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オールスターが終わり、マリナーズは適地アナハイムで後半戦のスタートを切った。4連戦の結果は1勝3敗。
すでに、クリフ・リーをトレードした時点で、今季のプレーオフ進出はあきらめているので、勝敗そのものに意味はないが、借金が「20」に膨らんでおり、このままのペースなら一昨年に続いて、シーズン100敗を喫しかねない。どこかで歯止めをかけられなければ、屈辱の秋が待っている。
ただ、先週の4試合では、ジャスティン・スモークが2本塁打を放つなど、リーを放出して獲得した選手としての片鱗を見せた。先々週、セイフコ球場でデビューした時には三振ばかりだったが、各打席で何かを感じさせるようになっている。雰囲気を持った打者であるとはいえそうだ。
ところで、先週行われたオールスター・ゲームには、イチローひとりがマリナーズから出場したが、彼もまた、今季についてはあきらめているかのような口ぶりだった。
キャンプ初日、イチローは、数字に関するこだわりを否定していたが、後半に向けての話になって、こういっている。
「(数字に関する設定は)チームが勝つという前提。あの時とは当然、思い描いていた状況と違うわけですから、単純にそうであっていいのかどうか、というところはありますよね」
チームが勝っていれば、数字は自然についてくるだろう、という考え方が彼の中にあった。しかし、チームとして勝敗へのこだわりが消えた今、強く数字を意識していかないと、それが残らない、ということにもなるようで、裏には、数字でファンを引きつけるという意識も働いているようだ。
そこにだけフォーカスする難しさを、誰よりも知るイチロー。それだけに後半の戦いの厳しさを覚悟しているかのよう。
こまではそれをこなしてきたイチローだが、今季は、プレーオフを十分に意識してスタートを切っているだけに、そのギャップもまた、逆風になっているはず。
イチローにとっては、ひとりでの戦いを強いられる苦しい後半戦が始まった。 |