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こだわりの韓国料理を味わう

Hosoonyi  ホスニー

(2003年12月)

ファミリー経営ならではの素朴な家庭料理!

韓国系のレストランや食品店などが多く集まるオーロラ・アベニュー沿いに位置し、週末はもちろん、平日も行列を覚悟しなければならないほどの人気店。雑多な店内は座敷とテーブル席に分かれており、厨房では年季の入ったオバちゃん達が忙しそうに動き回っている。

メニューは約30種類と大した数ではないが、ほとんどのメニューに「ナムル」と呼ばれる7種類の小皿料理とごはんが付く。おなじみの白菜や大根のキムチ、茹でたもやしの和え物、生野菜のサラダ、さつま揚げの煮物などの総菜が所狭しとテーブルに並び、ごはんも含めてお代わりは自由。これだけでも、すでに得した気分である。

これらのナムルが出てくることを考慮し、いちばんヘルシーで経済的なメニューを選ぶなら「スンドゥブー($6.95)」が最適だ。これは、辛味の利いた赤いスープに絹ごし豆腐を加えたもので、アツアツの石鍋に入って登場する。そして、運んでくれたオバちゃんが、すぐさま生卵を割り入れ、韓国海苔をその上に散らすのである。グツグツと煮だったスープは、見るからにおいしそう! 中に入れる具は豆腐のほかに、牛肉、豚肉、キムチ、シーフード、海苔、きのこなどを組み合わせて選ぶことができる。

さらにスタミナを求めるなら何と言っても「ブルコギ」がオススメ。特製のタレに漬け込んだ牛肉($12.95)または豚肉($11.95)をジンギスカンのように焼いて食べる料理で、この店では厨房で焼いたものが鉄板皿に盛られた状態でサーブされる。タレが焦げた甘い香り、そして鉄板の上にしたたり落ちる肉汁の音が食欲を誘う1品だ。添えられたタマネギと一緒にほおばると、香ばしさとうま味がすぐに口いっぱいに広がり、その甘辛いタレの味付けのせいか、ごはんが次から次へと進んでしまう。

そしてお酒と共に味わいたいなら、「ヘムルパジョン($8.95)」はつまみとしてはずせない1品。日本人の間では、韓国の東南地域の方言である「チヂミ」という名前のほうがよく知られているかもしれない。一見、日本のお好み焼き風で、具にはネギとイカ、エビなどが入り、ポン酢風味のタレを付けて食べる。
たっぷりの油を使って焼き上げたサクサク感が持ち味で、ビールにも焼酎にもぴったりだ。変わり種としては、タラの内臓の煮込み($9.95)、豚足のマリネ($9.95)などもある。ただし、これらサイド・メニューにはナムルとごはんは付かないので注意。

客層はほどんどが韓国人だが、メニューを見ると、ハングル語、英語のほかに日本語の文字もあり、日本酒も用意されている。初めてでも特に入りづらいといった雰囲気は全くなく、店員の対応はやや雑な印象があるが、それは忙しさからくるものだろう。気取らず、日本の田舎にある食堂のような感覚で利用したい一軒だ。(取材、文・小関典子)





Hosoonyi → MAP
23830 Hwy. 99, Edmonds, WA 98026
TEL:425-775-8196
営業時間:10:30 a.m.~10:00 p.m.
価格:$6.95~$14.95

(2003年12月時点の情報です)