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日焼けを防ぎ、きれいな肌を保つために効果的なことを教えてください。

さまざまな分野の専門家が読者の皆さんの質問にお答えします。

日焼けを防ぎ、きれいな肌を保つために効果的なことを教えてください。

< 回答者|エステティシャン 満薗まゆみさん>

日焼けは、紫外線のUVBが表皮層に作用した際に、色素細胞がメラニンを活性化させて皮膚を守ろうとするために起こります。皮膚の老化には、遺伝子や喫煙などの生活習慣、ストレスなどが関係ありますが、いちばんの原因と言われているのは紫外線です。しみやそばかすを作るほか、皮膚を形成するコラーゲンの繊維にダメージを与えて、しわや毛穴を拡大する大きな原因になります。車の窓ガラスやメガネ、サングラスなどがUV対応となっていても、実際にはすべての紫外線を遮断するわけではないので、室内にいても日焼けをすることは多々あります。ワシントン州は雨の多いことで知られていますが、実は皮膚がんにかかるケースが全米でいちばん多く、くもりや雨の日でも紫外線は強いので、日焼け対策は毎日しましょう。

日焼け止めには、大きく分けて紫外線拡散剤と紫外線吸収剤があります。皮膚の表面で紫外線を反射させる拡散剤より、紫外線が肌に届くのを防ぐ吸収剤の方が効果は高いです。UVBの遮断率を表すSPF値は、たとえばその数値が25なら、無対策の場合と比較して紫外線が1/25になるという意味です。日本人の皮膚の色だと、数値が15で2時間の効果があると言われています。日焼け止めには酸化チタンや酸化亜鉛などの金属が必ずと言っていいほど入っているため、最近はハーブや草花の成分で紫外線を防ぐ、オーガニック製品が流行してきています。しかしそれらはSPF15程度が限界と言われているので、海水浴などにはやはりSPF30以上の日焼け止めが安心です。ファンデーションにも、日焼け止めの成分が大抵入っていますが、肌に良いことで人気のミネラル・ファンデーションなどパウダー状のものは、まんべんなく肌に付けているつもりでも完全に覆ってはいないので、クリーム状の日焼け止めをさらに塗るなどの対策が必要です。

自分の肌に合った日焼け止めを見つけて常に塗り、使用後にはきちんと洗い流すという。日々の心遣いがきれいな肌を保つので、紫外線対策は万全に! 

(2008年6月)

エステティシャン 満薗まゆみさん 


鹿児島県出身。シアトルにあるアヴェダ専門のエステ校、アヴェダ・インスティチュートで研修し、エステティシャンの資格を取得。レイクウッドのアヴェダ・サロン、ホセ・マニュアル・サロン&スパにて勤務。フェイシャルやメイク、ボディー・トリートメント、まつげパーマほか、スキンケア商品のコンサルタント等を担当。