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自転車の旅、バンクーバーからポートランドへ

時間優先の移動手段としては、飛行機や鉄道に敵わないけど、自分の足で前に進む自転車が子どもの頃から好きだった。地球儀や世界地図を指でなぞっては、まだ行ったことのない、見たことのない道を走ることを夢見た。そして50歳になる頃から年に数回、相棒のHさんと自転車の旅をするようになった。西海岸縦断、大陸横断、そしてカナダ。気長に気まぐれに実現しようと思う。
※ライトハウス2019年5月号特集記事「自転車で走るアメリカ大陸」より。
文:ライトハウスCEO・込山洋一|情報は2019年5月時点のもの

ダウンタウン・シアトル、ワシントン州西部の観光地図(MAP1、MAP2) »

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バンクーバーからポートランド編

Googleに導かれ、バンクーバーからポートランドへ南下

バンクーバーからポートランドへの足取り

7月30日の夜明け前。僕らはオレゴン州ポートランドのバス停で、カナダのバンクーバー行きのバスを待っていた。月明かりに雲がゆっくり流れてゆく。何事もなく走り切ることができたら、この街には5日後に帰ってくる。

今回のルートも、カナダのバンクーバー市を起点にローカルの道を南下する。国境を越え、ワシントン州を抜け、オレゴン州のポートランドを目指す400マイルの旅。その前後、LAとポートランド往復の2000マイル(3200キロ/ 31時間)は、車で移動した。旅ごとに、自転車、フェリー、路線バス、鉄道、飛行機、レンタカーなど、多様な交通機関の組み合わせで、パッケージ旅行とは一味違った自分たちだけの旅を作る。

Red Fish 空港にて
▲ 夜明け前。ポートランドからバンクーバー行きのバスを待つ。
ビクトリア
▲バンクーバーのダウンタウン。急速に発展している。

この季節、カナダ(BC州)はもちろん、ワシントン州とオレゴン州の自然は、疲れた体が蘇る爽やかさ。五感がまっさらになる。どちらの州もバイクフレンドリーで、多くの公道は自転車専用レーンがよく整備され、時にはそんな贅沢な道が何十マイルも続いた。今回のルートの多くの区間は、初心者や体力に自信がない方でも十分楽しめるだろう。

まだ森も川も眠る夜明け前の空を眺めながら走っていると、やがて東の稜線から無数に放射される緑と金色の朝日が大地を覆っていく。川沿いの小道を走りながら、天国はこんな光景なのだと思った。

ワシントン州では、シアトルの沖に浮かぶバション島にフェリーで渡って、島を経由するルートを選んだ。観光名所でもない人口1万人の生活の島。青空と森と牧場、それ以外何もない。ただ地平線に真っすぐ伸びる道を走る。僕は初めての風景に触れると、もしその町に生まれ、その町で育っていたら、誰と出会い、どんな人生を送っていたか夢想する。

Red Fish 空港にて
▲ 国境まであとわずか。
ビクトリア
▲バション島とシアトルを結ぶフェリー。通勤の人々。

この季節、北の地は暑い。そして人も温かかった。ガソリンスタンドで、バテ気味でアイスクリームをなめていたら「自転車ごと車で運んでやろうか」と声をかけてくれた。髪を緑に染めたタコス屋の娘は「この辺は車が荒いから用心するのよ」と心配してくれた。 ランチに寄ったサブウェイでは、 僕と同年輩の男性が、女の子からサンドウィッチを作るトレーニングを受けていた。具材を詰め過ぎてパンがうまく挟めない。目があうと照れくさそうに笑った。

初めての街の日常に触れる“非日常”。それが僕らの旅の醍醐味だ。

シーサイドコテージ
▲バンクーバー市にあるスタンレーパークから見上げたライオンズゲートブリッジ。
レディースミス
▲人々が憩うスタンレーパーク。

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