲く花をご紹介します。
セダム(Sedum spectabile/英語ではシーダムと発音)は、大型多肉植物の仲間で、夏の終わりから秋口にかけて咲く宿根草です。ちょっとゴツゴツしたような風貌ですが、かわいいピンクのブロッコリーのような花を9月から10月の終わり頃まで咲かせます。
なんと言ってもほとんど世話なしで育てられるのが一番の魅力でしょう。多肉植物なので葉に水分を貯め込む性質を持っていて、乾燥に非常に強いのです。ノースウエストの夏でも水やりは要らず、寒い冬でも地面にしっかり次の芽を付けて春まで耐え忍ぶ強い植物です。そして、ウサギの被害にも遭わない優れもの。鹿も食べないですね。おいしくないんでしょうか。
秋口に咲き始めるピンクの花は、少し地味めではありますが、群生して植えるとライム色の葉がきれいで見応えがあります。お庭の一部に植えておくと、夏の花が終わる頃「私の出番だわ!」というような感じで花に色を付けだしてきます。
本当に放ったらかしで育つので、ぜひ、秋に楽しむ花として花壇や植木鉢で育ててみてください。

▲最近はいろんな色の品種も出てきています。こちらはFrosted Fireという斑入りの品種。明るい黄緑の葉だけでも楽しめます。

▲Autumn Joyは秋に咲く花として一番人気。

▲こちらもAutumn Joy。ご近所のお庭に植わっているのを、よく目にするかと思います。

▲色鮮やかに花壇やポットを演出してくれます。そしてとても強く、何より手間いらずです

▲Banana Split。濃いブロンズの葉がきれいで、お花が黄色になります。

セダム(ベンケイソウとも呼ぶ)は宿根草(しゅくこんそう)。つまり冬に葉や花が枯れても、地下の根や茎が生き続け、翌春に再び芽を出す多年草です。冬になったら、地面の根元まで切っておきましょう。翌年の春に新しい芽が出てきますよ。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。




