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The Dark Knight

■The Dark Knight
監督:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール、ヒース・レジャー、
   アーロン・エッカートほか
公開:7月18日(金)
レート: PG-13
公式サイト: http://thedarkknight.com

 

今年1月に、薬の過剰摂取のため28歳の若さで急逝した俳優、ヒース・レジャーが、生前に演じ切った最後の作品と聞き、これは見ておかなきゃ、という気分にさせられた「バットマン」シリーズの最新作、「ダークナイト」。彼が亡くなった当時、テレビのハリウッド・ニュースで何度も目にした、この映画の役柄ジョーカーの、奇妙なメイクを施した彼の写真。それはかなりインパクトがあり、目に焼き付くものでしたが、その時の心のひっかかりはまさしく本物! バットマン役のクリスチャン・ベールも、バットマンとしての苦悩をうまく表現していたと思いますが、この映画はやはりヒースのジョーカーのための「バットマン」だと思わずにいられません。
2005年公開の「バットマン・ビギンズ」の続編、「バットマン」シリーズとしては6作目となる本作。犯罪と暴力が蔓延する架空の都市ゴッサムシティーで、犯罪撲滅のために力を貸すバットマン=ブルース・ウェイン。その成果は上々でしたが、ジョーカーを筆頭にした犯罪一味が現れ、ゴッサムシティーはさらに危険な状態に陥ります。ジム・ゴードン警部補(ゲーリー・オールドマン)やハーベイ・デント検事(アーロン・エッカート)らの協力のもと、バットマンは、この最強の敵に立ち向かうのですが……。
物語の舞台は、架空の世界というよりも、現代のごくありふれた私達の日常。バットマンのハイテク・マシン以外は特に派手な仕掛けもなく、淡々としたトーンです。しかしそれがかえってジョーカーの異様さを引き立たせています。その演技の緊密さも相まり、スクリーンにジョーカーが登場する度に緊迫感が漂い(と言いつつ、たまに笑わせてくれたりもするのですが)、その一挙一動に目が離せなくなること請け合いです。
「バットマン」におけるジョーカーというキャラクターは、原作のコミックでは欠かせない存在ですが、映画版に登場するのは1989年公開の初回版に続き今回が2回目。前作ではジャック・ニコルソンが怪演し話題をさらったこともあり、ヒースがこの役に掛けた情熱は、かなりのものだったとか。その演技力の高さは各方面で絶賛され、故人がアカデミー賞を受賞するという快挙を成し遂げるのでは、という噂が持ち上がるほど。逸材がこの世を去ったことが、悔やまれてなりません。

ちゃき
日本では、レンタル店のセール日に大量借りし、夜な夜な見るのがマイブームだったこともある、そこそこの映画ファン。好きな映画は「ギルバート・グレイプ」。「パイレーツ」シリーズでジョニー・デップのファンになり、彼のことを何でも知ってる風に語り出した友人にイラッときた経験あり。