第2話 あんたぁ! どうしても、これだけは許せないそもそもタイトルの「アリでしょ」には、ワケがある。せっかくの留学生活なのに日々節約。……っていうか、節約もアリでしょ? そして留学と言えば、誰もが少なからず期待する「ブロンド・ガイとの恋人生活」。それを見事に裏切ってくれたのが、髪の毛黒々の香港ボーイ。早い話、その人がその後1年半連れ添うことになる私の彼。 皆さんに「香港と日本ってこんなに文化が違うもの!?」と声を大にして言いたい。「アメリカ人の彼(彼女)と文化の違いに悩んでいます」という投稿をアメリカの日系メディアなどでよく見掛けるが、今まで「香港人との文化の違いに悩んでいます」というのがなかったのが、不思議なぐらい。今日は「どうしても、許せないこと」を1発、いや2発。 彼が、香港人のイメージすべてではないのだが、香港人、食にうるさい。中国4千年の歴史、アレ、あながち間違っていないアルヨ。普通、彼女が作った料理は「うまい、うまい」と食べるのが、日本人の間では常識である(……よね?)。しかし彼は、おいしくなかったら“食べない”。最初は「食えぇっ! つべこべ言わず、食えぇっ!」と言っていたが、かたくなに拒む彼を見て、最近は自分の腕を磨く方が早いなぁと感じる、今日この頃。 また、食事の時間をとても大事にする。たとえ友達、恋人が待っていようと、30分は待たせる。彼が食事をしていたばかりに、何度待ちぼうけを食らったことか。 それと、日本社会に慣れてしまった私には、「レディー・ファースト」ってのが気持ち悪くて仕方ない。「なんだ、ただのノロケか?」と思われたら仕方がないが、彼の口癖は「It’sup to you」。レストランにしろ、映画にしろ、「君の思い通りだよ」。人には「うれしいことでしょ」と言われるが、毎回コレだと「自分の意見はないのかぁ!?」と口論になる。何度、説明しても「別にオレ、悪いことしていないのに、何で怒られているのだ?」とまったく理解していない様子。だから、違うんだってぇ。 まぁ、なんだかんだ言っても、2人仲良くやっているのだが、その秘訣は?と聞かれたら、間違いなく、コレ「お粥」。彼が作るお粥は本当にうまい!(普段の半分の米量で済むのも、節約できて最高) なんだよ、食べ物に釣られていたのか?と言われそうだが、食にうるさい彼にこの彼女アリ、ってなもので。 「最近の ヒット料理 揚げ豆腐 だけど使うは 市販のめんつゆ」 (味にうるさくないの~!?) |
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