この秋は、人とは違う装いで“自分らしさ”を表現

フリーモントにあるセレクト・ショップ「impulse」は、トレンドに左右されないこと、そしてシアトルではなかなか手にすることのできないスタイルをデリバリーするということを目指しているお店。2003年にオープンした当初は、インディペンド・デザイナーの洋服を委託販売していたが、現在は厳選された多数の国内ブランドを取り揃えている。オーナーのジルさんが自ら作り上げた内装は、どこかひっそりとしたオアシスのような特別な空間を感じさせる。ファッションとリテールについて深く学び、エレガントで洗練されたものへと進化させていった、彼女の集大成がそこにある。

「人は外面的に自分を飾ることで、自分が誰であるか、そしてその内に何を感じているのかを表現することができる」とジルさんは語る。洋服やアクセサリーのデザインが似通い、誰もが同じような装いをしている今日このごろ。センス豊かで変化のあるアパレル・ラインの展開により、他店との差別化を図っている。店に足を運ぶお客さんに、洋服というツールでもって内に秘めている感情を思い切り表現してもらうことが彼女のゴールだという。
そんなジルさんのお気に入りブランドは、モデルのジェーン・メイルが手掛けるMAYLE。海外ブランドにも力を入れており、シアトル唯一のA.P.C.取り扱い店となっているほか、同じくフランス発のCacharelも今季注目のブランドだ。