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通じない!間違いだらけの和製英語(カタカナ英語)

間違いだらけの和製英語 ~ ネイティブには通じないカタカナ英語

「英語だと思って使ったけど、アメリカで全然通じなかった」「教科書で習った通りに英語で話しかけたけど、それはネイティブスピーカーには失礼な言い方だと後で分かった」など冷や汗をかいた経験はありませんか? 今回は、これまでの英語に関する、誤った思い込みを正していきます!(2023年1月)

※当記事で紹介した英語はアメリカで使われている英語です。イギリスなどの他地域で話されている英語に関しては該当しないこともありますのであらかじめご了承ください。
※情報は2023年1月時点のものです。

勘違い 和製英語

「カタカナ」表記だからといって、必ずしも正しい英語とは限りません。ここでは日本人が「英語」だと思い込んでいる、実は英語ではない「和製英語」や、本来の英語とは違う意味で使われている「勘違い英語」について、過去38年で4000人以上の日本人に英語を教えてきたBYB English Center代表のセニサック陽子先生に解説していただきます。

誤| サイン
正| Signature

書類に署名を求める時など、”I need your sign(サイン)”と言ってしまう人がいますが、正しくは”I need your signature”です。また、有名人に求めるサインは別の単語でAutographと言います。Signature は書類などへの署名、Autographは有名人にもらうサインと使い分けるようにしましょう。


誤| ミンチ
正| Ground meat

ひき肉の英語はミンチではなく、アメリカではGroundmeat、またはHamburger meatです。


誤| バイキング
正| Buffet

食べ放題のことを日本ではバイキングと言いますが、これは英語としては通用しません。Buffet、またはAll you can eatと言います。しかも「ビュッフェ」ではなく、「バフェ」と発音します。


誤| フライドポテト
正| French fries

アメリカのレストランやカフェでもオーダーする機会が多そうな「フライドポテト」は、French friesです。イギリスではChipsになります。


誤| タレント
正| Personality

TVに出ている人を日本では「タレント」と呼びますね。でも、英語の意味は「才能」で、TVに出ている人は一般的にPersonalityと言うか、もしくはSingerやActorのようにその人の職業で表現します。


誤| ホッチキス
正| Stapler

英語だと思いがちなホッチキスは発明者の名前。英語ではStapler、ホッチキスで留めることはStapleです。


誤| コンセント
正| Outlet

英語でI need a consent.と言っても正しく通じません。差し込み口はOutletまたはPlugです。


誤| ペーパードライバー
正| I have a license but I don’t drive.

和製英語「ペーパードライバー」に替わる英語の名詞はありません。"I have a license but I don’t drive.(私は免許を持っていますが、運転はしません)"と文にして表現する必要があります。


誤| ガソリンスタンド
正| Gas station

Where is a gasoline stand?と聞いても、英語のようだけど実際には通じません。


誤| ハンドル
正| Steering wheel

自動車のハンドルと言えば、日本では車の動きを操作する円形状のものを指しますが、英語では全く異なるSteering wheelという言葉になります。ちなみに車のドアの取手が英語でDoor handleです。


誤| ウィンカー
正| Blinker

車が右に曲がるか、左に曲がるかを示すライトは日本ではウィンカーと呼びますね。英語だと思いがちですが、英語ではBlinkerまたはTurning signalです。


誤| レジ
正| Cashier

レジはRegisterの略称のようですが、Registerは会計に使われる機械のことですし、略して使うこともありません。レジ(係)はCashierになります。


誤| ブラック
正| Dishonest

よく「それはブラックな仕事だ」とか「ブラック企業」などと言いますね。英語では全く通じません。「ブラック企業」と言いたい時はDishonest companyです。ちなみに「過労死」はDied by overworkingです。


誤| バージンロード
正| Wedding aisle

「バージンロード」は日本のウェディング業界で付けられた和製英語だということです。アメリカで結婚式をされる方は特に「バージンロード」ではなくてWedding aisleと覚えましょう。


誤| ハイテンション
正| Hyper

エネルギーに溢れてずっと動き回っている状態は「ハイテンション」ではなくて、Hyperと表現します。


誤| オール
正| I stay up all night.

日本の若い人がよく徹夜のことを「オール」と言いますね。これは全くの和製英語です。英語ではきちんと"I stay up all night.(一晩中起きている)"と言うべきです。


誤| ナイーブ
正| Sensitive

「繊細な」と言いたい時はSensitiveです。ナイーブと言うと、それは「世間知らずな」ということで、相手の未熟さを指摘することになるので要注意です。


誤| クレーム
正| Complaint

日本では苦情を言うことを「クレームする」と表現しますが、英語のClaimは「主張する、申請する」と意味で、不服や不満を表明することではありません。苦情を伝える場合はComplaintという単語を使います。ですから、苦情を言う人はClaimerではなくてComplainerとなります。


誤| リストラ
正| Lay off

どんなに発音を変えても「リストラ」では伝わりません。

 

日本式発音から脱却する方法
和製英語を使わないこと以外に私が英語学習者の方にアドバイスしたいのは、口をしっかりと開けて英語を話すこと、そして単語の冒頭にアクセントを置いて発音するということです。例えばPizzaは、日本では「ピザ」と平坦に言いますが、英語では「ピッツァ」で、「ピ」をしっかり発音します。「アップル」も「ア」を強く言わないと通じません。私自身、イギリスで英語を学んでいた時はthを正しく発音できるようになるまで、アゴが痛くなるほど練習しました。苦労して練習した単語が実際に通じたら、それが自信につながり、英語習得がもっと楽しくなりますよ。(陽子先生)

まだまだある和製英語一覧

誤(和製英語)正しい英語誤(和製英語)正しい英語
オーダーメイドTailor madeキーホルダーKey chain
キャンピングカーCamperクーラーAir conditioner
グレードアップUpgradeコストパフォーマンスCost effective
コックChefコンビニConvenience store
ジェットコースターRoller coasterシステムキッチンBuilt-in-kitchen
ソフトクリームSoft serveトイレRestroom・Bathroom
トレーナーSweat shirtネットサーフィンSurfing the net
ノンシュガーSugar-freeパーカーHoodie
バックミラーRear view mirrorベビーカーStroller
ペットボトルPlastic bottleホットケーキPancake
マナーモードSilent modeマンツーマンOne to one
ミスMistakeメリットAdvantage
モーニングコールWake-up callリストアップMake a list
リフォーム・リノベRenovationレントゲンX-ray
SNSSocial media  

【監修】BYB English Center / セニサック陽子さん


セニサック陽子さん

著書紹介
『英語が確実に話せる、最速・英語学習法!』(ムーンライズ・ブックス)

BYB English Center
https://www.bybenglishcenter.com
E-mail: info@bybgroup.com

 

言ってはいけない、「失礼な」英語フレーズ

日本の教科書で習った英語、文法的には間違っていない英語であっても、ネイティブが聞いたら一瞬耳を疑うような、最悪の場合は気分を害してしまうような「失礼な」英語フレーズとは?解説をしていただくのは、言語脳科学に基づくビジネス英語のトレーニングを手がけるギャビーアカデミー代表、ホール奈穂子先生です。

「 I don’t know.」

相手から質問された際にこのように答えると、「これ以上、話しかけてこないでほしい」というように相手は受け止めます。こう言われると、相手の人はいきなりシャッターを降ろされて拒絶されたと思うのです。 "I don’t know."だけで終わらせずに、 "I don’tknow but someone over there might know(私は分からないけれど、あそこにいる誰かが分かるかもしれません)"のように補足する、もしくは" I amnot sure(. 私には確かなことは分かりません)"のような別の表現を用いるといいでしょう。


「What do you mean?」

本来は相手が侮蔑的なことを言った際に、クレームとして対抗するタイプのフレーズです。ですから、単純に「(意味が分からないので)どういう意味ですか?」という意味で使いたい場合は"What do you mean? "は避けて、代わりに"Idid not understand it. Can you explain that again?(理解ができませんでした。もう一度説明してもらえますか?)"と聞くようにしましょう。


「That’s not true.」

相手に「あなたの英語、お上手ですね」と言われた際に、「そんなことないです」という意味で、"That is not true. "を使う日本人は意外と多いです。でも日本人ではない相手は、それを謙遜だと理解せずに、上手だということをさらに念押ししなければいけないと思いがち。ですから、ここは素直に、そして笑顔で"Thank you."とお礼を言うようにしましょう。


「What do you want?」

例えばサーバーが顧客にこう聞くと、「何が欲しいですか?」ということで、意味的には全く間違っていないのですが、ネイティブには直接的でかなりアグレッシブに受け止められます。この場合は"How can I help you?(いかがお手伝い致しましょうか?)" のように聞くのが適切だと思います。


「Do you understand?」

これはもう思いっきり上から目線ですね。さも「あなた、私の話についてきていますか?」と言っているような印象です。上から目線でなく相手の理解度を確認するには"Does it make sense?(意味は通じていますか?)" または、"Do you haveany questions?(何か質問はありませんか?)"などのように言うのがいいでしょう。


「That’s enough.」

レストランで"Would you like more water ?( お水がもっと欲しいですか?)"と聞かれた際、「十分です」を直訳してこう答える日本人がいます。でも、この場合は"I am good, thank you.(大丈夫です。ありがとうございます)"と答えると良いでしょう。"That’s enough. "は親が子供を叱る時、例えばけんかしている子どもたちに注意して終わらせたい時などによく使います。


「How old are you?」

これは聞き方以前のカルチャーの問題ですね。欧米では大人に対して、このように直接的に年齢は聞きません。"How old are you? "が通用するのは相手が子どものケースです。または、カラオケで懐メロばかり歌う若い人に、ジョークの意味でこう言ったりすることは考えられますね。


「Why did you come here?」

これは単純に「どうしてここに来たのですか?」と受け止められずに、「他にやることがあったはずなのに、どうしてここに来ているのですか?」と否定的に受け止められることが多いです。例えば、日本を訪れる外国人に" Why did you come to Japan? "と質問するTV番組がありますが、あれは「日本にいるべきではないのになぜ日本に来たの?」といったように聞こえます。ですから、" What brought you to Japan?( 日本に来た経緯は何ですか?)"と言った方がいいと思います。


「You had better visit Kyoto.」

"Had better"を、何かを勧める際に使える言い方だと覚えている方が多いようですが、これはかなり危険です。お勧めすると言うよりも「~した方がいいです。さもないと」といった脅迫に近い印象を相手に与える恐れがあります。お勧めする場合は"should"を使いましょう。「ぜひ京都に行くといいと思いますよ」と言いたい時は"You should visit Kyoto."と言います。


「Whatever.」

ティーンエイジャーにいくつかの選択肢を与えて得られる返答が"Whatever."ということがありますね。「何でもいい」または「別にどうでもいい」といった投げやりな印象を与えます。ティーンではない大人がこの言葉を使うと、もっと失礼なあり得ない答え方になってしまいます。例えば、レストランで料理をシェアする際に友人に" What would you like to eat?( あなたは何が食べたいですか?)"と聞かれたら、" I am happy whatever you would like. (あなたが食べたいものなら何でもいいです)"のように言うと良いでしょう。


「What’s the matter with you? / What’s wrong with you?」

会議で考え込んでしまったアメリカ人に、"What’s the matter with you? "と聞いた日本人がいました。私はその場に同席していたのですが、聞かれたアメリカ人は怒り出したのです。こう聞くと、まるで「あなた、おかしくなってしまったんですか?」と、本来言いたかったはずの「何か問題がありますか」とはかけ離れた意味で伝わってしまいます。このような場合には"Do you have any questions?( 何か質問がありますか?)"と声がけするのがいいでしょう。


「Sit down.」

英語の教科書では、"Sit down."は「座りなさい」、"Please sit down."は「どうぞ、お座りください」と習ったかもしれません。しかし、犬に「お座り」と言うならまだしも、自分以外の人に"Sit down."を使うのはNGです。「どうぞ、お座りください」と言いたい時は"Please have a seat."と言いましょう。"May I sit here?(ここに座ってもいいですか?)"と、自分に使う時は問題ありません。


「No thank you.」

相手の申し出を断る際に"No thank you."だけでは無愛想な印象です。"I’m good, thank you. (私は大丈夫です、ありがとうございます)"または、"Thank you but no thank you. (ありがとうございます、でもいりません)"のようにオファーに対して感謝しながら、ニッコリ笑顔で答えましょう。


「I could enjoy.」

アメリカでの研修を終えた日本人の学生さんが、最終日にこのように言ったことを聞いたことがあります。直訳では「私は楽しむことができました」という意味でおかしくないと思うかもしれません。しかし、couldを入れることで「いろいろ大変だったけれど、なんとか楽しむことができました」と少し否定的なニュアンスになってしまいます。この場合はストレートに“I enjoyed myself.”と言うといいと思います。

 

失礼な英語を避けるためのアドバイス
日本人が英語を学ぶ際には、まず受験英語で覚えたたくさんの単語を駆使し、それを文につなげていくというプロセスを踏むことが多いかと思います。しかし、自然でかつネイティブに近い英語を習得したいなら、その方法はいったん忘れてください。日本語から英語に訳すということは止めて、表現したい状況と英語のフレーズとを紐付けして、最初から英語で覚える方法をお勧めします。そうすることで、今回ご紹介したような「日本人は気付かずに使っているけど、本来は失礼な英語」を回避することができるはずです。誰だって失礼な言い方はしたくありません。失礼な英語を使わないようにするためには、シーンと英語をつなげて覚える方法が最善だと思います。(奈穂子先生)

【監修】ギャビーアカデミー / ホール奈穂子さん


ホール奈穂子さん

BYB English Center
https://gabbyacademy.com
E-mail: info@gabbyacademy.com

 

今だから笑って話せる 通じない英語

読者から寄せられた「アメリカに来た当初の英語での失敗談」をご紹介。

「スタバ」「セレブ」

日本では省略される言葉でも、本場アメリカでは省略しないということを知らずに、渡米当初、「スターバックス」を「スタバ」、「セレブリティ」を「セレブ」と言っていました。全然通じなかったのは自分の発音のせいだと思っていましたが、そうではありませんでした。当然ながら「マクドナルド」は「マック」ではないし、ついでに言えばアイスクリームショップの「サーティワン」はアメリカでは「バスキン・ロビンス」と言って初めて通じることも知りました。(A・Tさん/在米歴20年)


「ワンピース」

女性が着る衣服の「ワンピース」を和製英語だと知らずに、“Your one piece is so pretty.”と相手の服を褒めたつもりが、全く通じなくて怪訝な顔をされたことがあります。英語ではカジュアルなワンピースでもdress( ドレス)なんですね。私のイメージでは、ドレスはロングドレスのイメージでしたが、なんと英語ではそれはドレスよりもむしろevening gownと表現するのだと知り、さらにびっくりしました。( M・Eさん/ 在米歴8年)


「ファイト! 」

ロサンゼルスマラソンに出場するインド系アメリカ人の知り合いに「ファイト!」と声援を送ったつもりが、“ What? ”と聞き返されました。後で知ったのですが、日本語では気軽に「ファイト」と言いますが、英語には「戦い」という意味しかなく、「頑張れ」からは程遠いということでした。では、「頑張れ」と言いたい時はどうしたらいいのか?“Do yourbest!” “You can do it!” “Hang on!” が使われるようです。( C・T さん/ 在米歴5年)


「カローラ」

英語の意味の間違いではないのですが、危うくトラウマになるところだったのが、渡米当初乗っていたトヨタ車カローラの発音です。RとLは日本人には発音しにくい音ですが、その両方が入っているのがCorolla。あまりにも通じないので一念発起して猛練習し、半年後には完璧に通じるようになり、トラウマを回避できました!(E・Mさん/在米歴29年)


「W.C.」

トイレ、つまりToiletはアメリカでは「便器」を指すと聞いて、「では、トイレはW. C. だ!Water Closetの略だし、完全な英語」だと、空港でトイレを探していた時に“Where is W.C.?”と質問したんですが、全く理解してもらえませんでした。今ではしっかり“Where is the restroom?”または“Where is the bathroom? ”と聞いています。(Y・Aさん/在米歴15年)


「ナイーブ」

いまだに慣れない言葉の中に「ナイーブ」があります。日本では「内気」や「シャイ」という意味で使われますが、アメリカでは「世間知らず」「単純な」「純真な」「だまされやすい」「甘い」という意味が本当らしいのですが、いまだにこの言葉を適切に使う場面が思い当たりません。見当違いなところで使って誤解されるのも嫌なので、使うのを避けています。(N・Fさん/在米歴20年)


「マンション」

一番に思い浮かぶ英語の間違いは「マンション」です。日本では集合住宅を指す「マンション」ですが、英語では「豪邸」ですよね。渡米当初、“I live in a mansion. Isyour house a mansion?” と、初対面の人に聞いて恥をかいたことがあります。(K ・Pさん/在米歴25年)


「ディスる」

どう考えても和製英語だと思っていた「ディスる( 否定する、侮辱する)」。ところが、渡米直後に在米歴の長い日本人に「Diss という動詞があって、同じ意味だよ」と教えてもらって驚きました。それで侮辱されたら“ You’re dissing me”のように言ってやろうと思っているんですが、幸運なことにと言うべきか、使う機会が全くありません。( K・T さん/ 在米歴3カ月)


*情報は2023年1月現在のものです

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