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スーパーの食材で作るニッポンの味

レシピ

アメリカのスーパーで買える食材で簡単に作れる“ニッポンの味”を紹介するこのコーナー。

なすの肉みそ田楽と中華風冷や奴

今回からスタートした新連載。
 
「おいしいもの大好き、でも手抜きも大好き!」の私が、簡単&オイシー家庭料理を目指して頑張りますので、どうぞよろしく。
 
1回目は旬のなすを使った料理と、定番の冷や奴をちょっとおちゃれにアレンジした料理を紹介します。
 
なすはどこのスーパーでも大きな顔をして鎮座している米なす。
日本のなすに比べると皮が固いけど、中身をすくって食べるこの料理にはピッタリ。
 
もう1品は「ただの冷や奴じゃお客様に出せないわ」という方にはオススメ。
ザーサイはピクルスで代用できるし、上に載せる具は冷蔵庫の残り物で十分です。

材料(4人分)

■なすの肉みそ田楽

  • 米なす 2本
  • 豚ひき肉 1/4パウンド
  • 味噌 大さじ4杯
  • 砂糖 大さじ2.5杯
  • みりん 大さじ2杯
  • しょうが汁 少々
  • 水 大さじ1杯

■中華風冷や奴

  • 豆腐 2丁
  • ロースハム 2枚
  • トマト 1/2個
  • グリーンペッパー(またはきゅうり) トマトと同量
  • 味付けザーサイ(または甘くないピクルス) 1/3瓶
  • ゴマ油 大さじ4杯
  • 味ポン 大さじ4杯

作り方

■なすの肉みそ田楽

  1. 油をひいたフライパンで豚ひき肉を炒め、色が変わったら①の材料を加え、少々煮詰める。
  2. なすを縦半分に切り、内側に碁盤の目になるように切り込みを入れ、油できつね色になるまで揚げる。ちなみに、今回は小さめのBaby Eggplantを使用。
  3. なすが熱いうちに1の肉味噌をのせて召し上がれ。お好みで刻みネギを散らしても良い。

■中華風冷や奴

  1. 具をすべてみじん切りにし、水切りした豆腐にのせ、ゴマ油と味ポンで作ったタレをかけるだけ。超簡単!

 

ゆで豚の香味ソース

豚カツやポーク・チョップもいいけど、豚肉をさっぱりおいしく食べたい時は、ゆで豚にしてみてはいかが?
 
ロース肉を丸ごとゆでてスライスするので簡単、見た目も豪華!
 
日本で作った時は肉の値段に驚いたものですが、アメリカでは塊で買えば安いですしね。
 
また、豚肉のビタミンB1は牛肉の10倍もあり、糖質をエネルギーに変える大切な栄養素もたっぷり含まれているから、健康にもいいんですよ。

材料(4人分)
  • 豚ロース肉の塊 1.5パウンド
  • グリーンオニオン 2本
  • しょうがスライス 4、5枚
  • サラダ菜/トマト 適量

【香味ソース】

  • ゴマ油 大さじ1.5杯
  • グリーンオニオン 3本
  • しょうが 親指大を1、2片
  • にんにく 3片
  • 赤唐辛子 1本
  • しょう油 大さじ3杯
  • 酢 大さじ1.5杯
  • 砂糖 小さじ1.5杯
  • 酒 小さじ1.5杯
  • みりん 小さじ1.5杯
  • 炒りゴマ 大さじ1.5杯

作り方
  1. 豚肉は余分な脂肪と筋を取り除き、タコ糸で縛る。
  2. 豚肉がかぶるくらいたっぷりとお湯を沸かし、ぶつ切りにしたグリーン・オニオンとしょうがと共に約40分間ゆでる。その後、肉を取り出してあら熱をとり、冷ましておく。
  3. 小鍋にゴマ油を入れ、材料を炒める。いい香りがしてきたら、香味ソースの調味料を加えて5分程度煮る。仕上げに炒りゴマを加え、冷蔵庫で冷やす。
  4. 大きなお皿にサラダ菜を敷き、5mmくらいにスライスしたゆで豚を並べる。上から3で作ったソースをかけ、色どりにトマトを飾る。冷やして食べるとなお、おいしい。

 

チャウメンの八宝菜あんかけ

なかなかおいしい麺が見つからないと思っていたら、近所のスーパーで面白い“揚げ麺”を発見。
 
アメリカ人はよくサラダにかけて食べているけど、長崎皿うどんのようにしたらウケるかも? と試したのがこの料理。
 
子供の頃に食べた『ベビースターラーメン』のような懐かしい味わいで、結果は大成功!
 
あんをかけたらしばらく待って、麺がふやけた時が食べ頃。
具の材料はお好みでどんどんアレンジしてください。冷蔵庫の整理にもなる経済的な一品です。

材料(4人分)
  • Chowmen Noodles 1袋(6oz)
  • グリーンオニオン 2本
  • 豚肉 1/2パウンド
  • エビ 8~10尾
  • 白菜 3枚
  • にんじん 1/2本
  • 玉ねぎ 1/2個
  • さやえんどう 5、6枚
  • 干ししいたけ 4、5枚
  • カラーピーマン 1/2個

※八宝菜の具は、イカ、貝柱、カニかまぼこ、ズッキーニ、ブロッコリー、カリフラワー、もやし、キャベツ、セロリ、ウォーターチェス・ナッツ、マッシュルームなど何でもOK。

【合わせ調味料】

  • 干ししいたけの戻し汁+水 1.5カップ
  • 鶏がらスープの素 小さじ2杯
  • 塩 小さじ1杯(好みで加減)
  • こしょう 少々
  • 砂糖 小さじ1/2杯
  • 酒 大さじ1杯
  • 片栗粉 (またはコーンスターチ) 大さじ2杯

作り方
  1. 八宝菜の具を適当な大きさに切っておく。
  2. 大きめのフライパンを熱して油をひき、温度が上がったらグリーン・オニオンを入れ、豚肉を炒める。豚肉の色が変わり始めたらエビを加え、9分ほど火が通ったら皿などにいったん移しておく。
  3. 同じフライパンをざっと洗い、油を足して野菜類を炒める。白菜の軸、しいたけ、にんじんから炒め始め、玉ねぎ、ピーマン、さやえんどう、白菜の菜を加える。
  4. ここに2の豚肉とエビを戻し、合わせ調味料の材料を加える。煮立ってきたら、具を端に寄せて水溶き片栗粉を加え、とろみをつける。
  5. 大皿にChowmen Noodlesを盛り、八宝菜あんをかける。麺の代わりにご飯にしてもおいしい。

 

白身魚ときのこの包み焼き

クッキング・クラスのアメリカ人生徒に大好評だったメニュー。
 
簡単なのに仕上がりは料亭風、というのがウケたみたい。高級なハリバット(おひょう)より安めのコッド(鱈)の方がなぜかおいしくできます。
 
きのこはその時に手に入るものなら何でもOK。味の決め手はレモンではなく、ライムを使うことかな。
 
調理器具の洗い物が少ないこともこのレシピのうれしい点。
ボリューム感がないので、豚汁や具だくさんの味噌汁などを合わせれば栄養的にもバッチリです。

材料(4人分)
  • 冷凍のコッド 各4oz×4切れ
  • しいたけ 4枚
  • オイスターマッシュルーム 2~3oz
  • えのき茸 1/2袋くらい
  • さやえんどう 8枚
  • バター 各大さじ1杯×4
  • しょう油 各小さじ2杯×4
  • 酒 各小さじ1杯×4
  • ライムの絞り汁 1/4個分

作り方
  1. 冷凍のコッドは解凍して水気を拭く。しいたけは細切り、オイスター・マッシュルームは手で裂き、えのき茸も小分けにしておく。
  2. 12インチ四方に切ったアルミホイルの下半分にコッドの切り身を置き、その上にきのこ類とバターをのせる。しょう油、酒、ライムの絞り汁を振りかける。
  3. アルミホイルの上半分を手前に持ってきて合わせ、縁を折る。次に左右の縁を折り、魚ときのこを完全に包む。400~425度に温めておいたオーブンに並べ、約15分焼く。

 

石狩鍋もどき

これを石狩鍋と呼んだら北海道の人からクレームがつきそうですが、寒いこの季節、ノースウエストならではのおいしいサーモンを使ったこの鍋は、心も体も暖まるうれしい一品。
 
春菊や長ネギが手に入らなくても、新鮮な魚介類がたくさん揃わなくても、このレシピなら意外なおいしさに感動してしまうはず!
 
サーモンはできれば丸ごと買って自分でおろすか、骨や皮付きのものを使ってください。それだけで味にぐんと深みが出ますよ。

材料(4人分)
  • サーモン 1パウンド(骨付きがなければフィレでもOK)
  • 好みの白身魚 3/4パウンド
  • えび 両手に軽く1杯
  • 貝柱(ベイスカラップ) 両手に軽く1杯
  • 白菜 1/2玉
  • バター 各大さじ1杯×4
  • ほうれん草 1束
  • 太めのグリーンオニオン 1束(またはリーク1本)
  • 豆腐 1丁
  • えのき茸や生しいたけ 適量
  • 玉ねぎ 1/2個
  • 冷凍きんぴらごぼう ひとつかみ(なくてもOK)
  • にんじん 1/3本
  • 大根 1/3本
  • じゃがいも 2個
  • バター 大さじ2杯
  • 水 7カップ
  • 粉末だし 大さじ1杯
  • 味噌 大さじ5杯
  • 牛乳 1/4カップ

作り方
  1. 具の下ごしらえをする。大根は1.5センチくらいの輪切りにし、米のとぎ汁で下ゆでをする。サーモンはぶつ切りにし、塩を振る。そのほか、具になる野菜は鍋用に切っておく。
  2. スープを作る。鍋にバターを入れ、薄切りにした玉ねぎを炒め、しんなりしてきたらごぼうを加える。ここに水と粉末だしを加えて煮立たせる。煮立ったら、鮭を少々と白菜の軸の部分を入れる。鮭の色が変わったら味噌を加え、牛乳を入れる。味は味噌で加減するが、少し濃いめの方が具を入れた時にちょうど良くなる。後はテーブルで材料を次々に入れ、煮込みながら食べる。

 

ひと味ちがう豚肉のしょうが焼き

豚肉のしょうが焼きは簡単でボリュームもあるので、どこの家庭でも定番メニューになっているかもしれません。
 
いろいろな作り方があると思いますが、私のレシピは親子丼やカツ丼などにも使える“どんぶりソース”を作り、それをアレンジしたソースが決め手。
 
このソースは作り置きができるので、多めに作って冷蔵庫で保存しておくといいですよ。
また、豚肉は塊で買えば経済的。半解凍した状態でスライスすると薄くきれいに切れます。

材料(4人分)
  • 豚ロースのうす切り 1.5パウンド
  • 玉ねぎ 1個
  • しょうが 1片
  • どんぶりソース 1/2カップ
  • しょう油 大さじ1.5~2杯
  • アスパラガス 16本
  • トマト 1個
  • 塩こしょう 少々

【どんぶりソース】
水2カップ、しょう油1/2カップ、みりん1/4カップ、砂糖1/3カップ強、粉末だし大さじ1杯を鍋に入れ、煮立たせればでき上がり。

作り方
  1. アスパラガスは、はかまを取り、根に近い固い部分は切って、皮をむいておく。
  2. 玉ねぎとしょうがをすりおろし、どんぶりソースとしょう油と共に小鍋で少々煮詰める。
  3. スライスした豚肉(7mmくらい)に軽く塩・こしょうをし、2のタレ大さじ2杯に10分ほど漬け込む。
  4. フライパンを熱し、アスパラガスを素焼きにする。アスパラガスを取り出してフライパンをさっと洗い、油を敷いて豚肉を広げながらこんがりと焼く。しっかりと火を通した後、フライパンにアスパラガスを戻し、残りのソースを回しかけて照りを出す。皿に盛り付ければ完成。

 

サーモン寿司ケーキ

簡単なのに見栄えがするこのお寿司は、友人に教わって以来うちの定番。
 
スモーク・サーモンは生のタイプを使うのがコツで、中に挟むのはもみ海苔や紅ショウガのほか、ブラック・オリーブやケッパー、ピクルスでもおいしくできます。
 
足付きのケーキ・スタンドに載せてテーブルに出せば、本当にケーキみたいでお洒落! ひな祭りはもちろん、ポットラックでもウケる1品です。
 
ケーキの型が7インチなら3合弱、9インチなら4合強の寿司飯を用意しましょう。

材料(4人分)7インチの丸型
  • 寿司飯 …… 3合弱
    (白米3合に対して90ccの寿司酢を合わせる)
  • スライスしたスモークサーモン …… 6oz
  • ブラックオリーブ …… 12~15粒
  • ケッパー …… 大さじ3杯
    (そのほか、紅ショウガ、ピクルス、もみ海苔、甘く煮た椎茸などもお好みで)
  • 飾り用のレモン …… 1/2個
    (花形になるよう切り込みを入れて薄くスライスする)

作り方
  1. ケーキの型にラップを敷き、スモーク・サーモンを1枚ずつ中心から側面に向かって隙間なく放射線状に並べる。
  2. 1に1/3の量の寿司飯を均等に敷く。この時、側面のスモーク・サーモンが倒れてくるので注意。その寿司飯の上にスライスしたブラック・オリーブを散らし、手の平で押さえて平らにしてから、さらに寿司飯1/3を入れ、ケッパーを散らす。同様に上から押さえ、残りの寿司飯を敷く。
  3. 上からラップをかぶせ、型の内側を丸みのある缶などでぎゅっと押さえる。ラップをはずしてお皿をかぶせ、ひっくり返す。側面にレモンの薄切り、上にブラック・オリーブやケッパーを飾ればでき上がり。

※寿司飯は市販の寿司酢を利用しても自慢のレシピでもOK。手抜き主婦の私は、市販の寿司酢に砂糖と米酢を加減して作っています。

 

エビ玉

おいしいカニ缶は見つからないし、日本の製品は値段が張るので、うちではいつもエビと貝柱を使って、カニ玉ならぬエビ玉にしています。
 
エビは生の芝エビでもロック・シュリンプでも。奮発してブラック・タイガーを使う時は、半分にそいで量を増やしちゃいましょう。
 
干し椎茸の戻し汁を使った旨味あんをかければ、結構なごちそう。あったかご飯の上に載せれば天津飯に早変わりします。シンプルだけど、なんとなくホッとする卵料理の代表選手です。

材料(4人分)
  • エビ ブラックタイガーなら8~10尾
  • 貝柱(ベイスカロップ) 8~10個
  • 酒 小さじしょうが 適量
  • 干し椎茸 3、4枚
  • 竹の子(缶詰め) 1/2缶
  • 太めのグリーンオニオン 3本
  • 卵 6、7個
  • 油 適量
  • 塩こしょう 少々
  • 鶏ガラスープの素 少々
  • グリーンピース 大さじ1~2杯

【旨味あん】

  • 椎茸の戻し汁と水 合わせて1カップ
  • 鶏ガラスープの素 小さじ1~2杯
  • 塩 小さじ1/8杯
  • 砂糖 小さじ1/4杯
  • 酒 小さじ2杯
  • しょう油 小さじ1.5杯
  • コーンスターチ 大さじ1杯を水で溶く

作り方
  1. エビと貝柱は(冷凍なら)解凍して切り揃え、酒を振りかけておく。干し椎茸は水で戻して千切り、グリーン・オニオンは長さ4センチくらいの千切りに。しょうがは細く切って針しょうがにしておく。
  2. フライパンで油を熱し、しょうが、エビ、貝柱を炒め、色が変わったら取り出す。
  3. 同じ鍋に油を足し、椎茸と竹の子を入れて2分ほど炒め、グリーン・オニオンを加える。オニオンがしんなりしたら、2を戻し入れて塩・こしょうをし、ボウルに移して粗熱を取る。
  4. 旨味あんの材料(コーンスターチ以外)を小鍋に入れ、煮立ったら水溶きコーンスターチでとろみをつけ、グリーンピースを加える。
  5. 大き目のボウルに卵を割り入れ、塩・こしょう、鶏ガラ・スープの素で薄味をつける。3をボウルに加え、熱して油をひいたフライパンで両面をふんわり焼く。皿に盛って4の旨味あんをかければでき上がり。

 

鶏唐揚げの野菜ドレッシングがけ

雑誌で見つけたレシピをもとに何度かアレンジを加え、完成したのがこの料理。
 
鶏のもも肉を塩・こしょうして揚げた上に、トマト、コーン、玉ねぎなど好きな野菜をドレッシングで和えたソースをかけるだけの、カラフルな唐揚げです。
 
もも肉は筋や余分な脂を取り除くのがちょっと手間だけど、それがおいしく作るコツ。
 
揚げたてはもちろん、ドレッシングに漬け込んで冷やして食べても美味。ドレッシングの油や酢は好みでアレンジしてください。白身魚や揚げ豆腐にかけてもGoodですよ!

材料(4人分)
  • 鶏のもも肉 8枚
  • 小麦粉(またはコーンスターチ) 適量
  • 玉ねぎ 1/2個
  • トマト 1個
  • 缶詰のコーン(ホールタイプ) 1/2缶
  • ブラックオリーブ 4、5個

【ドレッシング】

  • オリーブオイル 大さじ6杯
  • サラダ油 大さじ1杯
  • 酢 小さじ2杯
  • バルサミコ酢 大さじ1~2杯
  • しょう油 大さじ1杯
  • 塩、こしょう 少々

作り方
  1. 玉ねぎはみじん切り。トマトは湯むきして種を取り、小さな角切りに。缶詰のコーンは水気を切り、ブラック・オリーブはスライスしておく。
  2. ドレッシングの材料をよく混ぜ、1の野菜を入れる。
  3. 揚げ油を熱し、塩・こしょうをして小麦粉をまぶした鶏もも肉をきつね色に揚げる。カラリと揚がった鶏肉の上に、2の野菜ドレッシングをたっぷりかける。

 

揚げ出し豆腐のきのこソース

豆腐は味がシンプルなので、ただステーキ風に焼いただけではどうもモノ足りない。私のやり方が悪いのかな~と思いつつ、それなら揚げちゃえ! と試してみたら大正解。
 
今回紹介するきのこソースだけでなく、揚げ出し豆腐をたくさん作って、天つゆ、BBQソース、ベーコン・ソースなど、いろいろなソースを添えて出せば、酒の肴としてもおいしく、楽しい!
 
当然ながら豆腐の水切りをしっかりするのがポイント。ベジタリアンの方も、そうでない方もぜひお試しを。

材料(4人分)
  • 豆腐 2丁
  • 小麦粉 適量
  • 揚げ油 適量

【きのこソース】

  • きのこ 3カップ分
  • (椎茸、オイスターマッシュルーム、マッシュルーム、えのきなどを合わせて)
  • バター 大さじ3杯
  • にんにく 2片
  • しょう油 大さじ2~3杯
  • 酒 大さじ3~4杯

作り方
  1. 豆腐をペーパー・タオルに包み、2枚のまな板に挟むか重しをして30分くらい水切りをする。きのこは適当な大きさに切り、にんにくはみじん切りにしておく
  2. 豆腐は1丁を6~8等分に切り、小麦粉を軽くつけて揚げ油できつね色に揚げる。
  3. フライパンにバターとみじん切りにしたニンニクを入れて熱し、きのこを炒める。しんなりしてきたら酒としょう油を入れ、揚げた豆腐の上にソースごとかける。

【いろいろソース】

  • 天つゆ:ダシ汁3/4カップにみりん大さじ5杯、しょう油大さじ2.5~3杯を加え、煮立たせる(市販のめんつゆを使ってもOK)。大根おろし、おろししょうが、ねぎを添える。
  • ベーコン・ソース:薄く油をひいたフライパンでスライスしたにんにくとベーコンを炒め、しょう油少々を加え、油ごと豆腐にかける。
  • BBQソース:市販のBBQで十分。

 

パエリア風炊き込みご飯

高価なサフランを使うパエリアは家庭ではなかなか作れないけれど、カレー粉を使ったこのレシピならお手軽。冷凍のシーフード・ミックスを加えればちょっとしたごちそうに見えるし、中身はそれこそなんでもOK!
 
炒めた生米を炊く、というのが“パエリア風”と銘打ったゆえんだけど、炒めてから炊飯器で炊くので炊き込みご飯といえなくもない……。
 
とにかくご飯特有の粘り気が少なく、いつもと違った触感が楽しめる料理です。

材料(4人分)
  • 米 3合
  • 玉ねぎ 1/2個
  • 鶏のもも肉 2枚
  • バター 大さじ1杯+大さじ2杯+大さじ1杯
  • カレー粉 大さじ1杯+小さじ1、2杯
  • チキンブロス(スープ) 1缶(14oz)
  • パプリカ(赤緑黄色) 各1/2個
  • シーフードミックス 1~1.5カップ

作り方
  1. 米を洗い、ザルにあげて水気を切っておく。玉ねぎはみじん切り、鶏肉は小さめの角切り、パプリカは細切りにしておく。
  2. フライパンにバター大さじ1杯を熱し、玉ねぎを炒める。透き通ってきたら鶏肉を加え、色が変わったらお皿などに取り出しておく。
  3. 2のフライパンにバター大さじ2杯を足し、米を中火で炒める。透き通り、徐々に色が付いてくるまで気長に炒めたら、カレー粉大さじ1杯を加えて全体に混ぜる。
  4. 3を炊飯器に移し、チキン・ブロスを注ぐ(3合のラインより少し下まで。足りなければ水を入れる)。その上に2の玉ねぎと鶏肉を載せ、白米と同じ要領で炊く。
  5. フライパンにバター大さじ1杯を熱し、パプリカとシーフード・ミックスを炒める。火が通ったらカレー粉小さじ1、2杯を加え、炊き上がったご飯と混ぜる(カレー粉の量は好みで調節を)。

 

EZコーンスープとキュウリのサラダ

シアトルの中華料理店で子供達が大好きだったスープですが、家で試したら超簡単&超おいしくできて、それ以来レストランから足が遠のいてしまいました(笑)。
 
缶詰で作るので「あともう1品!」という時にも手軽にできます。また、子供が風邪をひいた時はしょうがを多めに入れると体が温まり、消化もいいので重宝します。
 
キュウリのサラダは日本のキュウリに近いイングリッシュ・キューカンバーを使用。すりゴマがたっぷり入ったヘルシーな副菜です。

材料(4人分)

■EZコーンスープ

  • 鶏肉(ささみか胸) 1/4パウンド
  • しょうが 1片
  • 缶詰のコーン(クリームタイプ) 1缶(14.75oz)
  • 水 コーンの缶2杯分
  • 鶏ガラスープの素 大さじ1杯
  • 酒 大さじ2杯
  • コーンスターチ 大さじ2杯(少量の水で溶いておく)
  • 卵 2個
  • 塩こしょう 少々
  • 青ネギ(グリーンオニオン) 1本(なくても良い)

■キュウリのサラダ

  • イングリッシュキューカンバー 1本
  • 塩 少々
  • すりゴマ 大さじ2~3杯
  • ゴマ油 大さじ2杯くらい
  • ぽん酢しょう油 大さじ2杯くらい

作り方

■EZコーンスープ

  1. 鶏肉を細かく刻み、叩いておく。しょうがはみじん切りに。
  2. 鍋を火にかけ、1のしょうがと鶏肉をから煎りする。鶏肉の色が変わったら缶詰のコーンを加え、さらにその缶で2杯分の水を入れる(缶に残ったコーンもきれいに取れてすっきり!)。鶏ガラ・スープの素、酒を加え、ひと煮立ちさせたら水溶きコーンスターチでとろみをつけ、塩・こしょうで味を整える。
  3. 卵をときほぐし、スープをかき混ぜながら少しずつ加える(とろみをつけてから卵を入れることでエッグ・フラワー状になる)。好みで小口ネギを散らしてでき上がり。

■キュウリのサラダ

  1. キュウリを斜めに薄切りにし、揃えてせん切りにする。
  2. 塩を振りかけてしばらく置いたら水気を絞り、器に盛る。
  3. 半量のすりゴマをかけて混ぜ、さらに上から残りのすりゴマを足す。
  4. 食べる直前にゴマ油とぽん酢しょう油をかけ、さっと和えればでき上がり。

 

鮭のちゃんちゃん焼き風

鮭といえば、我が家はいつも塩焼きオンリー。確かに飽きのこない味だけど、毎回これでは芸がない!
 
そういえば以前テレビで、北海道では鮭に味噌と野菜を載っけて焼くというのを見たな~と思い出し、作ってみたのがこのメニュー。ちょうど焼肉の残り野菜があったので、ザクザクと切って全部鮭に載せたら鮭はふっくらジューシーで、意外にもキャベツがおいしいの! 野菜の種類や分量にはこだわらないで、冷蔵庫に残っている野菜をどーんと入れちゃってね。
 
BBQグリルに直接載せて焼いてもOKなので、アウトドアでも活躍するこの料理。いつもは「どうして皮がないの~!」と嘆くCOSTCOの鮭も、このレシピなら食べやすくておいしいですよ。

材料(4人分)
  • 生鮭のフィレ 半身1/2
  • 好みの味噌 大さじ3~4杯
  • 酒 大さじ1~1.5杯
  • キャベツ 1/4個
  • 玉ねぎ 1/3個
  • にんじん 中1本
  • 青ネギ(グリーンオニオン) 2~3本

※このほか野菜はズッキーニ、ピーマン、マッシュルーム、アスパラなど何でもOK

作り方
  1. 塩を軽く振っておいた鮭をアルミホイルの上に置き、味噌と酒を練り合わせたものを塗る。
  2. キャベツはザク切り、玉ねぎは薄くスライス、にんじんは皮を向いて細切りにし、青ネギは3センチほどの長さに切っておく。
  3. 1の上に2の刻んだ野菜をたっぷりと載せ、ホイルで包むようにぴっちり閉じる。そのまま鉄板に載せて、400~425度に温めておいたオーブンで25~30分焼く(キャセロール皿に入れた場合は多少長めに)。ホイルを開き、鮭を押してみて弾力があったらでき上がり。鮭と野菜を一緒に食べてね。

 

チキン・ウィングのカリカリ揚げ

鶏の唐揚げを紹介したいと言ったら、担当編集者に「平凡過ぎ~」と心配されたんだけど、このレシピは日本人にもアメリカ人にも大好評だし、大人も子供も大好き! ぜひ皆さんに紹介したくてメニューに加えてもらいました。
 
しっかり下味が付いていて、冷めてもおいしいのでお弁当にもピッタリ! 写真では撮影用に手羽元だけを使ったけれど、手羽中も一緒に料理してくださいね。カロリーが気になる人は、衣を付けないでオーブンやグリルで焼いてもOKです。
 
鶏肉をタレに漬け込む時、私はジップ式の袋を使いますが、その際、袋の口を少し折り返しておくと、閉じる部分に材料が付かなくていいですよ。

材料(4人分)
  • 鳥の手羽(チキンウィング) 14、5本
  • にんにく 2片
  • しょうがおろした状態で 小さじ1杯
  • 青ネギ(グリーンオニオン) 2、3本
  • コーンスターチ 1/3カップ
  • 揚げ油 適量

【A】

  • しょう油 1/2カップ
  • 酒 1/3カップ
  • 砂糖 大さじ1.5杯
  • すりゴマ 大さじ1杯
  • ゴマ油 小さじ2杯
  • 豆板醤または粉唐辛子 小さじ1/2杯

作り方
  1. チキン・ウィングは関節ごとに3つに切り離し、手羽元と手羽中あわせて28~30ピースを唐揚げに使用する(手羽先の部分は捨てず取っておき、スープなどに使用しましょう)。
  2. にんにくとしょうがを擦りおろし(プレスして使用してもOK)、青ネギはみじん切りにする。
  3. ジップ式の袋(1ガロン・サイズ)の口を外側に少し折り返し、2とAを入れて混ぜる。その中に1の鶏肉を入れ、口を閉じて少しもみ、冷蔵庫で2時間~半日漬け込む。
  4. ジップロックの口を少し開けて余分なタレを捨て、コーンスターチを入れ、鶏肉によくまぶす。
  5. 揚げ油がまだぬるいうちに鶏肉を入れ、徐々に高温にしながらじっくり揚げる(約15分)。または中温で揚げた後、一度取り出し、油を高温に上げてから揚げ直す「2度揚げ」にするとカリっと仕上がる。

 

うまく焼けたら○○堂のカステラ

いろんな料理本を見て「カステラって作り方が超面倒くさい!」と思っていた私。しかし、数年前に教えてもらったこのレシピは、簡単なのに味&出来栄えともに上々! 今や我が家の定番になりました。
 
コツは卵を泡立てる時、油分や水分が付いていない乾いたボウルと泡立て器を使うこと。元々のレシピには強力粉を使用と書いてあったけど、間違えて『All-purpose』を入れてしまい、それでも問題がなかったのでそのまま使うようになりました。ちなみに、『All-purpose』は日本で言う中力粉に近いみたい。ふっくらしたケーキを作る場合は『Silk Flour』や『Cake Flour』という箱に入った薄力粉を使うとふんわりと仕上がりますよ。

材料(9×9インチの角型1枚分)
  • 卵 (Lサイズ) 6個
  • 砂糖 300g
  • 小麦粉(All-purpose) 200g
  • 牛乳 大さじ5杯
  • はちみつ 大さじ5杯
  • サラダ油 大さじ5杯

※8×8インチの型を使う場合は、卵4個、砂糖200g、小麦粉154g、牛乳・はちみつ・サラダ油・各大さじ3.5杯にすればバッチリです。
※焼く時はワックス・ペーパーでなく、必ずパーチメント・ペーパー(厚手のトレーシング・ペーパー)を使うこと! ワックス・ペーパーだとオーブンの中で燃えてしまいます。生地を焼く温度や時間はご自宅のオーブンの癖を把握して加減してくださいね。

作り方
  1. 焼き型(角型)に合うようにパーチメント・ペーパーを切り、型に敷く。生地は焼くと膨らむので、高さは型よりはみ出すように。オーブンは375~400度に温めておく。
  2. 耐熱容器に牛乳とはちみつを入れ、レンジで温める。別の耐熱容器にサラダ油を入れ、余熱中のオーブンに入れて温めておく(熱くなり過ぎる前に取り出すこと)。
  3. 油分や水気のないボウルに卵の白身を6個分入れ、泡立て器でメレンゲを作る。しっかりと角が立つくらいに泡立ったら、砂糖を少しずつ加えながら、さらに泡立てる。
  4. 3に卵黄を1個ずつ加え、その都度よく混ぜる。6個分全部入ったら、小麦粉を振るいながら、2、3度に分けててさっくりと混ぜる。粉っぽさが残っているくらいでOK。
  5. 4に、2の温めた牛乳とはちみつ、サラダ油を加え、なめらかになるように混ぜ合わせる。
  6. 5を型に流し込み、空気抜きのために10センチくらいの高さから水平にテーブルへトントンと落とし、温めておいたオーブンに入れる。
  7. 最初の10分間は375度(もう少し高めでも可)で焼き、その後300~315度に温度を下げて、40~45分焼く。
  8. 固く絞った大きめの濡れ布巾を用意し、焼き上がったカステラをひっくり返すように置き、型からはずす。周囲の濡れ布巾でカステラ全体を包み、しっかりと冷ます(一晩置いた方がしっとりします)。

 

カニポテ・クリームコロッケ

コロッケって手間が掛かるわりに「ご馳走度ランク」が低いお惣菜だと思いませんか? でも、今回のカニ肉入りクリームコロッケならお客様に出しても大丈夫です! 

今回ご紹介するのは中身にマッシュ・ポテトを加えたItsuko風。ホワイトソースだけだとボリューム感に欠けるし油っぽいので、ヘルシーにアレンジしてみました。

ダマになったりして失敗しやすいホワイトソースも、最初にバターで玉ねぎを炒めてから小麦粉を加えれば、誰にでも上手に作れますよ。このソースは牛乳を増やして、グラタンやシチューにも応用できます。ちなみにカニ缶は『Trader Joe’s』ブランドが安くて結構おいしいのでオススメです。

一度にたくさん作って冷凍しておくと、いざという時に簡単&便利。揚げ油は熱し過ぎないようにね。

材料(4人分)
  • バター 大さじ2.5杯
  • 玉ねぎ 1/3個
  • 小麦粉 大さじ2.5杯
  • 牛乳 1カップ弱
  • 塩こしょう 少々
  • じゃがいも 2個
  • カニ缶 1缶
  • 小麦粉、溶き卵、パン粉、揚げ油 適量
  • 付け合わせの野菜(茹でたブロッコリー、レタス、トマトなど) 適量

※ソースはトンカツソース+ケチャップ、マヨネーズ+ケチャップ、タルタルソースなどが合います。レモンも添えてね。

作り方
  1. じゃがいもは皮をむき、適当な大きさ(1/16くらい)に切ってお湯で茹でる。柔らかくなったら水気を切って鍋に戻し、さらに余分な水分を飛ばす(焦がさないように注意)。その後、マッシャーでつぶしてマッシュ・ポテトにする。
  2. 玉ねぎをみじん切りにし、バターを入れたフライパンで炒める。玉ねぎがしんなりして透き通ってきたら小麦粉を加え、ヘラでよく混ぜながら1分間ほど炒める。ここに牛乳を少しずつ加えていく。よく混ざり、とろみが付いてきたらホワイトソースの完成。
  3. 2に、軽く水気を切ったカニ缶と1のマッシュ・ポテトを加えて混ぜる。パットに広げてあら熱を取り、冷蔵庫で冷ます(前日に作っておくと良い)。
  4. 3を12等分にして俵型にまとめ、フライの要領で小麦粉、卵、パン粉の順に付ける。温めておいた油できつね色に揚げればでき上がり。
●逸子 モーガン Itsuko Morgan

食いしん坊で好奇心旺盛な主婦が、ひょんなことからエベレット・コミュニティー・カレッジの日本料理の講師に。アメリカ在住暦10年。アメリカ人の夫と食欲旺盛の2人の男の子を抱え、日夜、安くておいしい料理を考えている。