シアトル留学Q&A

シアトル留学Q&A
シアトル留学に関するさまざまな疑問・質問に、ベルビュー・コミュニティー・カレッジのインターナショナル・アドミッション・オフィサー、カズミ・ハダ=チャンさんが答えてくれる!

 



入学時期について教えてください。
アメリカの新学期は、秋(8月か9月)に始まり、春(5月または6月)に終了するのが一般的です。そのため5月、6月は各地で卒業式が行われます。ワシントン州のほとんどのコミュニティー・カレッジや4年制大学はクオーター制(四学期制)ですので、入学は年に4回(9月、1月、3月、6月)できるというメリットがあります(4年制大学は各大学の入学基準によりますが)そこで、今回のアドバイスは、まだ日本でいつの入学時期を選択すべきか悩んでいる学生を前提にお答えいたします。

コミュニティー・カレッジまたは、4年制大学へ入学希望の場合は、やはり秋入学をお勧めします。秋には、盛大なオリエンテーションが行われ、新入生を大学全体で歓迎する傾向があります。多彩なクラブの勧誘があったり、継続系の科目 (SequenceSubject) が提供され始めたりと、学習や社交的な面においても、すべてのスタートとなります。さらに、学校の教師・教務陣も夏休みを終えて、リフレッシュした気分で仕事に励むことでしょう。もちろん、クオーター制の学校は、毎学期新入生を活発に受け入れていますが、秋学期と比べると、比較的小規模なオリエンテーションになりがちです。なお、授業や学校で提供している課外活動などに参加しても、他の参加者は既に友達同士であるケースが多く、取り残された気分になることもしばしばあります。さらに、春学期は3月下旬または、4月上旬から6月中旬になりますが、春学期が終了してから長い夏休みになります。もちろん、夏学期もクラスの登録が可能ですが、夏学期が終了してからも、秋学期が始まるまで、4・5週間程の夏休みがあります。春に気持ちを引き締めてアメリカ留学に挑んだ方の場合、夏にアメリカに残るか、日本に帰国するかを考える必要もあります。

卒業に必要な科目や単位を取る上で、必須科目を番号順にきちんと登録することは大切です。例えば、ベルビュー・コミュニティー・カレッジ(BCC)で、コンピューター・サイエンスを専攻する場合、Physics (物理)121, 122, と 123 を学期ごとにひとつずつ取らなければなりません。毎学期頻繁に提供される授業なら問題はありませんが、当校の場合、Physics121は秋と冬学期にしか提供されないため、春入学などの場合は、Sequence Subjectの登録は、秋まで待つことになります。
よって、BCCでは特に秋入学をお勧めします。



編入ってどうやってするの?
今回の質問に回答するに当たって、学生ビザのステイタス(学生ビザの決まりに従っていること)をきちんと守り、語学学校やコミュニティー・カレッジ(以下CC)を通して、4年制大学へ編入を希望する学生さんを対象にしたものであることを先に断らせていただきます。

まず、米国内の語学学校には、大きく分けて2種類あります。CCや大学付属と、私立があります。ワシントン州内の付属の語学学校はクオーター制が多く、各レベルを修了するのに10週間程掛かります。私立の場合は、4~5週間程のものが多いようです。米国でCCや4年制大学への進学を希望してる場合は、語学学校で「進学準備(AcademicPreparation)」コースを選択する必要があります。進学準備英語コースとは、Reading、Writing、Speaking、Listeningに力を入れた総合カリキュラムで、さらにStudySkills、Research、Discussion、Presentationなど大学の授業についていくために必須なスキルを学ぶことができます。私立の学校の場合は、進学準備英語コースのほかに、さまざまな学生のニーズに合ったユニークなプログラムを提供しています。「一般英語」、「英語+アクティビティー」、「英語+インターンシップ」などです。しかし、進学準備英語コースのような勉強をしていないと、いくらTOEFLの点数を持っていても、大学の授業についていくのは難しいでしょう。

語学学校にいる間から、時間を掛けて学校選びを始めましょう。平日に時間がある場合は、興味のある近くのCCや大学を訪問し、インターナショナル・アドバイザーと会って質問をしたり、キャンパス・ツアーに参加したりすると良いでしょう。学校選びがわからない場合は、語学学校のアドバイザーに相談しましょう。その際に、自分の英語力、学びたい専攻、資金力、学力など自分の状況を考えた上でアドバイスを受けましょう。

一般にCCに入学する際に必要とされる書類は、留学生専用の願書、願書料金(ワシントン州内では$35~$50程)、TOEFLスコア(PBT480~500または、CBT 157~173程)、銀行口座残高証明書、最終学歴の成績証明書などです。べルビュー・コミュニティー・カレッジ(BCC)の場合は、1ページ程の学習目的について述べた英文エッセイが必要になります。必要書類を進学希望先のインターナショナル・オフィスに提出します。BCCの場合は、必要書類がすべて整っている場合は、数日間で入学許可が下ります。入学許可が下りた後に、英語と数学のプレイスメント・テストを受け、インターナショナル・アドバイザーと共にクラスの登録をします。クラス登録が済み、学費を納め、教材を購入し、新入生オリエンテーションに参加したならば、後は授業が始まるのを待ちます。

4年制大学へ編入希望の場合は、編入用準学士の卒業条件に沿って授業の登録を毎学期行います。BCCの場合は、2学期目からオンライン・レジストレーションは可能ですが、大半の学生はインターナショナル・アドバイザーと共に毎学期クラス登録をしています。BCCでは、編入用準学士には3種類あり、1.Associatein Arts and Sciences (AAS)、 2. Associate in Science(AS)、3. Associate in Business (AB)となります。1.のAASは、文系の専攻、2.のASは理工学系、3.のABはビジネス系です。それぞれの卒業条件が多少異なりますので、きちんとアドバイザーのアドバイスに従い、クラス登録をしないと単位や教科が足りず、卒業が遅くなる恐れもあります。

CCから4年制大学へ編入する場合は、志望校を最低3校選びましょう。例えば、ワシントン大学のような難関な大学の場合は、夏または秋入学のみで、留学生の願書締め切り日は毎年1月15日ごろです。ワシントン州内のCCを卒業した場合に、同州内の4年制大学への編入は、単位互換の面では比較的柔軟です。しかし、ただCCを卒業したから誰でも4年制大学へ編入できるとは限りません。各学生の成績、TOEFLスコア、財政能力などによります。また、州外に編入を希望する場合は、多少の単位互換の問題はあるかもしれませんが、やはり学生の能力次第で編入は可能です。

各CCや大学によって入学条件や手続きが異なりますので、きちんと調べた上で、時間に余裕を持って入学手続きを始めましょう。



留学生対象の奨学金は?

最近では、留学生対象の奨学金を出す学校も少なくありません。シアトル付近のコミュニティー・カレッジでも、当校(ベルビュー・コミュニティー・カレッジ、以下BCC)を含めて数校あります。各学校により、奨学金の基準が異なりますので、今回は、当校の奨学金について説明させていただきます。当校のInternational Student Programs Departmentでは、毎学年度$91,600(1,000万円程度)もの奨学金をBCCの留学生のために与え、学生の学習意欲を向上させるよう努力し続けています。奨学金には以下の4種類があります。

1) Six Outstanding ESL Students Awards ($400 each for 6 ESL Students)

毎学期末、ESLの教員が数名のESL学生を推薦し、最終の6名を選びます。推薦の基準は、非移民ビザを持ち、ESLプログラムでフルタイムで就学していて、素晴らしいアカデミック・パフォーマンスを修めた学生です。選ばれた6名の学生は、“End of Quarter Party”で表彰され、各学生に$400のサティフィケートが送られます。奨学金は、来学期の学費に充てられます。

2) Top 50 Academic Awards ($400 each for 50 academic students)

非移民ビザを持ち、正規の大学プログラムでフルタイムで就学していて、総留学生の中で成績が50番以内にいる学生が対象です。毎学期末にInternational Student Advisorが正規のプログラムに所属しているすべての留学生の成績をチェックし、50番以内の学生宛てに$400のサティフィケートを送ります。成績が常に50番以内の学生は、毎学期もらうことができます。サティフィケートは、来学期の学費に充てられます。卒業生のみ、サティフィケートを現金にしてお渡ししております。

3) Leadership Award ($500 for one student)

非移民ビザを持ち、正規の大学のプログラムでフルタイムで就学している学生に限ります。BCCのクラブ活動や、ボランティア・ワークなどで、リーダーシップを発揮した学生が個人で応募します。応募要項は、Leadership Awardの願書、活動を説明した英文エッセイ、クラブ・アドバイザーなどのサポート・レターなどです。応募した学生の中から、International Student Programsのスタッフが1名選びます。$500のサティフィケートが発行され、来学期の学費に充てられます。

4) BCC Foundation General Scholarships (Various amounts)

BCC Foundation General Scholarshipsは、毎年全生徒の中から、20名の学生に$1,000ずつ与えられます。規準は、正規のプログラムで3学期連続でフルタイムで就学し、成績が最低2.8以上であることです。奨学金は、来学年度の3学期に当分され、学費または教材などに充てられます。ほかに、たくさんの奨学金が上記のウェブサイトに記載されいてます。奨学金により、アメリカ国籍や永住権を所持していることを基準に含めてあるものと、ないものがありますので、各奨学金の基準を把握した上で、沢山の奨学金に応募することをお勧めします。

なお、上記で述べた留学生用の奨学金は、BCCの在学生向けであり、新入生へのものではありません。



米国で学生ビザで勉強している学生が、カナダに行く時に必要な書類は何ですか?

アメリカの学校で、学生ビザ(F-1)で勉強している学生がカナダを訪問する際に必要な書類は、有効なパスポート、F-1ビザ、I-20フォーム、I-94 カードです。帰国後、同学校への復帰を希望する場合は、出国前にInternational Student Advisor・Designated School Official (DSO)のサインがI-20の3ページ目に必要となります。DSOとは、一般的にInternational Student Programsなどのオフィスで働いており、学生ビザに関する基本的な移民法のトレーニングを受けている職員です。よって、International Student Programsオフィスで働いている誰もがI-20のサインをできるわけではありません。

DSOが各学生のI-20をサインする際に確認することは、その学生が、学生ビザのルールに従っているかどうかです。例えば、最低12単位登録し続けているか、2.00以上の成績を維持しているか、違法な雇用や活動をしていないか、米国内の住所登録をしているか、登録しているプログラム専用のI-20を持っているか(ESL用、正規の大学コース用、など)、学費の支払いなどを調べます。よって、カナダなどに行く予定がある人は、出国の最低1週間から3日前(Working days)にI-20をアドバイザーに提出しましょう。なお、転校したり、同校内で教育レベルを変更をしたり、(例えば、ESLプログラムから正規の大学のプログラムへのレベル・チェンジなど)専攻やフィナンシャル・スポンサーを変更をした人は、I-20フォームが1枚以上あるのが普通です。すべてのI-20フォームをホッチキスでとめて保管してください。I-20は各学生の過去(歴史)を調べる書類でもありますので、新しいものが発行されるたびに保管し、旅行の際にはすべて所持する必要があります。

学生ビザが既に切れている場合でも、DSOがきちんとステイタスを守っていると認めた学生は、カナダとメキシコのみ、30日以内の滞在であれば問題はありません。しかし、ボーダーのオフィサーにより扱いが異なるので、あらかじめ気をつけて、成績証明書、在学証明書、残高証明書などの書類を持参すると良いでしょう。これらの書類は、オフィサーに聞かれた時のみ、見せれば良いもので、自ら提供する必要はありません。

最後に、日本国籍の場合は、カナダの訪問の際に観光ビザは必要ありませんが、出身国により異なりますので、事前にカナダ大使館・領事館のホームページで調べてから、計画を立てるのが良いでしょう。



語学力に不安があるのですが。

留学する上で皆さんが一番心配なのが語学力でしょう。今回は、アメリカで英語語学学校とコミュニティ・カレッジに入学する上で必要とされる語学力について説明します。

ほとんどの英語語学学校(ESL)は、入学条件に英語力(TOEFLなど)は求めていません。よって、英語力が全然ない学生でも入学が可能です。学期の初日に、各学生のライティング、リーディング、スピーキング、リスニングを試すためのプレイスメント・テストが行われます。テストの結果により、各学生はレベル分けされます。学校によりレベルの段階は異なりますが、シアトル周辺では、5または6段階制の学校が主流。レベル1が一番低く、5/6が最高レベルとなり、各レベルにあった授業内容が組まれています。例えは、私が働く、ベルビュー・コミュニティ・カレッジ(BCC)の集中英語研修コースには、5段階レベルあります。1学期は約10週間で、週20時間、毎日4時間のスケジュール。毎日2時間のWritingの授業と、各1時間ずつのReadingとSpeaking/Listeningの授業を行います。宿題やテストが多く、出席や発言率も成績に含まれます。先生方が一番重視するのは、各学生の学問に対するやる気。英語力がなかなか上達しなくても、一生懸命授業に参加し、きちんと提出物を出し、学び続けることが一番大切です。英語に自信がないからといって消極的にならず、毎日練習するようにしましょう。

コミュニティ・カレッジなどにある付属の英語学校では、上級レベル(レベル5や6)になると、限られた単位数だけ、カレッジの授業を平行して登録できるという、ブリッジ・コースがあります。上級レベルの英語コースでは、直接大学の授業に関わるようなリーディングやライティングの能力をさらに伸ばすことに目標をおきます。要約の仕方、口頭による資料を使っての発表の仕方、試験のための効果的な勉強の仕方や学習への責任の自覚などを学びます。カレッジの授業の選択は、アドバイザーに相談し、難し過ぎない授業を登録します。ブリッジを無事修了したら、次期はフル・タイムの学生となるため、アメリカの大学の授業に慣れることを目的とした学習内容になります。

コミュニティ・カレッジや4年制大学では学校により違った英語力を入学条件として求めています。コミュニティ・カレッジへ入学する上で求められるTOEFLの点は450~500点(CBTで133~173)ほどで、4年制大では、500~580点(CBTで173~237)程でしょう。最近では、TOEFLを免除するコミュニティ・カレッジが増えてきたようです。そのような学校は、新入生が現地に着いてから、独自の英語のテストを行い、各学生がESLの授業を受ける必要があるかどうかを調べます。そのような学校に出願する利点は、TOEFLの点を提出する必要がないので、入学の手続きが簡潔になるということですが、その反対に欠点は、現地に着くまでESLに入学するのか、直接カレッジに入学できるかわからないので、留学期間と予算の見積もりができないことでしょう。

カレッジや大学は、教授ごとに異なりますが、留学生もアメリカ人学生と同じ扱いになります。よって、英語力が足りず、授業についていけない場合などは、まず先に教授に相談しましょう。教授によっては、そのまま頑張って授業を取り続けるように勧めるかもしれません。そして、エクストラ・ヘルプを提供してくれたり、クラスメイトと一緒に勉強することを勧めたりするかもしれません。その反対に、英語力不足で授業について行けないのなら、即座にクラスをドロップしなさいという教授もいるでしょう。学生ビザ(F1)の場合は、移民局から毎学期12単位以上クラスを登録することを義務づけらているため、安易に単位をドロップすることができないので、きちんと教授、そしてインターナショナル・スチューデント・アドバイザーと相談することが大切です。レポートなどの提出物に関しては、文法やスペルの間違えなどは、ポイントを引かれる原因ですので、提出する前に、学校内にあるWriting Labを利用し、きちんとプルーフ・リードして、校正したものを提出する習慣をつけましょう。



留学の期間を延長することはできますか? その際に気を付けなければならないことはなんですか?

F-1ビザを持つ学生が、I-20フォームに記載されている期間よりも長く、学生として同じ学校に滞在を希望する場合、F-1のルールにきちんと従っている学生ならば、インターナショナル・スチューデント・アドバイザー(以下ISA)から許可が下りるでしょう。その際に、注意しなければいけない点なのですが、I-20フォームの有効期間が過ぎる前に延長しなければなりません。最低1ヵ月半程前には、ISAに延長が可能かどうかを相談しましょう。

一般的な延長の理由は、専攻の変更、病気やけがで就学出来なかったためなどです。初めにISAは、その学生が以前から最低12単位、毎学期登録してきたか、成績はどうか、卒業まであと何単位どの科目が足りないか、学費や料金の払い残しがないか、その他きちんとF-1のルールを守ってきたかなどを調べます。延長の理由が専攻を変えたため、卒業に必要な科目や単位が増えたなどの場合には、新しい専攻のアカデミック・アドバイザーに、卒業までのアカデミック・プランを立ててもらい、あと何学期ほどで、学位が取得できそうかを判断します。病気やけがで就学できなかった場合には、メディカル・ターム・オフ(病気や怪我のために12単位登録しなくても良いケース)のプロセスをした際に、ISAにMDの免許を持つ医師からのメモが必要になります。延長のリクエストの際にはメディカルタームオフの書類があればほぼ確実に大丈夫でしょう。学校によって、必要な書類が異なるかも知れませんが、ベルビュー・コミュニティ・カレッジ(BCC)の場合には、学生が延長の希望や理由を詳しく書いたエッセイ、医師のメモや、他の必要書類(アカデミック・プランなど)、最新の残高証明書をISAに提出します。すべての書類が調い次第、卒業までに必要な期間分だけI-20を延長します。SEVISのシステム上、延長は1年ごとでなければできませんので、なるべく延長された期間内に卒業できるように努めましょう。


回答者
ベルビュー・コミュニティー・カレッジ
カズミ・ハダ=チャンさん

シアトル近郊ベルビュー市にあるレベルの高い授業で有名なベルビュー・コミュニティー・カレッジのインターナショナル・スチューデント・プログラムで、インターナショナル・アドミッション・オフィサーとして勤務。
カズミ・ハダ=チャンさん