シアトルの生活情報&おすすめ観光情報

2020年4月20日~4月24日(4月4週目)

シアトル港湾局は23日(木)、アメリカ国内で新型コロナウイルの感染数が急増した今年3月のシアトル・タコマ国際空港(シータック空港)での乗客数が、昨年の56パーセントまで減少したと報告している。国際便だけを見てみると、通常1日30〜32便、乗客6300人の利用があるが、23日には東京への1便、乗客約60人のみだった。空港関係者によると、4月の乗客数は昨年よりも90%減少していると予想していると話している。また空港の利用者数減少は、空港での労働者に影響を与えており、新型コロナウイル流行以前に空港で働いていた2100人の飲食店、小売店の従業員のうち1600人がレイオフ、または自宅待機となっていると報告している。一方、オンラインショッピングの需要の高まりを反映して、航空貨物は4パーセント近く増加している。KIRO7の関連記事はこちら


州最高裁判所、受刑者の釈放を求める訴えを却下

4/24/2020 ・KING5

ワシントン州最高裁判所の裁判官は23日(木)、刑務所での新型コロナウイルスの脅威を理由に受刑者を釈放すること求めた訴えを5対4で退けた。裁判官は原告である受刑者5人は、州矯正局がCOVID-19のリスクへの適切な取り組みをしていなかったことを証明できていないとした。州矯正局は新型コロナウイルス感染拡大を抑制するため、刑期満了が近いおよそ1000人の受刑者の釈放を早める手続きに入っているが、同訴訟では刑務所内で十分な社会的距離が保てないことを理由に、さらに多くの受刑者を釈放するよう求めていた。KING5の関連記事はこちら


UWとマイクロソフトがCOVID-19対策の接触追跡アプリを公開

4/23/2020 ・KING5

ワシントン大学(UW)の研究者とマイクロソフトのボランティアが共同で開発した、COVID-19対策の接触追跡アプリCovidSafeがデモ版として公開された。同アプリでは、新型コロナウイルスに晒された可能性のある人に警告し、症状への対処のヒントや検査の依頼まで行うことができる。COVID-19検査で陽性反応があったユーザーは情報をアプリで共有でき、過去14日間にその感染者と接触した可能性がある他のユーザーへは警告することが可能。Bluetoothの技術を活用しており、情報は完全に匿名で、割り当てられた個人のコード名は15分ごとに変更される。KING5の関連記事はこちら


シアトル初の予約不要の新型コロナウイルス検査場が開設

4/22/2020 ・KING5

シアトルのレニア・ビーチ地区で22日(水)、シアトルで初めてとなる予約不要の新型コロナウイルス検査場が開設された。キング郡・シアトル保健局がUW Medicineと協力してオープンした検査場の場所はアトランティック・シティ・ボート・ランプで、毎週水曜と土曜の午前10時から午後3時に利用できる。COVID-19の症状がみられるが、かかりつけの医師がいない人、または他で検査が受けられない人に利用されるべきと運営者は話している。また症状が出ていない医療従事者、緊急対応要員、施設での介護要員なども同検査場を利用できる。KING5の関連記事はこちら


キングカウンティ・メトロ、バスの乗客数制限を開始

4/22/2020 ・Seattle Times

キングカウンティ・メトロは22日(水)より、新型コロナウイルス流行の間社会的距離を保つため、一時的にバスの乗客数の制限を開始する。車両の長さ40フィートのバスは12人まで、60フィートのバスは18人まで乗車できるが、上限に達した後はバス正面の表示を“Coach Full, Sorry”に変更し、乗客を乗せるためのバス停での停車はしない。キングカウンティ・メトロはこれまで、バス利用時のマスク着用を呼びかけている。先週同社では、初めてバス運転手がCOVID-19により死亡した。公共輸送業界の従業者の労働組合Amalgamated Transit Unionによると、アメリカ国内において、これまで80人以上の公共バス運転手がCOVID-19により死亡している。運転手の感染予防のため、キングカウンティ・メトロは布マスクを用意しているが、医療関係者が使用するN95マスクは確保していない。Seattle Timesの関連記事はこちら


COVID-19によるアメリカ初の死亡、カークランド以前にカリフォルニアで

4/22/2020 ・KING5

アメリカ国内初の新型コロナウイルス感染(COVID-19)による死亡として、2月29日(土)のカークランドにあるエバーグリーン病院のケースが報告されているが、カリフォルニア州サンタクララ郡の保健当局は、その前の2月6日(木)と2月17日(月)にカリフォルニア州において、自宅で死亡した2人の死因が新型コロナウイルス感染だったことを明らかにした。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)で2人の組織サンプルが検査され、その結果陽性反応があったことが21日(火)に検死官へ報告されたと話している。KING5の関連記事はこちら


UWのウイルス学研究室、新型コロナウイルスの抗体検査を開始

4/21/2020 ・KING5

ワシントン大学(UW)のウイルス学研究室では21日(火)、新型コロナウイルスの抗体検査を開始した。アボット社が開発した検査キットを使用し、1日数千件の検査が可能。この新しい血液検査を受けるには医師の指示が必要。綿棒で鼻や喉から検体を採取し、その時点でウイルスに感染しているかどうかを確認する検査とは異なり、血液から抗体が検出されるか確認する抗体検査では、COVID-19を引き起こす新型コロナウイルスに過去に感染していたかどうか判断できる。抗体検査によるデータは新型コロナウイルス感染がどのように広がったかなど理解を深めることを手助けするとともに、ワクチン開発にも役立つとUWの研究員は話している。KING5の関連記事はこちら


シアトル学校区、高校生の成績の付け方を一時的に変更

4/21/2020 ・KING5

新型コロナウイルス流行に伴い今学年度末まで遠隔学習に切り替えているシアトル学校区は、高校での生徒の成績の付け方を一時的に変更し、AまたはIncomplete(成績評価保留)で評価すると発表した。20日(月)に行われた学校区の理事会でこの変更が承認され、2020年春のセメスターに適用される。シアトル学校区教育長のデニス・ジュノー氏は、インターネット接続の欠如などの多くの生徒が自宅で直面している不公平を考慮して、この方法が考え出されたと話しており、またいくつかの選択肢を検討してみたが、学校閉鎖の延長がどの生徒に害を及ぼさない最良の方法と判断したと述べている。KING5の関連記事はこちら


ボーイングの旅客機製造業務、今週より再開

4/20/2020 ・KING5

ボーイングのピュージェット湾地域にある施設では今週、旅客機の製造業務が再開され、およそ2万7000人の従業員が職場に戻る。同社では新型コロナウイルス流行のため先月より全ての業務を停止していた。16日(木)のボーイングの発表によると、737型機、747型機、767型機、777型機の製造に関わる従業員は20日(月)から21日(火)にかけて、787型機は23日(木)から24日(金)にかけて職場へ戻る予定。ボーイングでは勤務交代時の人の流れが減るように工夫したり、勤務中はマスク着用や社会的距離を保つことを義務付けたりするなど、新しいルールを設けて新型コロナウイルス対策を取る。KING5の関連記事はこちら


ワシントン州都で自宅待機命令への抗議運動が行われる

4/20/2020 ・KING5

19日(日)午後、ワシントン州議会議事堂に前に推定2500人が集まり、インスリー州知事が出した少なくとも5月4日(月)までの自宅待機命令に対する抗議運動が平和的に行われた。主催者の一人は公衆衛生への懸念を理解し、人々が用心することに賛成するが、来月まで続く自宅待機命令はやり過ぎだと話している。また地方の町では、新型コロナウイルス感染者が多い都市部とは違う対応をするべきと述べている。抗議者の多くは命令に含まれる生活に不可欠なビジネス以外(non-essential businesses)の閉鎖は違憲であり、経済に打撃を与えると訴えている。仕事へ復帰する用意ができており、感染するリスクはあるが自分たちで判断したいと話す抗議者もいた。ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)の最新の予測では、社会的距離を保つことは新型コロナウイルス感染拡大の抑制に働いており、今後も継続する必要があることを示している。ワシントン州以外にもアイダホ州、ミネソタ州、ミシガン州などアメリカ国内で抗議運動が行われている。KING5の関連記事はこちら


非常に珍しい白いオルカ、ピュージェット湾で確認される

4/20/2020 ・Seattle Times

今月、ワシントン州のピュージェット湾では非常に珍しい白いオルカが目撃されている。セイリッシュ語で月を意味するTl’ukというニックネームで呼ばれるこのオルカは、2018年に誕生したオスの移動型オルカ。オルカ・ネットワークの関係者は今月7日にウィッドビー島のホルムス・ハーバーでTl’ukを確認。その後ピュージェット湾南部のケース海峡やヘンダーゾン海峡付近に姿を現している。通常Tl’ukが所属する群れは、サンファン諸島北の、ブリティッシュ・コロンビア州やアラスカ州付近で目撃されており、アドミラルティ海峡より南のピュージェット湾で確認されたのは今回が初めて。白いオルカは世界的にも非常に珍しい。Seattle Timesの関連記事はこちら