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お気楽主婦ナナコのおすすめアメリカ日用品

第1週 お肌しっとり成分

以前、「知っておきたい!日本の旬ネタ10」のコーナーで、ヒアルロン酸が紹介されていたのを覚えてますか?ヒアルロン酸というのは、水分を抱え込む力がものすごく強いことで有名な成分で、化粧品には昔からよく配合されています。なのに改めてブームになったのは、100円ショップでこの成分だけを水で薄めてボトル売りを始めたから。さすが、日本の100円ショップは商売上手!

アメリカのドラッグストアでは、ヒアルロン酸の単品というとサプリメントの形で売っているものしかあまり見掛けませんが、「どうしても化粧品としてのヒアルロン酸が欲しいの~」という人には、dermaeブランドのHyaluronic Acid Firming Serumという、かなりシンプルなヒアルロン酸配合ローションがあります。お値段は割高ですが、評判はいいみたい。

スキンケア成分の単品売りということなら、ビタミンEオイルがあります。肌にダメージを与える活性酸素の発生を防いだり炎症を抑えたりする作用のあるビタミンEは、クリームなんかにわざわざ「ビタミンE配合」というキャッチがついていることがあるくらいスキンケア心をくすぐる成分。処方開発や製品生産のコストを省けるメーカーも、余分なもの抜きで欲しい成分だけを手に入れられるお客さんも、お互いが喜ぶのでいいことずくめ。

ヒアルロン酸のパワーにはとても及ばないながら、保湿に効果があるグリセリンも、ドラッグストアで簡単に手に入ります。どの成分にしろ、劇的な効果を期待していると「?」の部分はありますが、わかりやすく、しかも安いのならそれでいいかも。

次回は、手作りローションの注意点についてお話しします。

第2週 手作りローションには気をつけて!

日本ではオリジナルのローション作りが流行中とか。これは一見手軽でおもしろそうだし、やり始めたらハマるのもわかります。手作りローションの材料としては、豆乳が相変わらず人気。女性ホルモンによく似た“大豆イソフラボン”がムダ毛を抑えると言われているからです。大豆イソフラボンそのものを配合する人もいるとか。ふーむ。アメリカではサプリメントとして手軽に買える大豆イソフラボンも、日本では結構高いんですけどね。

でもね、手作りローションには落とし穴もたくさんあるんです! ひとつは防腐性。腐ったものを肌につけてたなんてことになったら大変ですよ。それから、刺激やアレルギー。例えば、レモンなんてビタミンCいっぱいで肌に良さそうな気がするけれど、直接つけると刺激が強いし、レモンに含まれるオイルと紫外線の組み合わせはシミの原因にもなりかねません。エッセンス・オイルも、アレルギーを起こしたり光に当たるとシミができるものが結構多いので要注意。良かれと思ってしたことで悪い影響が出ては、泣くに泣けません。

また、入れるものの組み合わせによっては、ローションの中で思わぬ相互作用を起こすことがあります。例えば、豆乳もニガリももてはやされている成分ですが、このふたつを一緒に入れたら……お豆腐ができちゃいます(笑)。成分の(食べ物としてではなく)肌に対する安全性、防腐に必要なアルコールの濃度、肌に負担をかけないpH(酸やアルカリの強さ)、そして成分同士の相互作用。どれかひとつでも自信のないことがあるなら、市販品を使ったほうが安全。ムダ毛を抑えるローションならアメリカで売ってますしね。それでもやってみたいという人は、インターネットで検索して失敗談もチェックしてからお試しを。

次回は、日本で話題の成分、コエンザイムQ10を配合した化粧品をご紹介します。

第3週 コエンザイムQ10

健康や美容関係の情報番組で「健康にいい」「美容にいい」と取り上げられた食べ物は、翌日にはスーパーで山積みされ、飛ぶように売れて行く日本。まあ、一時的ブームで終わらずに続くものはめったにないんですけど、いいと言われればやっぱり気になっちゃう。その代表がコエンザイムQ10ではないでしょうか。細胞の中でエネルギーをつくる時に重要な働きをするのですが、年を取るにつれて減っていってしまうんですって。減った成分は外から補ってやればいいじゃないかということで、欧米では10年以上も前からサプリメントとして利用されています。

コエンザイムQ10は、肌を老けさせる悪役“活性酸素”の発生を抑えるというから、美容に関心のある女性達は大注目。でも、食べ物として摂っても、肌以上にコエンザイムQ10を欲しがっている他の臓器で使われてしまうんだとか。ならば、直接肌に触れる化粧品に配合しようと考える人が出てきても不思議はありませんね。コエンザイムQ10配合の化粧品は、ドラッグストアで普通に手に入ります。NiveaVisageにある“Q10“と銘打ったシリーズがそれ。シワが気になってきた人用だそうです。ナナコも早速クリームを使ってみましたが、ちょっと強めの香りが気になるかな……。効果はまだわかりません~。

アンチ・エイジング用の化粧品は、お薬じゃなくて化粧品である以上、即効性があるものではないし、特定のものを使った場合と使わなかった場合の比較も難しい。でも、化粧品を信じることでこまめにお手入れするようになれれば、それだけでも肌にはいい影響が出るかも? 使ってみて効果が出た!という人は、ぜひ教えてください。

次回は、「ダイエットに効く!」と日本で話題になった成分をご紹介。

第4週 ダイエットに効果のある成分!?

前回ご紹介したコエンザイムQ10、欧米でとってもポピュラーなのに、日本で話題になったのはつい最近。これには、日本では化粧品や薬、健康食品についての規制が厳しいからという背景がありそう。「○○に効く!」だの「××医師のお墨付き!」だのって気安く言っちゃダメなんです。でも、何にいいのかわかりもしないのに、やたらややこしい名前のモノを買ってみようなんて誰も思わないですもんね。まあ、日本の規制も少しずつ緩やかになってきましたが、サプリメントの効果の程度はまだまだわからないことだらけなのが実情。よっぽどちゃんとしたデータがない限りは効能・効果をうたってはいけないという厳しい規制にも頷けます。黒酢ダイエットの例もありますしね。

コエンザイムQ10と同様、日本で最近話題になった成分で、アメリカでなら簡単に手に入るものがいくつかあるので、ご紹介しておきましょう。アルファ・リポ酸、そしてL-カルニチン。どちらも、これまたコエンザイムQ10と同様、エネルギーをつくり出す過程で重要な成分だそうです。サプリメントのメーカーは、「だから美容や健康にいい」と主張しているのですが、さて、真実は? ダイエットも気になるナナコですが、まだ試すには至ってません。

上に挙げたサプリメントよりはダイエットへの効果データがしっかりしているのは、1,3-ジアシルグリセロール。日本でヒットを続けているエコナ・クッキングオイルの成分です。シアトルではまだあまり店頭で見かけませんが、アメリカでもEnovaというブランド名で販売が始まったそうです。通販で購入することもできますから、興味のある人はウェブサイトをチェックしてみてね。

さて、来月は食器洗いについてお話しします。

(2005年4月掲載)