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パン入り夏サラダとカボチャの冷たいスープ

パン入り夏サラダとカボチャの冷たいスープ

大根と白菜のサラダ、干物のほぐし身乗せ

読者の皆さん、初めまして! 夏真っ盛りの8月。今、最もおいしい野菜を生かして、軽ーいけどお腹にたまるサラダとスープの組み合わせを今回は紹介しま す。肉が好きな方は、サラダにハムやプロシュートを加えてください。サラダに自家製の即席クルトンを入れることでボリューム感もアップ。私のイチ押しパン は、マクリナ・ベーカリー(www.macrinabakery.com)のラスティック・ポテトですが、それ以外のふんわり系のパンでもおいしくできます。ポイントは、ドレッシングを使わずに下味をつけたそれぞれの具材を組み合わせること、そして食感のバランスを良くするために野菜の切り方に気を付けることです。ボナペティー!

材料

【サラダ用】
アナハイム・ペッパー&赤と黄色のベビー・ペッパー
合わせて4オンス 
ロメイン・レタス 5~7枚 
アルグラ 4オンス(両手いっぱい) 
日本のキュウリ 1本 
ズッキーニ 1本 
ヒカマ 1/4個 
アボカド 1個 
三杯酢(酢、黒糖、しょうゆを3:2:1で混ぜたもの)大さじ2.5
ポテト・パン 1/2ローフ 
エキストラ・バージン・オリーブ・オイル
(クルトン用)大さじ2、(サラダ用)大さじ2.5
シー・ソルト ふたつまみ 
コショウ ひとつまみ 
パルメザン・チーズ 大さじ2(自分で砕く) 

【スープ用】
カボチャ 1/4個(小さめのもの) 
タマネギ 1/4個 
 1カップ 
豆乳(プレーン) 1/4カップ 
クリーム 大さじ6 
シー・ソルト 小さじ3/4 
アルグラ 2枚

作り方

1
鍋に薄切りにしたカボチャと、みじん切りしたタマネギ、水を入れて火にかける。煮立ったら中火にして12分ほどカボチャが軟らかくなるまで煮る。中身をブレンダーに移してピューレ状にしてから鍋に戻し、残りすべてのスープの材料を入れて氷水に浸けて冷やす。

2
縦半分に切り、種と綿を外して細めの輪切りにしたペッパー類を10分程三杯酢に漬けておく。3センチの角切りにしたポテト・パンにエキストラ・バージン・ オリーブ・オイル、シー・ソルト、コショウ、パルメザン・チーズをまぶしてよく混ぜ、400?のオーブンで5分焼いて冷ます。キュウリとズッキーニは3ミ リくらいの半月切りにしてから塩をまぶして軽く混ぜ7、8分置く。ヒカマは薄めの短冊切り、アボカドは2センチの角切り、ロメイン・レタスはひと口大に手 でちぎり、サービング用のボールにアルグラと共に入れておく。

3
キュウリとズッキーニから出た水を軽く切ってボールに入れる。クルトンとアボカド以外の残りの具材をすべてボールに入れて軽く混ぜて味をなじませている間 に、スープを器に注ぎ、真ん中に細切りにしたアルグラを散らす。最後にクルトンとアボカドをボールに入れて残りのエクストラ・バージン・オリーブ・オイル をボールの縁から回しかけて、全体をさっくり混ぜて完成。

地球料理談義

地球料理とは、基本的にはエコロジーを意識したロハスな料理だと思ってください。イタリア人はよく海産物とチーズを合わせることをタブーとしますが、日本 人やアジア人の自然感は少し違います。鶏がらスープで海産物を煮たり、すしには新鮮なワサビが欠かせません。つまり海も空も陸も、すべてが繋がったひとつ の自然体系だという認識があるからです。同時に我々地球人は、環境や季節に合わせた独特の調理方法もたくさん編み出してきました。この自然感を大切にしな がら季節の食材をなるべく簡単に調理して、素材の持つうまさを味わうのが地球料理であり、エコロジカルなグルメだと思うのです。エコロジーとは「地球上の すべての生命体が、持続可能な最適環境で共存するための道を探す方法論とイデオロギー」のこと。どうも最近の人類は「エコロジー」の言葉を安易に使いすぎ てやしませんか? 次回は料理とエネルギーのお話を少しばかりいかがでしょう。

文・写真/グルマンド信也

80年代に住んだカリフォルニアで、ベジタリアンだった自分が行きたいレストランが周りになかったことをきっかけに、オーガニック/マクロビオティック・カフェを開店。以来オーガニック・コーヒー・ハウスや多国籍料理レストラン等を開店するも、97年に廃業。子供のころから環境オタクだったこともあり、以後環境専門の貿易業をシアトルで営む。


(2012年8月)