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キャンプ

ノースウエストでアウトドア

夏のオレゴン・コースとでキャンプ旅行

普段からドライブが趣味で、知らない道を発見することに無常の喜びを覚える夫と私。State Parkのサインを見つけるたびに、必ず公園の設備と環境、キャンプ場をチェックします。テントを張るのに良さそうな場所は地図に丸印をつけて簡単な特徴も書き込み、今後のためにキープ。今回は、そんなキャンプ・オタク(?)がオレゴンの旅で見つけた素敵なキャンピング・スポットを紹介します。

テント用品一式、少しの着替え、自転車を詰め込んだワゴン車に乗り、南へ南へ行ける所まで行ってみようという無計画旅行。普通、キャンプに出掛ける時は予約をするものですが、最近ではこの予約料も7、8ドルとバカになりません。ましてや、どこまで行くのか決まっていない旅だから、予約は無意味。そこで狙ったのが、サイト数の多い「Fort Stevens State Park」です。オレゴン州の西北の端にあり、シアトルから車で約4時間。かなり大きなキャンプ場で、正午のチェックアウト後を狙って1時頃に到着すれば、週末以外はたいてい場所を確保できます。

このキャンプ場で感動したのは、シャワー設備の良さ。トイレの奥に申し訳程度に設置されているシャワー・ルームが多い中、ここはシャワー専用のスペースがあり、家族で利用できるのが嬉しい点。夫が子供を洗い、私がタオルで受け取るなんてことも可能です。また、シャワーのたびにコインを入れなくていいというのもびっくり! 内部は温かくてプライバシーもあり、とても気持ち良く利用できました。オレゴン州は、Lottoの収益金が州立公園の整備に充てられているせいか、手入れも行き届いているようです。1泊22ドルで電気も使えるので、電気釜でご飯が炊けたのも楽でした。冷凍しておいた自家製カレーにサラダも加えれば、立派な晩御飯! テント間の距離がやや近い点を除けば、散歩道、サイクリング・ロード、きれいなビーチなど、どれをとっても満点のキャンプ場でした。

次に向かったのは、早い者勝ちのキャンプ場「Carl G. Washburne Memorial State Park」。入ってすぐに目に付いたのが、緑色の布張りの丸い建物でした。キャンプ・ホストに尋ねたところ、Yurtといって、常設の宿泊施設とのこと。たまたまその日1日だけキャンセルが出たと聞き、迷わずそこに決定。モンゴル式の移動仮設住宅で、中は板張り、2段ベッドとソファー・ベッド、テーブル、ナイト・スタンドがあり、ヒーターも完備。外にピクニック・テーブルとファイヤー・ピットもあり、1泊29ドル。トイレとシャワーはまずまずでしたが、雰囲気は抜群でした。

その翌日は、またまた予約のいらないキャンプ場「Umpqua Lighthouse State Park」。ここでは、1泊29ドルのかわいいキャビンに滞在。Yurtと同じくソファー・ベッドがあり、4人が寝られるサイズ。このほか、キッチン、シャワー、トイレ、冷蔵庫、テレビ、BBQグリルまで完備した、7人用Deluxe Yurtもあり、1泊65ドルという破格の安さ(要予約)。

これ以外にも、「Cape Lookout」「Jessie M. Honeymoon Memorial」「Beachside」などのキャンプ場はオススメです。待ちに待ったノースウエストの夏! 我が家はまたこれから、キャンプをしながら気の向くまま、行き先を決めない旅行をしようと計画中です。

(2003年7月)

オレゴン州
旅の目的地は、オレゴン・コースト!
オレゴン州
雰囲気満点のモンゴル式Yurtでキャンプ
オレゴン州
キャビンの周りには美しい緑が広がる

■Fort Stevens State Park
フォート・スティーブンス州立公園

場所:138 Hammond, OR
TEL:503-861-1671

■Carl G. Washburne Memorial State Park
カール・ジー・ウォシュバーン・メモリアル州立公園

場所:93111 Hwy. 101 N. Florence, OR
TEL:541-547-3416

■Umpqua Lighthouse State Park
アンプクア・ライトハウス州立公園

場所:10965 Cape Arago Hwy. Coos Bay, OR
TEL:541-271-4118

ウェブサイト:www.oregonstateparks.org

■その他のお勧めコース
ワシントン州

「Daroga State Park」はウェナッチーから北に30分、予約のできないキャンプ・グラウンドで、すべてのサイトで電気、水道が使える。コロンビア川に面し、水泳のできるエリア、散歩道、テニス、バスケット、野球のフィールドがあり、清潔でこじんまりしたキャンプ場は私たちのお気に入り。また、「Birch Bay State Park」は、ピース・アーチに近い海に面したキャンプ場。キャンプ場自体のクオリティーはそう高くないけれど、サイトによっては海が見える。可能なら、海岸に近い方のループを選びたい。遠浅の海岸がずっと続いて、潮干狩りが楽しめるのも魅力。そして「Fort Flagler State Park」は、ポートタウンゼントに向かう手前に位置し、海に面したキャンプ場。カニ取りの網を持っていくのがおすすめ。

■Daroga State Park
ダロガ州立公園

場所:1 S. Daroga Park Rd., Orondo, WA
TEL:509-664-6380

■Birch Bay State Park
バーチ・ベイ州立公園

場所:5105 Helweg Rd., Blaine, WA
TEL:360-371-2800

■Fort Flagler St. Park
フォート・フラグラー州立公園

場所:10541 Flagler Rd., Nordland, WA
TEL:360-385-1259

ウェブサイト:www.parks.wa.gov

ワシントン州
キャンプで食べるごはんは格別
ワシントン州
水辺のキャンプ場は、子供も大喜び

■キャンプに役立つちょっとしたアイデア
1. キャンプ場の選び方

人気のあるキャンプ場は早めに予約するのが賢いやり方。でも、お天気に左右されるテントのキャンプには、予約のできないキャンプ場が狙い目。週末を避け、昼過ぎに到着すれば、たいていいくつかのキャンプ・サイトに空きが出てきます。まずはキャンプ場をぐるりとドライブし、気に入った場所を確保してから料金を払うこと。また、予約ができるキャンプ場には、何かのついでに行った際、サイト・ナンバーに印をつけ、次回に備えます。できれば1ヵ所に2泊以上した方がリラックスでき、キャンプの醍醐味が味わえます。

2. アウトドア・クッキング
野外での料理はシンプルが基本。我が家では、前もってBBQをジップロックにタレと漬け込み、カレーも1回分ごとに分けて冷凍しておきます。これらは持ち運ぶ時のクーラー代わりにもなって便利です。これで2回分のディナーを確保。後はできあいのサラダや野菜類を移動の途中か現地で調達します。ポータブルのBBQグリルとチャコール、ガスコンロは必需品。鍋は大・中1個ずつ、フライパンがあればたいていの料理はできます。電気の使えるエレクトリック・サイトの場合、炊飯器もあればさらに便利。朝ごはんは、トースト&ベーコン$スクランブル・エッグか、冷蔵ハッシュ・ブラウンとコーンビーフ。前もって切っておくと当日は炒めるだけ。紙皿と紙コップを使い、洗う手間も最小限にしたいものです。

道具