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サングラスのレンズは色によって効果が違うのでしょうか。

さまざまな分野の専門家が読者の皆さんの質問にお答えします。

サングラスのレンズは色によって効果が違うのでしょうか。

< 回答者|パリミキ マンシー奈津代さん>

無防備に夏の日差しを受け、日焼けで皮膚が赤くなった経験はありませんか。実は目も強い紫外線(UVB)に長時間さらされると日焼けします。この症状を「雪目」と呼び、冬の晴れたスキー場で雪原に反射する紫外線で起こることがありますが、日差しの強い夏のレジャー・シーンでも要注意。強い紫外線の下に長時間いる場合は、目の角膜の日焼けを予防するサングラスが必需品になります。紫外線の一部(UVA)は角膜を透過し水晶体に達します。そのため水晶体の組成が時間を掛けて少しずつ変化するので紫外線を多く浴びた人ほど、白内障の進行が早いという研究結果も報告されています。特に水晶体の保護には、普段からお使いのメガネレンズにも紫外線カット対策をお忘れなく。また、最近では紫外線に近い光(紫色、青色光)が網膜に悪影響を及ぼすことも懸念され始めました。中高年の方は特にお気を付けください。

サングラスのレンズの色にもそれぞれ意味があり、その効果も色によって違いますので、それぞれの特徴をご紹介します。

●ブラウン系/ 網膜を刺激する紫色や青色光を遮断すると共に、物の輪郭を捉えやすくします。 ●ブルー系/眩しさを感じるオレンジ光を選択的にカットし、すっきりした見え方が特徴です。

●グレー系/幅広い可視光線域をカットするので、遮光効果を重視する方に適しています。

●グリーン系/自然な色調を保ち、眩しさ防止の効果があります。目にはいちばん優しいカラーで、パソコン作業にも適しています。

●イエロー系/コントラストを高めるヘイズカット効果があるので、もやや霧の中での運転も可能です。

●オレンジ系/コントラスト効果が高く、対象物の輪郭も捉えやすいので、室内スポーツにも適しています。

太陽が強烈に照りつける季節です。オゾン層の破壊や環境の変化により、紫外線はシミ・シワを増やすばかりか、免疫力も低下させます。サングラスで徹底的に紫外線対策し、アウトドア・ライフを安心してお楽しみください。

(2007年8月)

パリミキ クロスロード店店長 マンシー奈津代さん


香川県坂出市出身。シアトルでのパリミキ勤務は9年目。日本のパリミキでは、メガネのスタイリストとして勤務。アート・インスティチュート・オブ・シアトルでデザイン全般の知識を学び、2003年にワシントン州のオプト・ライセンスを取得。現在はクロスロード店の店長として勤務中。1歳半になる腕白セリム君の良き母でもある。

パリミキ クロスロード店 
TEL: 425-641-7311 ウェブサイト:www.parismikiusa.com