■生活にもっと緑を! 庭やベランダが綺麗で気持ちよくなるコツを、ノースウエスト園芸部長こと小杉晶子さんに教えてもらいます。小杉さんについて »
(2026年8月)
8月に入ると、公園や雑木林からふわぁっとブラックベリーの甘い香りが漂ってきます。繁殖力が強過ぎて、庭に生えてきては困るブラックベリーですが、甘い実はなるし、動物たちのシェルターや食べものにもなる万能植物です。
元々は、ユーラシア大陸に自生しているもので、ノースウエストでは、ヒマラヤブラックベリーと呼ばれています。昔、アメリカではインドから輸入した種で、食用として耕作されたのですが、農地以外にも広がってしまい、その繁殖力は驚異的なものでした。カリフォルニアから始まり、北はカナダのバンクーバー辺りまで広がり、今では生態系を破壊する外来種(Invasive Species)に指定されています。鳥が落とす糞から庭に生えてくるので、見かけたらすぐに引っこ抜いていきましょう、一度深く根付いてしまうと後から除草するのは、とても大変になります。気を付けてください。
ちなみに、西海岸に自生するブラックベリーもあり、それは小さく細いツタでそれほど強くは繁殖しません。
8月頭には、学校や公園の脇道で、手袋をはめて摘んでいる人を見かけますね。私がアメリカに移住して、初めて作った焼き菓子がブラックベリーコブラーです。義母と近くの公園に摘みに行きました。アメリカ人に聞くと、みんな子どもの頃、お母さんやおばあちゃんとブラックベリーを摘んで、コブラーを作った思い出があるようです。

▲ヒマラヤブラックベリーの花。白や薄いピンクの花を6〜8月に咲かせます。

▲ヒマラヤブラックベリーの実。8月頃から丸く黒く熟します。

▲アメリカの夏の定番デザート、ブラックベリーコブラー。熱々のフィリングの上にドカッとバニラアイスクリームを乗せてできあがりです。

▲トレイリングブラックベリーの花。ノースウエストの自生種。大体4月頃〜6月に花が咲きます。ヒマラヤブラックベリーより小さい花です

▲トレイリングブラックベリーの実。6月頃に小さい実を付けます。

ヒマラヤブラックベリー(学名:Rubus armeniacus)
葉は3〜5枚で、高さ2メートル、横10メートルぐらいまで伸びます。
トレイリングブラックベリー(学名:Rubus ursinus)
葉は3枚で、小さい実を付けます。地面をはうように細いツタが育ちます。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。




