シアトルの生活情報&おすすめ観光情報

真紀子Schmidtさん:ポートランドにてお茶の会を主宰

 
ノースウエストで活動するグループや活躍している人にフォーカスしてお届けするこのコーナー。
今回はオレゴン州から、お茶の会を主宰する真紀子Schmidtさんをご紹介します。
お茶で人種・国籍を超えた交流を

▲お茶をたてる時は全神経を集中させます

「茶の湯の心」を知ってもらいたい
ポートランドのNW21stに『The Tao of Tea』というティーショップ&カフェがあるのをご存じですか? 私はそこのウエイトレスをしながら、月曜の3:00 p.m.と7:00 p.m.にお茶会を開いて茶道を紹介しています。 アメリカ人に日本文化を知ってもらいたくて始めたこの会のコンセプトは“人種・国籍に関係なく一期一会の時をお茶を通して楽しむ”こと。私がお茶をたててお客様をもてなし、お茶と和菓子を召し上がっていただきながら、楽しい時を過ごしたいと思っています。

会ではお茶の作法が学べるほか、未知なことを発見することもできます。例えばお茶室に飾られる機会が多い花のつぼみの訳。茶の湯では「つぼみ=満開ではない不完全なものだからこそ、無限の美しさの可能性を秘めている」という考え方なのです。ご存じでしたか?

茶室もすべて手作りですが、その分雰囲気が出ていて良いと好評です。ここで普段の生活と違う「非日常」を垣間見て、気持ちをリセットしていただければうれしいです。

このお茶会はまだイントロダクション。近いうちに会費制サークルを結成して、日曜に会を開くつもりです。興味のある方はぜひ連絡をください。

のんびり&楽しくのオレゴン生活
主人がバンドをやっているので、休日はそのライブを見に行ったり、SEホーソンストリート沿いの、お気に入りのアンティーク・ショップを巡ってみたり、ぶらっと散歩に出掛けたり……。のんびり楽しくやっています。バーベキューも今年に入って15回はしました。

実は主人もお茶が好きで、日本で3カ月程、茶道を習っていたことがあるんですよ。その時に「素質がある!」って褒められて以来、ハマってるんです(笑)。今でも家で一緒にお茶をたてたりしています。

オレゴンの一番好きなところですか? う~ん、やっぱりのんびりとしていて気負わなくて良いところですかね。今じゃ考えられないですけれど、東京にいた時は仕事中心の生活で、いつも時間に追われる毎日を送っていましたから。携帯電話を常に持ち歩いて、便利で刺激的な生活の代わりに、必要のないストレスまで抱えていたと思います。でもオレゴンは全然違う。人も街全体もリラックスしていて、常に心に余裕を持って生活できるのがうれしいです。ポートランドに来てからは、生活の中の無駄を全部削ぎ落とされた感じ(笑)。いかに自分が便利な物に囲まれてスポイルされていたかもわかりましたね。(取材・文/純子バイス)

竹内さん
1974年生まれ、高知県出身。オレゴン大学を卒業後、東京で約2年間、翻訳関係の仕事に携わる。その後アメリカ人のご主人と結婚、それを機にポートランドへ移り住む。8歳から裏千家の茶道を習い始める。

【The Tao of Tea 】
アジアのお茶を中心に揃えたインターナショナル・ティーショップ&カフェ。お茶会は会費$15で予約制。
2112 NW Hoyt St., Portland, OR 1503-223-3563 1503-736-0198(予約専用。担当:真紀子さん、ポニートさん)
ウェブサイト:www.taooftea.com