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ワイン・バーでゆったりと秋の夜長を楽しもう

Impromptu Wine & Art Bar  アンプロンテュ・ワイン&アート・バー

(2003年10月)

注目のマディソン・エリアで、シェフのこだわりワインを味わう

ワシントン湖のすぐそば、マディソン・ストリート沿いにあるワイン・バー「アンプロンテュ」。洗練されたショップやレストランが建ち並び、大人の遊び場として人気の高いこのエリアに店がオープンしたのは2002年の4月。格式ばらずにカジュアルな雰囲気でワインが楽しめるとあって、地元客を中心にじわじわと固定客を増やしつつある。また、アフター・ウェディングや卒業記念のパーティー場所としても人気だ。

ワインは常時10種類以上が揃い、2カ月ごとにリストが入れ替わるので、訪れるたびに違うワインに出合える。また、店内に飾る絵も月替わりとなっており、ギャラリー感覚でさまざまなアーティストの作品を楽しめるようになっている。
「ワイン、食事、旅行、アート。4つの夢をすべて叶えてできたのがこの店なんだ」
と、支配人でシェフでもあるカイルさんは語る。

そんな彼が世界各国から集めるこだわりのワインは毎回テーマが決められており、今の時期に味わうことができるのはイタリア中部のもの。グラス・ワインは6.5ドルからあり、ボトルもすべて30ドル前後と値段も手頃だ。白ワインでは、フルーティーでちょっと甘口のトスカーナ産「Fattoria
La Parrina Ansonica Costa dell’Argentario」、それに比べるとやや辛口でさっぱりと飲みやすいマルケ産「 Sartarelli
Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico」。赤ワインでは、イタリアの小さな島で作られた“リゼルヴァ”と呼ばれる熟成タイプ「Sella
e Mosca Cannonau di Sardegna」、セカンド・クラスながら独特で力強い味わいの「Castello di Fonterutoli」などがある。来月からは、南オーストラリア産のワインが揃えられる予定だ。

ワイン・リストにはそれぞれ、生産者や風味についての説明が詳しく書いてあるので、ワインについての知識があまりなくても安心。食事は前菜の盛り合わせやサラダ、日替わりのキッシュなどの基本メニューに加え、ワインのテーマに合わせたメニューも用意されている。トマトとバジル、モッツァレラ・チーズを使った「インサラタ・カプレーゼ($7)」や、茹でたアーティーチョークの芯をドレッシングで和えた「アーティーチョーク・ハーツ($4)」など、どれもシンプルでワインが進むものばかり。土曜限定だが、旬のオリジナル・スープもある。また、フルーツを使ったケーキやタルト、シャーベットなど、デザート類も充実している。

店名の“アンプロンプテュ”は、フランス語で型通りではない即興的な曲や詩などを意味する言葉。その名の通り、気取らずにワインに親しむことができるのがこの店のいちばんの魅力だろう。定期的にイベントも催され、10月11日(土)にはチョコレート会社が主催するワシントン州産ワイン&チョコレートのテイスティングが行われる予定。そして11月20日(土)には、今世紀最高の出来と期待される2003年のボジョレー・ヌーボーを味わうバーベキュー・パーティーを開催! 今までワインを敬遠しがちだった人は、こうしたイベントから参加してみるのもいいかも。そして、知れば知るほど奥の深いワインに、ぜひハマっていただきたい。(取材、文・小関典子)





Impromptu Wine & Art Bar → MAP
4235 E. Madison St., Seattle, WA
TEL:206-860-1569
ウェブサイト:www.impromptuwinebar.com
営業時間:火~土曜11:30 a.m.~11:00 p.m.(冬季のみ3:00 p.m.~)
価格:前菜$4~$17、ワイン(グラス)$6.50~$9.50、(ボトル)$26~$38

(2003年10月時点の情報です)