2019年5月28日～5月31日（5月5週目）

マウント・レーニア国立公園で29日（水）の夜、6人の登山者が落石に遭い、1人が死亡し、2人が負傷した。2人ずつの異なった3グループで、Liberty Ridgeと呼ばれる危険度の高い登頂ルートを使って登山しており、6人がキャンプしていた標高1万400フィートのThumb Rockの下が落石事故の現場となった。国立公園局は同日午後8時頃に事故の連絡を受け、翌日30日（木）朝からヘリコプターで救助活動を行った。Liberty Ridgeでは、2014年に登山者6人が死亡する滑落事故が発生している。KING5の関連記事はこちら

アメリカ国立気象局によると、カナダのアルバータ州で今月発生している多数の山林火災で出た煙がワシントン西部に流れ込んできている。その影響でシアトルでは、29日（水）の日没時の太陽や空が鮮やかな赤みを帯びた色になった。しかし気象予報士は、同地域において今のところ煙の濃度は薄く、またほとんど大気の上部にあり、これが昨年夏のように空が霞むほどの悪影響を受ける前兆というわけではないと話している。州東部のスポケンでは空が霞がかっているが、30日（木）朝の時点の大気質は中程度と報告されている。Seattle Timesの関連記事はこちら

シアトル発ベインブリッジ島行きのワシントン州フェリー（WSF）が28日 (火）夜、エリオット湾を運航中にクジラと衝突する事故が発生した。州フェリーがクジラに衝突したのはこれが初めて。午後8時15分発のフェリーがコールマン埠頭を出発して間もなく、船首から5フィートの距離にクジラが侵入し、その後衝突が起こった。通常、乗務員がクジラが近くにいないか監視し、いた場合は船長が船を止めるか航路を変更する。WSFの広報担当者は、28日の事故の前にフェリーに近づいてくるクジラに気がついた乗務員はおらず、また船がクジラを避ける十分な時間もなかったと話している。デッキに出ていた数人の乗客は出血しているクジラを目撃しているが、29日午前の時点でクジラの行方は不明となっている。この衝突についてはアメリカ海洋大気庁、アメリカ沿岸警備隊、マリーン・ホエール・ウォッチに報告されている。KING5の関連記事はこちら

キング郡保健局は生後6カ月の乳児が麻疹に感染したことを25日（土）に発表した。この感染はキング郡内で5例目、またワシントン州では5月に入り8例目。保健局によると、乳児は自宅で他の麻疹感染者に接触している。患者は24日（金）にシアトル・チルドレンズ・ホスピタルの救急病棟で診察を受けており、病院はその間に同病棟にいた患者の家族に対し、麻疹ウィルスにさらされた可能性があることを通知している。KING5の関連記事はこちら