“隠れ家”スパのマッサージで夢心地

	▲マッサージ用ベッド。床に直接布団が敷かれた個室もある

2003年7月オープンの「アナンダ・スパ」は、クイーン・アン近くのビル奥にたたずむ隠れ家的マッサージ・サロン。経営するのは、シアトル出身でマッサージ歴8年のジュリアンさんで、森指圧クリニックでの経験を持つほか、タイ人のマッサージ師に就いたこともあるとか。そんな研究熱心な彼女の手によって繰り出されるマッサージ・テクニックに虜となった女性達が、常連客となって足繁く通う。
キャンドルの灯が揺れる薄暗い個室に通され、一糸まとわぬ姿になってベッドに横になる。聞こえるのは静かなヒーリング音楽のみ。ジュリアンさんが施すスウェディッシュ・マッサージが始まると、フィジー製のココナッツとパイナップルのマッサージ・オイルの香りが辺りを包み、目を閉じると一瞬にして心は南国へ。彼女の手は程良い力加減で、肩、背中、腕、そして脚と、リズミカルにツボを揉み込んでいく。極楽とは、まさにこのこと。
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▲ネイル用テーブルに着くジュリアンさん

マッサージ・メニューは、ヨーロッパ・スタイルのスウェディッシュのほか、スポーツ・マッサージ、日本の指圧に近いディープ・ティシュー、そしてアクロバティックなポーズと脚揉みが特徴のタイ式マッサージが用意されている。マッサージの後には、ぜひネイルも追加したい。湯を張ったたらいに足先を浸し、ココナッツの香りがするスクラブで洗浄され、爪までピカピカになったら、すっかりお姫様気分。日本のボーナス・シーズンを見習い、たまには贅沢なひと時を自分にプレゼントしてあげるのもいいのでは？