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ポットラック料理レシピ – 簡単、おいしい、見栄えがいい!(2)

ポットラクパーティーのレシピ

アメリカでは一般的な“ポットラック”パーティー。参加者が料理を持ち寄るパーティーで、多彩なメニューがテーブルに並びます。でも、何を持っていけばいいのか悩んでしまうことも。そこで料理が苦手な人でも簡単に作れ、しかもパーティーの場が華やぐレシピをご紹介。料理選びのポイントやポットラックの心得など、パーティーをより楽しむためのTipsも紹介します。(2016年11月)

ポットラック料理レシピ|ページ1 »

※情報は取材した2016年11月時点のもの。
※計量カップは、米国サイズ(250cc)、温度は華氏を使用

日本料理

<レシピ提供者|佐々木貴子さん

うまうま牛すじ大根

トロトロにとろけた肉がうまい!

うまうま牛すじ大根

【材料・10人分】

牛すじ(または骨付き牛カルビ落ち) 2~3lb
大根(大) 1本
板こんにゃく 2枚
6個
青ネギ 数本
酒(ゆで用) 50ml
しょう油 100ml
みりん 100ml
酒(煮込み用) 150ml
砂糖 大さじ4
おろしショウガ 大さじ1
うまみ調味料 大さじ1

作り方

  1. 牛肉を食べやすい大きさに切る
  2. 強火にかけたフライパンで①に焼き色を付けたら、圧力鍋に移してひたひたに水を入れる
  3. 青ネギと酒を入れて強火にかけ、圧がかかってからさらに10分ゆでる
  4. 火を止めて圧が下がるまで放置する
  5. 大根を厚さ2cmの輪切りにし、さらに1/4のいちょう切りにしてから15分ゆでる
  6. こんにゃくを手でひと口サイズにちぎり、3~4分ゆでてあくを取りザルに上げる
  7. 卵を固ゆでし皮をむく
  8. [4]から肉を取り出す(乾かないようにジップロックに入れるかラップをする)
  9. 残りのゆで汁をタッパーなどに入れて冷蔵庫で冷ます
  10. [9]が冷めたら表面に脂とあくが浮いて固まるので、そのタイミングで冷蔵庫から取り出し固まりをきれいに取り除く
  11. 鍋にしょう油、みりん、酒、砂糖、ショウガ、うまみ調味料、3カップ分の[10]を入れる
  12. [5][6][7][8]を[11]に入れて強火にかけ、沸騰してからさらに弱火で15分煮込む
  13. 火を止めてしばらく置き、味をしみ込ませたら出来上がり
    ※[1]~[10]を前日にやっておけば、出かける直前に簡単に料理できます
脂やあくの除去

▲ 上記作り方[10] a:脂やあくが固まっている状態
b:固まりをきれいに除去します
c:だし汁に使うのは下の澄んだ部分だけです

 

和風生春巻き(ワサビソース付き)

きんぴらごぼうを巻いたユニークな一品

和風生春巻き(ワサビソース付き)

材料・10人分

サラダ菜 1束
エビ(中) 20尾
大葉 10枚
キュウリ 1本
アボカド 2個
カイワレ 1パック
クリームチーズ 適量
カニカマ 適量
きんぴらごぼう(市販の惣菜も可
適量
春巻き用ライスペーパー 10枚
練りワサビ 小さじ2
しょう油 小さじ1
ポン酢 大さじ1
マヨネーズ 大さじ3

作り方

  1. キュウリ、アボカド、クリームチーズ、カニカマを巻きやすいように細長く切る
  2. エビを殻つきのまま茹でる
  3. 火が通ったら湯から上げ、冷まして殻をむき半分に切る
  4. フライパンにぬるま湯をはり、ライスペーパーを1枚湯にそっと浸して柔らかくする
  5. 湿った布巾を広げ、その上に湯から上げた④を広げる
  6. ライスペーパーの真ん中より手前にエビ、大葉、適当にちぎったサラダ菜、キュウリ、クリームチーズ、カニカマ、きんぴらごぼう、カイワレの順に具材を載せる
  7. ライスペーパーの左右を折り込んで、手前から具材を巻いていく
  8. 半分に切って盛りつける
  9. 練りワサビ、しょう油、ポン酢、マヨネーズを混ぜ合わせてワサビソースを作り、横に添えれば出来上がり
 

【佐々木流、ポットラックを楽しむTip】

①食べる人が取りやすいようにディスプレイする
・太巻きならラップを巻いたまま切ってそのまま持参すれば各自ラップをはがして食べられ、取りやすくて清潔
②大皿料理にはそれに合った器を持参し、器もフードの一部として魅せる工夫を
③アメリカ人が多いパーティーなら肉をメインにした料理が喜ばれる
・ただしチキン料理はかぶる可能性が高いので要注意
・ホストに何を持ってきてほしいか事前に確認する

レシピを教えてくれた人

佐々木貴子さん

佐々木貴子さん

NPO日本文化振興協会なでしこ会(www.nadeshikokai.org)の会長。同団体を含め7つのグループに所属し、ビジネス振興や文化交流など精力的にボランティア活動に励んでいます。その多彩な活動の中で頻繁にポットラックパーティーの料理を作るようになり評判に。現在では佐々木さんの料理を楽しむ会も時折開催されているほどです。

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中華料理

<レシピ提供者|植野 唯さん

※計量カップは、米国サイズ(250cc)、温度は華氏を使用

ジューシー焼き豚

驚き!炊飯器で作れる

ジューシー焼き豚

【材料・6人分】

豚肩ロース(あるいはバラ)ブロック 500g
砂糖 大さじ1~3
しょう油 100ml
100ml
みりん 100ml
ニンニク(薄切り) 2~4片分
ショウガ(薄切り) 1~2枚
モヤシ 1袋
適量
刻みネギ 適量

作り方

  1. 豚肉の表面をまんべんなくフォークで刺して肉を柔らかくする
  2. フライパンに[1]を載せ、強火で焦げ目を付ける
  3. [2]、砂糖、しょう油、酒、みりん、ニンニク、ショウガを炊飯器に入れる
  4. 通常の炊飯モードで、炊飯器が表示する時間通りに炊く
  5. 炊き上がったらふたを開けず4~5時間おく
  6. 鍋に湯を沸かして塩を入れ、モヤシをさっとゆでる
  7. [6]を湯から上げて水気を切り、皿に敷く
  8. [5]を取り出して適当な大きさに切り、⑦に載せる
  9. ネギを振りかけ、炊飯器に残った煮汁を適量かけて出来上がり
ジューシー焼き豚
▲ 炊飯器の中でおいしそうな色に出来上がった焼き豚
ジューシー焼き豚
▲ 中はほど良く脂が残って、とてもジューシーです
 

パリパリピザ

餃子の皮で作る

パリパリピザ

材料・6人分

餃子の皮 20枚
ピザソース(あるいはトマトのパスタソース) 大さじ2
ベーコン 2枚
タマネギ 1/8個
ベビーホウレン草 ひとつかみ
とろけるチーズ(あるいは粉のパルメザンチーズ) 適量

 

作り方

  1. タマネギを繊維に沿って薄切りにし、ベーコンは約1cm幅に切る
  2. フライパンに餃子の皮を並べる
  3. [1]にピザソースをまんべんなく塗っ てから、タマネギ、ベーコン、ベビー ホウレン草を載せる
  4. チーズを振りかける
  5. 蓋をし、強めの中火で5分焼けば出来上がり(目安はホウレン草がしなっとなった頃)
パリパリピザ
▲ 餃子の皮を少し重ねながら円を描くように置きます
パリパリピザ
▲ 真ん中もふさぎ、フライパン一面に皮を敷きます
 

植野流、ポットラックを楽しむTip

ポットラックパーティーでは、会場での作業が少なくなるよう調理やデコレーションは自宅で済ませるのが鉄則です。しかしここで紹介したピザのように、全工程入れても10~15分で終わり、しかも使う調理器具が少ない料理であれば、ホストのキッチンを借りてパフォーマンス的に作り方を見せるのもパーティーの一興となります。

レシピを教えてくれた人

植野 唯さん

植野 唯さん

中国天津出身。10歳の時に親の仕事で日本に移住。成人して日本人男性と結婚し、2013年に夫の仕事で渡米しました。その後、英語のアダルトスクールで知り合った日本人主婦らと親睦を深めるためのポットラックパーティーに参加。以降、みんなで料理のアイデアをシェアしながら月1回パーティーを楽しんでいます。

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スイーツ

<レシピ提供者|峰 順子さん

※計量カップは、米国サイズ(250cc)、温度は華氏を使用

バニラ・パンナコッタ

大人から子どもまで、みんな笑顔になる味

バニラ・パンナコッタ

【材料・プリン型8個分】

生クリーム 450ml
牛乳 450ml
砂糖 大さじ6
バニラエッセンス* 小さじ1
粉ゼラチン 大さじ1
大さじ5
アガベシロップ
(またはメープルシロップ)
適量
好みのフルーツ 適量

*バニラビーンズ1/2本で代用可。その際は、[6]の型入れ前に生地をこす
※スプーンで計量するときは、すり切りで正確に

作り方

ニラ・パンナコッタ
  1. 水を入れたボウルに、粉ゼラチンをパラパラとまんべんなく振り入れてふやかす
  2. 鍋に砂糖を入れ、砂糖が十分浸る程度の牛乳と生クリームを加える
  3. [2]を火にかけて砂糖を溶かす。沸騰直前で火を止め、[1]でふやかしたゼラチンを加える
  4. ゼラチンが完全に溶けているのを確認し、残りの牛乳と生クリームを加え、泡立て器でよく混ぜる
  5. バニラエッセンスを加え、さらに混ぜる
  6. へらで混ぜながら冷水で冷やし、とろみがついたら型に流し込む(ボウルの底から
    固まらないように注意)
  7. 冷蔵庫で5~6時間、冷やし固める
  8. 固まったら、シロップを上に流し入れ、フルーツで飾って出来上がり
 

生チョコ

材料を混ぜて固めるだけ

手作り 自家製生チョコ

材料・約18cm×23cmのバット1つ分

生クリーム 385g
コーンシロップ * 25g
ダークチョコレート ** 500g
無塩バター(常温にしたもの) 63g
洋酒 ** 大さじ3
ココアパウダー 適量

*水あめ、転化糖でも代用可
**カカオ52~61%がおすすめ
***ブランデー、ラム酒、マサラ酒など、お好みで

 

作り方

  1. チョコレートを細かく刻み、ボウルに入れる
  2. 鍋に生クリームとコーンシロップを入れ、沸騰直前まで温める
  3. 温まった[2]をチョコレートの上に流し込み、数分置く
  4. 生クリームとチョコレートをへらでゆっくり混ぜて乳化させる(あまり空気が入らないように混ぜるのがポイント)
  5. 乳化してつやが出るまでよく混ぜたら、常温に戻したバターを小さくちぎって混ぜる
  6. [5]に洋酒を加えてよく混ぜる
  7. バットに流し入れ、冷蔵庫で3~4時間、冷やし固める(バットに油を薄く塗り、その上にラップをぴったり被せてからチョコレートを流し込むと、後で型から外れやすいですよ)
  8. バットから取り出して、好みの形に切り、ココアパウダーをまぶして出来上がり
 

【峰流、ポットラックを楽しむTip】

①手軽に作れるレシピなら、出かける前の負担が少なく、パーティーを一層楽しめる
②旬のものを使えば、おいしくコスト減
③天候、運びやすさなど、家から会場までの移動も考慮する
・暑い日は保冷剤を用意
・かわいい空き箱を活用し、持ち運びやすくする
④スティック、ペーパーカップなどを使い、手を汚さずに気軽に食べられる工夫を

レシピを教えてくれた人

峰 順子さん

峰 順子さん

カークランドの人気レストラン、Café Juanitaのペイストリーシェフ(パティシエ)。2016年、料理界のアカデミー賞と言われるジェームス・ビアード賞の最優秀ペイストリー・シェフ部門でセミファイナリストにノミネートされました。
Web: www.cafejuanita.com / www.junkomine.com ライトハウス2016年11月号コラム『私の転機』に登場。

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*情報は2016年11月現在のものです

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