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ネイティブ・アメリカン達のスピリット(2)- アートと文化

現在、ネイティブ・アメリカンと呼ばれる彼らは、古代より自然を尊び、寄り添って暮らしてきた。世界的に方向性を見失っているように見える現代こそ、彼らが守り伝える偉大なスピリットがきっとあなたの心にも響くはず。(情報は2012年8月時点のもの)

※料金を含む掲載情報は2012年8月時点のものです。サービス、価格の情報は変更、または閉業されている場合があります。

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ネイティブ・アメリカンのアート&文化

※掲載情報は2012年8月時点のものです。

アーティスト|アダムス幸恵さん

「初めは批判を受けることもありました」

アラスカ州でクリンキット族に嫁ぎ、夫のアルコールのトラブルをきっかけにアート・セラピーの一環として夫婦でネイティブ・スタイルのアートを始めたという幸恵さん。ビジネス・ライセンスも取得し、プロとして活動し出したが、日本人ということで中傷も少なくなかった。「夫は『幸恵はファミリー。何が悪い』と言ってかばってくれましたが、当時は夫の補佐に徹していました」

94年に夫が亡くなってからは、イベントに出るにも必ず出自を明らかにするなど注意を払ってきた。今では作品が認められ、アラスカ州のネイティブ・アート・ギャラリーから直接注文が来ることも。応援してくれる義家族もいる。「私は北海道出身ですが、クリンキット族はアイヌに共通する部分がたくさんあり、実際に交流が盛んです。食文化も日本と似ています」と、幸恵さん。

ネイティブ・アートと言えば、トーテム・ポール、カヌー、ブランケットなどが知られるが、元々はファミリーの歴史や物語を図像化したもの。鳥や動物など、各ファミリーが代々、同じシンボルを受け継ぐ。幸恵さんはそれを「日本の家紋」に例える。「強弱のある、流れるようなラインが特徴のネイティブ・アートは、まるで書道の隷書体のよう。日本人として親しみが持てます」

既存のデザインを一切使うことなく、スケッチから起こす幸恵さんの作品は、モダンでありつつも幻想的な独特の世界観を持つ。クリンキット族に伝わる物語からインスピレーションを受けることが多いそう。「すべてのモチーフは自然界からのもの。代表的な鳥のデザインであるイーグル(鷲)、レイブン(ワタリガラス)ほか、オルカ(シャチ)やサーモンといった魚、ムースなどの動物も。アートを通して、彼らの自然との強いつながりを知って欲しい。それは、昔の日本の姿そのもの」。63歳の幸恵さんは目が見えづらくなり、医師からは「近い将来、盲目になる」と告知されている。しかし、その創作意欲はいまだとどまるところを知らない。

ペイント作品「ハミングバード」 アダムス幸恵さん作
▲ペイント作品「ハミングバード」
木彫作品「サーモン」 アダムス幸恵さん作
▲ 木彫作品「サーモン」
 

Yukie Adams

日本で外食チェーンに勤務し、83年にアラスカ州アンカレッジ出店により現地へ派遣される。翌年、クリンキット族の夫と結婚。間もなくワシントン州に移り、夫婦でアーティストとして活動するが、夫の他界後は単独で、ギャラリーやショップへの卸売りほか、クラフト・ショー出展を行う。シアトルでは下記の Stonington Gallery、Northwest Tribal Art にて作品を入手可能。

 

ネイティブ・アメリカンのアート・ギャラリー

【ワシントン州】

Stonington Gallery
119 S. Jackson St., Seattle, WA 98104
TEL : 206-405-4040 www.stoningtongallery.com
79年創業の老舗ギャラリー。3フロアにわたる豊富なネイティブ・アート・コレクション、ユニークな企画展は見応えあり。

Northwest Tribal Art
1417 1st Ave., Seattle, WA 98101
TEL : 206-467-9330 http://northwesttribalart.com
パイク・プレイス・マーケット近くに立地。取り扱いのあるネイティブ・アーティストは1,200以上。オンライン販売も行う。

Ye Olde Curiosity Shop
1001 Alaskan Way, Seattle, WA 98104
TEL : 206-682-5844 www.yeoldecuriosityshop.com
創業者の膨大なネイティブ・アート・コレクションを元に1899年から営業。今もなおレアな版画や彫刻などが目白押し。

【オレゴン州】

Cedar Mountain Drums
2237 E. Burnside St., Portland, OR 97214
TEL : 503-235-6345 www.cedarmtndrums.com
儀式に使われるドラムやフルート、ラトルなどの楽器を手作りして販売する。個性的な雑貨もたくさん。

Arthur W. Erickson, Inc.
1030 SW Taylor St., Portland, OR 97205
TEL : 503-227-4710 www.arthurwerickson.com
19世紀から20世紀初頭にかけてのハイクオリティーなアンティーク品がそろう、地元で評判のショップ。

 

ネイティブ・アメリカンの文化に触れられるミュージアム

【ワシントン州】

Seattle Art Museum
1300 1st Ave., Seattle, WA 98101
TEL : 206-654-3100 www.seattleartmuseum.org
シアトル随一の美術館はネイティブ・アート展示にも定評。著名な彫刻家や若手アーティストの作品を含む膨大な数のコレクションを持つ。中でもクリンキット族による木彫彩色の屋内用スクリーン(19世紀)は貴重。代々、女性達が技を受け継いできた、籠や毛織物など美しい伝統工芸品も豊富だ。

Burke Museum
University of Washington (17th Ave. NE & NE 45th St.), Seattle, WA 98105
TEL : 206-543-5590 www.burkemuseum.org
ノースウエスト、環太平洋の先住民に関する展示が充実。エントランス前にはトーテム・ポールのレプリカも。

Washington State History Museum
1911 Pacific Ave., Tacoma, WA 98402
TEL : 253-272-3500 www.washingtonhistory.org

Yakama Nation Museum & Cultural Center
Spiel-yi Loop, Toppenish, WA 98948
TEL : 509-865-2800 www.yakamamuseum.com
ヤカマの部族を紹介する観光スポット。広大な敷地内に再現した実物大の住居、ジオラマや音響など工夫がいっぱい!

Suquamish Museum & Arts Center
6861 NE South St., Suquamish, WA 98392
TEL : 360-394-8499 http://suquamish.org/Museum.aspx
森の中にたたずむ自然と調和したミュージアム。スクアミッシュ族について深く学べる。

Seattle Art Museum
▲仮面や彫り物など、色鮮やかなディスプレーが目を引く©Lara Swimmer Photography
イン・ザ・スピリット:コンテンポラリー・ノースウエスト・ネイティブ・アーツ
▲©Oh THAT Meeting – By Jack Sabon
 

【オレゴン州】

Portland Art Museum
219 SW Park Ave., Portland, OR 97205
TEL : 503-226-2811 www.pam.org
所蔵するネイティブ・コレクションはオレゴン州周辺以外にも、北米、中南米、約200もの文化圏からそろい、その規模はポートランド最大。

Oregon Historical Society
1200 SW Park Ave., Portland, OR 97205
TEL : 503-222-1741 www.ohs.org
オレゴン史からネイティブ・アメリカンの考察を深めよう。現役ネイティブ・アーティストによる手作りの品が並ぶミュージアム・ストアも、ぜひ訪れて。

The Museum at Warm Springs
2189 Hwy. 26, Warm Springs, OR 97761
TEL : 541-553-3331 www.museumatwarmsprings.org
ウォームスプリングス居留地の部族について語り継がれる歴史と伝統を共有する目的で建てられたミュージアム。その規模は大きく、全米でも評価が高い。部族特有の模様が入ったドラムや籠、踊りの衣装など、コレクションは多彩。夏季の週末限定でネイティブ・アーティストによる実演あり。

The Favell Museum
125 W. Main St., Klamath Falls, OR 97601  
TEL : 541-882-9996 www.favellmuseum.org
10万点以上に及ぶジーン・ファベル氏のコレクションを公開。南オレゴンの貴重なネイティブ・アートがずらり。

Tamástslikt Cultural Institute
47106 Wildhorse Blvd., Pendelton, OR 97801
TEL : 541-966-9748 www.tamastslikt.org
1万年以上もこの地で暮らしてきたカイユース族、ウマティラ族、ワラワラ族の歴史と文化を知ることができる。併設のカフェではネイティブ・アメリカン・スタイルを取り入れた食事も提供する。

伝統的な衣装を着て踊る子供達
▲伝統的な衣装を着て踊る子供達。©The Museum at Warm Springs
伝統的な衣装を着て踊る子供達
▲©Tamástslikt Cultural Institute
 

 

トーテム・ポールが見られるスポット

トーテム・ポールは北西沿岸が発祥の地で、過去にシアトルやポートランドから日本への寄贈も度々行われている。伝統的には、ファミリーの象徴として、故人の弔いとして、戦いなどのメモリアルとして造られるスピリチュアルな存在だ。

【ワシントン州】

トーテム・ポール

John T. Williams Memorial Totem Pole
Seattle Center, Seattle, WA 98109

ナイフ所持を理由にシアトル市警に撃たれて亡くなった、カナダのディティダート・ファースト・ネイション出身の彫刻家、ジョン・T・ウィリアムズさんを追悼して、シアトル・センターのスペース・ニードルそばに建てられたもの。彼は片耳が不自由で、ナイフは彫刻用のものだった。ジョンさんや彼の作品を知る多くの市民がその死を悼んだ。

カナダのディティダート・ファースト・ネイション出身の彫刻家、ジョン・T・ウィリアムズさん
▲生前のジョンさん。今年2月の建立式には、制作に携わった彫刻師やボランティア、部族関係者、人権団体、州や市の職員など数百人が集まった

 

【オレゴン州】

Mosier Totem
1st Ave. & Washington St., Mosier, OR 97040

ポートランドからI-84を東に車で約1時間半の場所にあるモジャーは、アーリー・センチュリー様式の古い建物が残る小さな町。ダウンタウンには、ザ・ダレス生まれのアーティスト、ジェフ・スチュワートさんによる30フィートものトーテム・ポールがそびえ立つ。天然のヒマラヤ杉を用いた無着色のトーテム・ポールは、コロンビア渓谷の雄大な自然になじんで見える。

モジャーのダウンタウン
▲モジャーのダウンタウンでは9月第1週まで日曜4:00 p.m.~7:00 p.m.にファーマーズ・マーケットを開催。併せて訪れてみては

 

【シアスル酋長が教えてくれたこと】

スクアミッシュ族、ドゥワミッシュ族の酋長を務めたシアルス(Sealth)
パイオニア・スクエアで見られる胸像など、シアトル市内にもシアルス酋長にまつわるパブリック・アートや史跡がある。©Tim Thompson

スクアミッシュ族、ドゥワミッシュ族の酋長を務めたシアルス(Sealth)は、白人入植者と友好的な関係を築いたことで知られる。部族の領地や権利のほとんどを放棄させることになったポイント・エリオット条約に署名し、開拓者とその軍に他部族が攻撃を仕掛けた際も参戦しなかったことから、開拓者達は敬意を表し、その開拓した土地を酋長の名前をもじり「シアトル」と名付けた。また、土地購入の話を彼に持ち掛けたアメリカ政府に対し、「神聖なる大地を私達は所有などできない。それをどうして売り買いできるというのだろう。私達は大地の一部であり、大地は私達の一部だ」と返答したとされ、彼の美しい言葉は今日まで語り継がれている。

 

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ネイティブ・アメリカンの現実と未来

悲しい歴史を背負う彼らの立場を私達はどれだけ理解しているだろうか。 “ネイティブ・アメリカン”として生きる難しさを、数々の関連著作を持つロバート・J・ミラー教授に聞いた。(*取材は2012年)

コミュニティー存続の危機

現在、米国内で暮らすネイティブ・アメリカンは共通する問題を抱えています。生活は貧しく、健康や教育面で不安があり、また住環境は劣悪です。部族の統治機関は未熟で、部族民や所有地、また居留地内の他部族民や非先住民に対して自治権を行使するにはいまだ多くの課題があります。 アメリカ合衆国の憲法と政策は部族独自の統治機関を認めており、実際に1778年から1871年の間にアメリカ政府はネイティブ・アメリカンとの375の条約に署名。以降も、広範囲にわたる政治的な対話を交わし続けています。すでに自治権を行使する部族は存在し、国や州に属しながらも、独立国家として統治を行っているのです。

ここノースウエストでは、部族民が住む居留地のほとんどが、先祖伝来の土地の一部を開拓して造られています。その意味するところは、彼らはいまだ本来の領域内に暮らすということです。そのため、彼らは居留地に神聖なつながりを強く感じています。しかし、貧困により現代生活に必要なインフラが十分でないことから、そこで暮らし続けることは困難を極め、事実、ネイティブ・アメリカンの多くは短命で、健康上のトラブルで悩んでいるのです。

今、部族民のコミュニティーを継続させること、つまり、家族が安心して暮らせるだけの労働環境と教育があり、部族の文化や生活様式を守り伝えることができる基盤が望まれ、必要とされています。それには部族の統治機関、コミュニティーが成熟し、彼らの経済、教育、健康面を支えることが第一。前述の通り、彼らの多くは故郷と強固なつながりを持ち、家族や友人と共に住みたいのが本音です。しかし、より良い教育や雇用を得るため、また家族の勧めにより、居留地を去る者が後を絶ちません。すべての人が何の障害もなく居留地で暮らす道を選べること、それが次世代のネイティブ・アメリカンにたくす私の願いです。

ミラー教授によるネイティブ・アメリカン関連の著書
▲ミラー教授によるネイティブ・アメリカン関連の著書(写真・右下は共著)
 

Robert J. Miller /Lewis & Clark Law School
Robert J. Miller /Lewis & Clark Law School

10015 SW Terwilliger Blvd.,
Portland, OR 97219
TEL : 503-768-6821   http://law.lclark.edu
ルイス&クラーク法科大学院教授で、グランド・ロンド族における裁判長も務める東部ショーニー族の一員。

 

ネイティブ・アメリカンQ&A

実際のところ、ネイティブ・アメリカンの人達は自身についてどう思っているの? ゆうマガ編集部の質問にミラー教授の娘、レズリーさんが答えてくれた。普段はなかなか聞けない本音に迫る!

Q:インディアンとネイティブ・アメリカン、どちらの呼称が正しい?

どちらも正しいですが、私達はインディアンの呼称を使います。“ネイティブ・アメリカン”というのは、長年の迫害の歴史(大量虐殺、レイプ、誘拐、窃盗、貧困、今なお続く圧政)を埋め合わせしたいホワイト・アメリカンの政治的な道具のようなもの。非先住民の人々はインディアンの呼称を“侮辱の表現”とし、私に使用すべきでないと言います。でも、彼らは部族の知り合いがいるわけでもないし、私がその当人だということにも気付かないようです。私達の多くはどちらを使われても構わないのですが、ネイティブ・アラスカンと呼ばれるアラスカ州のエスキモー、イヌイット、ユピックなどにインディアンの呼称は使えません。彼らはアメリカ本土48州の部族とは人種も歴史も異なります。

Q:東部ショーニー族とは、どんな部族? ほかの部族との違いは?

私達、オクラホマ州の東部ショーニー族(私自身はアイルランド人、ドイツ人、イギリス人の祖先の血も入っています)は、白人の入植前は東部の森林地帯(現在のオハイオ、インディアナ、ケンタッキー各州)に点在して住む、戦士として名高い狩猟民族でした。アメリカ政府はオクラホマ州の居留地で農耕するように仕向けましたが、私達は農耕民族ではないし、そこは開拓できないほどの荒地。結局、彼らは私達部族に滅んで欲しかったのでしょう。その時、私達の祖先が眠る土地が奪われ、統治と文化存続の権利も失ったのです。

子供達は部族から引き離され、「インディアンを殺して、人間を救え」のスローガンの下、自分達の言語を話すことも、文化活動に参加することも、宗教的な儀式を行うことも禁止された寄宿学校に追いやられました。大地や先祖を信仰の対象とする先住民の伝統そのものをないがしろにする政策です。言語を学ばずして口承の歴史と文化の存続はあるでしょうか?部族と結んだ条約をことごとく破り、不正と裏切りを繰り返すアメリカ政府への不信は募るばかりでした。

現在、各部族の純粋な文化は、無きに等しいですが、部族間で共通する価値観、文化はあります。米国内では563の部族のコミュニティーが公認され、同じ地域に住む部族は似たつながりを持ち、部族間によっては大きな違いが認められ、南西部の部族と高原地帯の部族では見た目も異なることでしょう。

Q:自分のルーツ、またそれを知った経緯は?

私は居留地ではなく、都市部で育ちました。多くの居留地が仕事もないような経済状況にあるというのは不幸な現実です。もし大学進学や就職を希望するなら、居留地を去らなければならないケースがほとんどでしょう。私の祖母と彼女のふたりの姉も同じ経験をしています。母親を亡くし、大不況の中でイモと豆だけを年中食べ続け、寄宿学校送りも切り抜けながら、手足の不自由な父親とふたりの弟を養い続けました。第2次世界大戦が始まると、給料の高い造船所に勤めるため、オレゴン州ポートランド(現在、都市部に住むネイティブ・アメリカンの多さは国内で9位)に移住。そして、彼女達は白人の夫(8割が他種族と結婚する傾向にあり、とても一般的なこと)に出会います。父親と弟には仕送りを続けていましたが、結局彼らもオレゴン州セーラムに移り住みました。

祖母は私に家族の歴史や部族の文化について伝えると共に、服やビーズ・アクセサリーも作ってくれました。目上の人を敬うこと、子供の面倒をみること、他文化に敬意を払うこと、それを教えてくれたのも祖母です。父親と一緒に祖母が生まれた居留地のパウワウ(祭典)へも連れて行ってくれました。ノースウエストの部族のパウワウも訪れたことがあります。オレゴン州のグランド・ロンド族を始め、全米のほとんどのパウワウは一般公開されているので、ぜひ行ってみてください。

Q:将来、望むこと、またそのために今やるべきことは?

私達にとって最も重要なのは、アメリカ政府の白人至上主義の考えによって、ほとんど消滅してしまった文化、言語を取り戻すこと。迫害されてなお存続する部族さえ、いまだ絶滅との境界線上にいます。私達は子供達が西洋式の核家族ではなく、大きなコミュニティーの一員として育つことができるよう、伝統的な育児方法を学び直さなければなりません。近年、私達の部族のグレンナ・ウォレス酋長(初の女性酋長)とリーダー達は、オクラホマ、ミズーリの州境にある居留地の施設でショーニー語の講義を提供。年輩者が若い世代に籠作りやビーズ細工、伝統食、遊び、ハーブを使った薬を教えるというグループ活動も推進しています。酋長はまた、部族がカジノだけに頼らず財政を支えられるよう、旅行代理店など非先住民向けのビジネスも開始。これらのビジネスを元手に、居留地の警備、医療、介護、教育などの団体や基金を整備しているところです。

私達はお互いに競争し合うよりも助け合うことを良しとし、名誉とはどれだけ所有しているかではなく、どれだけ寄付するかだと教えられてきました。部族のコミュニティーでは、分け与えられる状況にあれば、空腹の人やホームレスの人を放っておくことはあり得ません。アメリカ政府は私達の誇りとする、こうした価値観を模範と考えるべきでしょう。そんな将来をぜひ見てみたいですね。

東部ショーニー族の部族旗
▲東部ショーニー族の部族旗に描かれているイラスト
 

Leslie Miller
Leslie Miller

リード大学、ハワイ大学大学院を卒業し、在学中は大量虐殺、民族浄化について研究。ネイティブ・アメリカンの子供と家族をサポートするNPO(NICWA)の元職員。東部ショーニー族の一員。

 

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