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アメリカのバスルーム掃除グッズ

お気楽主婦ナナコのおすすめアメリカ日用品

第1週 カビ退治には

かつて蒸し暑い東京に住んでいたナナコは、バスルームのお掃除が一番キライでした。集合住宅にありがちな窓のない狭いお風呂場で、壁はタイル張り。白いはずの目地がすぐにカビで黒くなってくるんです。忙しいという言い訳も、誰かが泊まりに来るなんていう時は通用しません。はぁ~。げんなりしながら大掃除をしてたものです。シアトルに来てからは、温度も湿度も低いせいかバスルームのお掃除がとっても楽になりましたが、立地条件によってはやっぱりバスルームにカビが生えがちというお宅もあるみたいですね。

カビは、目で見て黒くなっている表面だけに繁殖しているのではなく、根を張って(?)います。黒く見える部分は胞子のできている部分。菌糸は素材の中のほうにも入り込んでいるので、タイルの目地や素材の継ぎ目など隙間のある場所に生えているものは、力仕事で表面だけこすり落としても、またすぐにカビが目立ってきてしまいます。カビを根っこから退治するには塩素系漂白剤が定番。アメリカでは、TilexMold & Mildew RemoverとかTilex Mildew Root Penetrator and Removerという製品がそれです。キッチンで使うCloroxでも大丈夫ですよ!

塩素系漂白剤は使うのに注意が必要。ツーンとするニオイもさることながら、目や鼻、皮膚への刺激もかなり強いです。日本では「混ぜるな、危険!」という表示が必ず付いていますよね。これは、ほかの物(特に酸性のもの)と混ぜると大量の塩素ガスが急激に発生して、時には命にかかわることもあるから。汚れを落とそうと気合を入れるといろいろな洗剤を使いたくなりますが、カビ取りの時は、ほかのものは一切使わず、風通しも良くしておくようにしましょうね。

壁や天井部分のカビ取りをする時は、そのまま液を塗り付けると垂れてしまうし、不必要に大量の薬剤を使うことになってしまいますから、キッチンペーパーや新聞紙を液で貼り付けて湿布するようにするといいですよ。黒いカビではなく赤っぽいぬるっとしたものが付いている程度なら、スポンジなどで軽くこすり洗いするだけで落ちますが、この時も軽く漂白剤(塩素系でも酸素系でもいいです)で処理しておくと、次の汚れが付きにくくなります。

次回は、水アカなどのお掃除について。

第2週 水アカのお掃除

バスタブの内側には、セッケンのカスや体から出る老廃物が水アカと混じり合ったものが少しずつたまっていきます。この汚れを落とせば、お風呂につかりながらバスタブを指でこすった時にキュッキュッと音のするようなバスタイムに……。TilexSoap Scum Removerなどのお風呂用洗剤をスプレーしてスポンジでこすってもOKですが、ナナコが大好きなのは、キッチンのお掃除でもご紹介したMr.Clean Magic Eraser。試しに一部分だけこすって、他の部分と手触りを比べてみてください。そんなに汚れているようには思えなかったバスタブでも、思わず全部掃除したくなっちゃいます!

あと、気になるのはシャワー・カーテン。レールからはずしてバスタブの中で洗うのも手ですが、よっぽど繊細なものでなければ洗濯機にお任せしても大丈夫なようです。黒いカビが生えてしまうような場合はやっぱり塩素系漂白剤を使ったほうがいいですね。もし、ビニールっぽい素材ではなくて布っぽいものだったら、一応色落ちしないかを目立たない部分で試してみたほうがいいかも。漂白剤が残らないように、水洗いは充分に。

バスルームに大きな鏡が付いているお宅も多いと思います。湯気が当たるのでほこりなどがくっつきやすいし、ガラス面にはねた水の跡が付くのも当たり前。それをタオルや雑巾で適当にぬぐったらかえって拭き跡が目立ってしまったなんてことありませんか? 簡単なのは、Windexなどのスプレー・タイプのガラスクリーナーとマイクロファイバー製のクロスを常備しておくこと。洗面コーナーのカウンタートップや棚板の類、白い水アカの付いたステンレス部分を磨くのも、大抵はこれで充分。洗面コーナーを使ったついでなどに目についた部分をさっさっと拭いてしまえます。「ああ、ほんのひと手間なんだからダーリンも協力してくれたらなぁ」と楽チンを追求してやまないナナコですが、残念ながらこれはまだ実現せず。でも、スプレーしておくと汚れが付くのを防いでくれ、シャワーカーテンも汚れにくくなるという魅力的な触れ込みのTilexFresh Shower Daily Shower Cleanerという商品を発見しました。ふーむ、試してみようっと。

次回は、排水溝周りのお掃除について。

第3週 排水口周りのお掃除

排水口周りの白い付着物やサビはなかなか落としにくいもの。こういう硬い汚れは、やたら力を入れるより偉大な(?)化学の力に頼るほうがいいです。と言ってもものすごく強いものが必要なわけじゃなく、酸性にしてやるとぐっと落ちやすくなるという性質を利用するもの。キッチンのお掃除でもご紹介したCLRという製品が使えます。ニオイさえ気にならなければお酢でもいいですよ。

さて、幸いナナコは未経験なのですが、排水菅が詰まったらショックですよね。早急に解決せねば!と思っても、「配管工を呼ばなきゃいけないのか?」「どの業者に頼めばいいの?」「大家さんに連絡すべきか?」「ああ、今日は予定が詰まってるのに~!」などと、いろんな考えが頭の中を駆け巡ることでしょう。

まずは落ち着いて、排水口周りにたまっているゴミや髪の毛をできるだけ取り除きましょう。それだけじゃダメだという場合はプランジャー(柄の先にゴムカップの付いたもの)を試してみる。でもカップの横から空気が入っては役に立ちませんよー。カップ周りをしっかり排水口周りに密着させるようにしながら、パッコンパッコンしてみましょう。これで解決できる場合が多いんじゃないかと思います。プランジャーですっきり流れるようにならないとしたら、排水管の中に流れ込んだ髪の毛やセッケンカスが絡み合って頑固な固まりになっているのかも。

こういう排水管の詰まりを薬剤の力で溶かしてしまおうという有名な製品がDrano。ゆっくりとでも流れているようなら、DranoClog RemoversやDrano Professional Strength Foamer Clog Removerというアイテムが使えます。排水口に熱湯を注ぎ、そこにボトルの中身をゆっくりと注ぎ込んで1時間ほどおいておきます。それから熱いお湯で流す。しっかり詰まってしまっている場合やトイレの詰まりなどには、ひと晩ないし1日掛ける覚悟でDranoMax GelやDrano Build-up Removerを。どのアイテムも、排水管を傷めることはないし、浄化槽の働きもしばらく経てば元に戻るということですが、こちらは何分にも強い薬剤。長い時間置いておくものですし、直接触れないように、お子さんのいるご家庭などでは特に気をつけてくださいね。

次回は、トイレのお掃除について。

第4週 トイレのお掃除

トイレが何ヵ所もあるのって(と言ってもウチには2つあるだけですが)何だかいかにも広いおうちに住んでいるような気がするのはナナコだけでしょうか? 昔の人は「トイレを一生懸命掃除すると美人になる」とか「(妊婦さんなら)器量良しの子が生まれる」とか言ったそうですが、そんな甘い言葉になだめられるナナコではありません。掃除の時ばかりはトイレが2つあることをちょっと恨めしく思いつつ、勢いで磨いています。

トイレのお掃除に使う一般的な洗剤は、Toilet Bowl Cleanerというような名前の付いている商品。Cloroxなどから出ています。日本の先進的な便器だと、あらかじめ汚れが付きにくい表面処理をしてあるそうですが、同じような働きをしてくれるという洗剤があります。CloroxToilet Bowl Cleaner with Teflonというのがそれ。ジェル状の洗剤でしっかり汚れを包み込んで落とすだけではなく、新たな汚れが付きにくくなるんですって。こういう余得があるなら、トイレの掃除にも励みがつくかもしれません。

考えてみれば、トイレ掃除用のブラシも気を重くしている理由かも。1回でも使ったら絶対に清潔なわけがない! 正直言って、洗面所やお風呂が一緒になっているバスルームにそのブラシを置いておくのがイヤ。かと言って、ほかに置いておく場所はない。そんなナナコ及びおんなじ気持ちをお持ちの人向けと思われるのが使い捨てブラシ。Scotch-BriteDisposable Toilet Bowl Scrubber with Built-In CleanerとかClorox ToiletWand Disposable Cleaning Systemというのがあります。洗剤付きの先端部分は毎回使い捨て、ボタンを押すだけで捨てられる、となかなか良さそうなのですが、実はまだ買っていないナナコ。「えー、ゴミ箱に捨てろって言われても~」と別のためらいがあって、オーソドックスなお掃除を続けている状態です。

ここはひとつ、Lysol Cling Clip-On Toilet Bowl Deodorizer & CleanerだとかVanishToilet Bowl Cleaner Plus Deodorizerだとか、設置しておくと水を流すたびに汚れを落としてくれるタイプのものを買うべきかしら? まだまだ悩みは尽きないナナコなのでした。

来月は、オーラルケア製品についてお話しします。ではまた。See you!

(2005年9月掲載)