忙しい人注目の夕食サービス 「Dream Dinners」

	▲「レシピ・ステーション」で、レシピに従って食材を容器に詰めていく。友達と一緒に来る人も多く、ワイワイやりながらの準備は楽しい © Darrell Peterson

「献立がマンネリ」「何度も買い物して頭を悩ませたくない」などなど、働く主婦を始め、毎日の食事に関する悩みは多くの女性（男性も）が抱えているはず。そんな人達に紹介したいのが、夕食サービス「Dream Dinners」。『Newsweek』誌や人気司会者オプラ・ウインフリーの雑誌『O』でも取り上げられ、全米で注目を浴びているこのサービスは、ワシントン州の主婦が始めたもの。毎月10数種類から成るディナー・メニューに沿って下ごしらえ済みの食材が提供され、これを利用すれば、家ですることは調理と食べることだけ。

▲食材はすべてカット済みで、冷凍保存されている © Darrell Peterson

システムは簡単。まず、オンラインやシアトルを含む全米各地に点在する「Dream Dinners」のお店で会員登録し、その後1ヵ月分のメニューを選ぶ。メニューはチキンやポーク、ビーフなどの肉類はもちろん、シーフードや子供向け、さらにデザートと6カテゴリー。味付けはアメリカンやアジアン、メキシカンにイタリアンと飽きが来ないバラエティーだ。この中から最低12個（例えば6種類を2つずつでも、3種類を4つずつなどでもOK）をチョイスし、「セッション」と呼ばれる材料調達日にストアへ向かう。ストアでは、メニューごとに準備された「レシピ・ステーション」で、レシピに従って材料や調味料を密封式ビニール袋やアルミ容器に詰める。注文したメニューすべてのパッキングが済んだら完了で、所要時間は約2時間。

	© Darrell Peterson

食材は必要な大きさに予めカットされ、計量カップやスプーンも材料別にセットされている。食材や器具を洗う手間はもちろん、刻む手間もいらない。各メニューは4～6人分のファミリー・サイズで、1食当たり約＄3。保存は冷凍庫で6ヵ月間可能だ。
食料品の買い物に行く回数が減る、短時間で食事の準備が済む、下ごしらえがいらないと利点は多々あるが、筆者にとっての最大の利点は、これまであまり料理に縁がなかった夫が夕食を“作れる”ようになったこと。味も申し分ないし、私の「ゆとり」のためにも続いてくれるといいのだが……。