シアトルの生活情報&おすすめ観光情報

フェリーで出かけるワシントン州の離島(サンファン諸島、ベインブリッジ島など)

水しぶきがまぶしいこの季節には、旅情溢れる船の旅はいかが?
今回の特集は船にフォーカスして、前半はピュージェット湾を行き来するワシントン州フェリーに乗って訪れるシアトル周辺の珠玉の島々を紹介。後半はオレゴニアン向けに船で楽しむオレゴンの夏のアクティビティーをお届け。船旅で、この夏の思い出をひとつ増やそう!(執筆-2004年)

【オレゴン州での船のアクティビティ】ラフティング、クルーズ、ホエール・ウォッチングなど »

 

フェリーに乗る

©Howard Frisk


フェリーの乗船方法

神戸テラスの桜
▲ドックに着いたフェリーへは準備ができ次第、乗船できる。乗船後、車は黄色で示された線内に整然と駐車する

シアトル・ダウンタウン、エドモンズなど、フェリーのターミナルは行き先によって異なるが、ここでは一般的な乗船方法を紹介しよう。

まず、車で乗船する場合。車の積載は通常出発の3分前に終了するので、出発時刻の20分前にはドックの停車位置に並ぼう。この時期、特に注意したいのは、サンファン諸島へのフェリー。金曜の午後と土曜の午前は特に混雑するので、出発時刻の90分前には、ターミナルに行こう。車がない場合でも5分前には乗り込む必要がある。

各ターミナルの入り口には料金所があるので、車でも徒歩でも指定の料金を支払い、ドックの停車場所または待合室で、出航時間を待つ。車の場合は、船内の係員の誘導でカー・デッキの駐車地点まで移動するが、駐車スペースが狭い場合もあるので運転には注意が必要。航行中は車のエンジンを切り、合図があるまでエンジンはかけないこと。また、船がドックについている間は禁煙。出航してもカー・デッキ上では禁煙だ。

 

フェリーの料金

「徒歩での乗船」「車とドライバーの乗船」などの条件や、「One Way(片道ずつ徴収)」「Westbound Only(西回りのみ徴収)」のように徴収方法が異なる。行き先が決まったら各自確認すること。自転車の持ち込みにも料金(50¢~$6)がかかる。なお、5月~9月までは『ピーク・シーズン』のため、料金が高めだ。

現金、ORCAカード、ワシントン州内のチェック、トラベラーズ・チェックまたは裏にサインがしてあるクレジットカード(Visa、American Express、Discover、MasterCard)で支払いができる。

スケジュール

神戸テラスの桜

フェリーの運航スケジュールは変更されることがあるので、最新の詳しいスケジュールは下記のウェブサイトで確認を。また、ショッピング・センターや『メトロ・バス』を始めとする交通機関のインフォメーション・センターなどに、スケジュールの冊子が用意されているので、手に入れておくと便利だ。
参照ウェブサイト:www.wsdot.com/ferries/schedule/

毎日が旅行気分!フェリー通勤者の声

通勤にベインブリッジ島-シアトル間のフェリーを使用している『ユリコズ・コスメティックス』のカーリン律子さん(ポールスボ在住)にフェリー通勤の醍醐味について伺いました。

フェリー通勤の良い点は、何と言ってもリラックスした自分の時間が持てること。車だと朝夕のラッシュでイライラすることもありますが、フェリーならスペース・ニードルやベインブリッジ島のイーグル・ハーバー沿いに建ち並ぶ素敵な家を眺めつつ、飲み物などを飲んだりして優雅なひとときが過ごせます。冬は特にシアトルの夜景がきれいですよ。

夏は観光客が増えて、車で乗船するとなると1時間待ちになることも。ローカルとしてはちょっと複雑な気分です(笑)。でも、ぜひフェリーを使って、旅をしてみてください。ベインブリッジから行けるポールスボやオリンピック半島側にも、素敵な所がたくさんありますよ!

 

フェリーで行く離島


サンファン諸島

ウォーター・アクティビティー・パラダイスな島々

サンファン諸島は、ロぺス、サンファン、オルカス、シャウなど170を超す島々から成る。観光地としてよく知られているのはサンファン島とオルカス島だが、現在諸島全体では約10,000人が住み、それぞれ独自の文化を持っている。
フライデー・ハーバーがあるサンファン島は行楽地として知られるが、『海軍海洋学実験室』があるなど、研究分野も盛ん。オルカス島は遙か昔はカナダ・バンクーバー島の一部だったが、氷河期を経て今の形に。ロぺス島は農業で経済の成り立つ唯一の島。シャウ島は島のほとんどが個人所有されていて、海岸線へのアクセスも限られている。

サンファン諸島でのアウトドア・アクティビティの詳細 »

【フェリー情報】

路線&所要時間
カー&パッセンジャー・フェリー:アナコーテス-サンファン諸島約70分~2時間

スケジュール

アナコーテス発(西回り)4:15 a.m.~12:35 a.m.に15便(週末増便)、サンファン島発(東回り)7:10 a.m.~11:10 p.m.に15便 (週末増便)

www.wsdot.com/ferries/schedule/
ScheduleDetailByRoute.aspx?schedrouteid=1793

※アナコーテス発-サンファン諸島内は、ロペス、シャウ、オルカス、フライデー・ハーバー(サンファン島)の順に回るが、途中の島に寄港しない便もある
※サンファン島発では、アナコーテスまで行かない便もある

料金

www.wsdot.wa.gov/ferries/fares/

【ツアー】

ウオーター・スポーツやホエール・ウオッチングが盛んなサンファン諸島。ここではひとりでも気軽に参加できるツアーがたくさんあるので、ぜひ体験してみよう。

例えば、最速&最新設備を誇る大型船で、食事をしながらホエール・ウオッチングが楽しめる『オルカス・アイランド・イクリプス・チャーターズ
Orcas Island Eclipse Charters(オルカス島のフェリー・ドックより出航 TEL:1-800-376-6566 www.orcasislandwhales.com)』。ガイドのダンさんとデニスさんは、オルカにちなんだ映画『フィリ-・ウィリ-』に出演経験があり、船内では、マイクを通して海中のオルカが奏でる歌を聴くこともできる。ツアーは約3時間半で、オルカのほか、アザラシやオットセイ、海鳥も見ることもできる。

ウオーター・スポーツを楽しみたい人には、釣りやカヤックがおすすめ。『トロフィー・チャーターズTrophy Charters(サンファン島のドック2から出航
TEL:360-378-2110 www.sanjuanweb.com/trophy/Come_Prepared.html#)』は、キャプテンが道具の使い方を教えてくれるだけでなく、海中ビデオを使って魚が餌に食いつく瞬間も見せてくれる。5~9月にかけてはスズキのほか、運が良ければサーモンが釣れることもある。

一方、自然に溢れた島々を自分で回りたい人は、カヤック・ツアーに挑戦してみよう。『クリスタル・シーズ・カヤッキングCrystal
Seas Kayaking(フライデー・ハーバーのワシントン州フェリー・ターミナルから出航 TEL:1-877-7327-877 www.crystalseas.com)』の3時間のツアーは、ガイドが付いて周辺の島々や生息する野生動物について説明してくれるというもの。カヤックの乗り方も指導してくれるので、初心者でも安心だ。

 

【食事】

『オルカス・アイランド・イクリプス・チャーターズ』のデニスさんが勧めるのは、『イン・アット・シップ・ベイInn
at Ship Bay(326 Olga Rd., Eastsound, Orcas Island TEL:1-877-276-7296 www.innatshipbay.com)』。地元の農家から仕入れた食材のみを使い、パンやデザートもすべて自家製というこだわりよう。オーシャン・フロントにあるので眺めも最高だ。

イタリア料理で有名なのは『ビニーズ
Vinny’s(165 West St., Friday Harbor, San Juan Island TEL:360-378-1934 www.vinnysfridayharbor.com)』。新鮮なシーフードを使った料理で知られ、価格も手頃。店内もロマンチックな雰囲気だ。ここではぜひ、フェリーが往来する眺めを楽しめる窓際の席を予約しよう。

 

【宿泊】

フェリー乗り場からも近い『オルカス・ホテルOrcas
Hotel(1802 Orcas Hill Rd., Orcas Island TEL:1-888-672-2792 www.orcashotel.com)』は、マホガニー調やオクタビア調など、部屋によってインテリアが異なり、全室ジャグジー付き。海が一望できる部屋はハネムーンやロマンチック旅行にピッタリだ。

また、同じオルカス島では「食」で紹介した『アウトルック・インOutlook
Inn(171 Main St., Eastsound, Orcas Island TEL:1-888-688-5665 www.outlookinn.com)』も有名。ビクトリア調の東棟、歴史のあるメイン棟、暖炉があるカントリー調のベイ・ビュー棟に分かれていて、プライベート・ビーチや池を備えた庭園などもある。

サンファン島では、フライデー・ハーバーにある『コンコード・イン
The Concord Inn(595 Park St., Friday Harbor, San Juan Island TEL:1-800-639-2762 www.theconcordinn.com)』。アットホームなB&Bだが、暖炉やジャグジー付きの部屋もある。

サンファン諸島
▲170を超す島々から成るサンファン諸島。©J. Poth
サンファン諸島
▲サイクリングも人気のアクティビティー。島内にはレンタル・ショップも多い。©J.Poth
サンファン諸島
▲サンファン諸島でハズせないホエール・ウォッチング。野生のオルカをこんなに間近に見ることができる©J.Poth


ベインブリッジ島

『ヒマラヤ杉に降る雪』の故郷で日系人の歴史と心に触れる

何千年もの間、スクワミッシュ部族の居住地だったベインブリッジ島だが、現在は約28スクエア・マイルのエリアに約21,000人が住んでいる。19世紀代後半、世界最大の製材所がある場所として世界各国から労働者が来島したが、20世紀初めに白人種が移民すると森林伐採が進み、製材業は次第に衰えていった。1920年代には日本やハワイ、フィリピンからの移民が増え、第2次世界大戦中は造船所として繁栄を極めた。現在でもワシントン州フェリーのほとんどがここで修理されている。島の唯一の町ウィンスローでは、在宅ビジネスや軽工業が盛ん。

【フェリー情報】

路線&所要時間
カー&パッセンジャー・フェリー:シアトル・ピア52-ベインブリッジ島約35分

スケジュール

平日:シアトル・ピア52発5:30 a.m.~1:35 a.m.に23便、べインブリッジ島発4:45 a.m.~12:55 a.m.に23便
週末・祝日:シアトル発6:10 a.m.~2:10 a.m.に22便、べインブリッジ島発5:20 a.m.~1:25 a.m.に22便

www.wsdot.com/Ferries/Schedule/
scheduledetailbyroute.aspx?route=sea-bi

料金

www.wsdot.wa.gov/ferries/fares/

【お出かけスポット】

この島では、日系人の歴史や和の心に触れる体験をしてみよう。1908年に日本人のハルイ・ゼンイチ氏が始めた『ベインブリッジ・ガーデンズBainbridge
Gardens(9415 Miller Rd. NE TEL:206-842-5888  www.bainbridgegardens.com)』は現在、ナーサリーとなっているが、たくさんの花や木が揃っているのでガーデナーは必見の場所。

また、『ブローデル・リザーブBloedel
Reserve(7571 NE Dolphin Dr. TEL:206-842-7631 www.bloedelreserve.org)』は、日本庭園などがある静寂に包まれたスポット。来園は予約制(火~日曜。入場料:大人$17、シニア$12、13歳〜18歳&学生$10、5歳〜12歳$6
)。

さらに、『ベインブリッジ図書館Bainbridge Library(1270 Madison N. TEL:206-842-4162 www.bainbridgepubliclibrary.org)』の『俳句ガーデン』には、日本語と英語で書かれた俳句が刻まれた碑があるし、日系人が登場人物のベストセラー小説『ヒマラヤ杉に降る雪Snow
Falling On Cedars』は、この島に住む作家David Gutersonの作品。これにちなんで杉の生える公園を散策するならば、『フェアリー・デル・パークFairy
Dell Park(Battle Point Dr. & Frey Rd. https://biparks.org/map-location/fairy-dell/?mpfy-pin=1936)』に行ってみよう。

歴史に触れたら、島唯一のワイナリーでワインを堪能。『ベインブリッジ・ヴィンヤーズ Bainbridge
Vineyards(8989 Day Rd. E. TEL:206-842-9463  www.bainbridgevineyards.com)』では、地元産のベリーやブドウを原料としたワインを製造し、テイスティングも行っている(木~月曜正午〜5:00pmのみ営業)。

 

ベインブリッジ・ヴィンヤーズ
▲『ベインブリッジ・アイランド・ヴィンヤーズ&ワイナリー』の8エーカーのブドウ畑
サンファン諸島
▲広大な日本庭園がある『ブローデル・リザーブ』 Richard A Brown photo ©The Arbor Fund


バション島&マウリー島

ラベンダーの清涼感漂うアートの島

西側の細長い島がバション、東側の小さい島がマウリー。’60~’70年代にヒッピーが移住、80年代後半にはパッセンジャー用フェリーの開通で、都会からも人が流入した。現在は37スクエア・マイルの広さに人口約11,000人が住んでいる。
果樹園や牧場などの農業や観光業が盛んだが、スキーやスノーボード用品メーカー『K2』が本社を置くほか、『シアトルズ・ベスト・コーヒー(SBC)』の発祥の地でもある。

【フェリー情報】

料金

www.wsdot.wa.gov/ferries/fares/

カー&パッセンジャー・フェリー:ファウントレロイ – バション

路線&所要時間
約20分、サウスウォース(キッサップ半島)経由約45分

スケジュール

平日:ファウントレロイ発5:10 a.m.~2:10 a.m.に34便、
バション発4:05 a.m.~1:20 a.m.に34便

土・日曜・祝日:ファウントレロイ発5:10 a.m.~2:10 a.m.に33便、
バション発4:40 a.m.~1:20 a.m.に35便

www.wsdot.com/Ferries/Schedule/
scheduledetailbyroute.aspx?route=f-v

 

カー&パッセンジャー・フェリー:ポイント・ディファイアンス – タレクア

路線&所要時間
約15分

スケジュール

ポイント・ディファイアンス発5:05 a.m.~10:30 p.m.に20便、
タレクア発5:30 a.m.~10:55 p.m.に20便

www.wsdot.com/Ferries/Schedule/
scheduledetailbyroute.aspx?route=pd-tal

 

カー&パッセンジャー・フェリー:サウスウォース – バション

路線&所要時間
約50分

スケジュール

平日:サウスウォース発4:20 a.m.~1:40 a.m.に22便、
バション発4:05 a.m.~2:40 a.m.に23便

土・日曜・祝日:サウスウォース発4:20 a.m.~1:40 a.m.に24便
バション発5:35 a.m.~2:40 a.m.に22便

www.wsdot.com/Ferries/Schedule/
scheduledetailbyroute.aspx?route=s-v

 

【お出かけスポット】

多彩なジャンルで活躍する400名以上のアーティストが住むこの島では、ぜひアート・ウォークを。ギャラリーはもちろん、カフェにも多くの作品が飾られている。ワシントン州最古のアート関連団体『バション・センター・フォー・ザ・アーツ』運営の『ブルー・ヘロン・アート・センターBlue
Heron Art Center(19704 Vashon Hwy. SW TEL:206-463-5131 http://vashoncenterforthearts.org/)』などの施設でさまざまな作品展示やイベントを開催している。

夏なら島を紫に彩るラベンダーも必見。『フォックス・ファーム Fox Farm(17232 107th Ave.
SW cynthiabjohnson@comcast.net)』『ラベンダー・ヒル・ファーム Lavender Hill Farm (10425 SW 238th St.  www.lavenderhillvashon.com)』がある。

 

【宿泊】

日帰りでも十分だが、『AYHランチ・ホステルAYH
Ranch Hostel(12119 SW Cove Rd. TEL:206-463-2592 www.vashonhostel.com)のユニークなティピ(アメリカ先住民のテント)は試す価値あり。まるで西部劇の中に迷い込んだような敷地内には、ティピのほか、馬車(ワゴン)などが宿泊施設として点在。ティピやログ・キャビンで滞在可能だ。

 

バション島のラベンダー
バション島のラベンダー
▲ティピに泊まってネイティブ・アメリカンの気分に浸ろう


ウィッビー島

見どころいっぱいの島をドライブで横断

タツノオトシゴのような形のウィッビー島は、全米で一番長い島として知られている。1792年に島が発見され、その後1880年代にネイティブ・アメリカンが島南部への移住。1902年に初めて南北をつなぐ道が開通された。’40年代は海軍の基地として栄え、’40~’46年の間に人口が約3倍に増えた。現在は約74,000人が住む。
海軍基地があるほか、農業や林業、観光業が盛んだ。

【フェリー情報】

料金

www.wsdot.wa.gov/ferries/fares/

カー&パッセンジャー・フェリー:マカティオ - クリントン(ウィッビー島)

路線&所要時間
約20分

スケジュール

マカティオ発5:05 a.m.~1:05 a.m.に37便、クリントン発 4:40 a.m.~12:30a.m.に38便

www.wsdot.com/Ferries/Schedule/
scheduledetailbyroute.aspx?route=muk-cl

 

カー&パッセンジャー・フェリー:ポート・タウンゼンド - コープビル(キーストーン)(ウィッビー島)

路線&所要時間
約30分

スケジュール

ポート・タウンゼンド発6:30 a.m.~8:30 p.m.に10便、キーストーン発7:15 a.m.~9:10 p.m.に10便

www.wsdot.com/Ferries/Schedule/
scheduledetailbyroute.aspx?route=pt-key

【お出かけスポット】

ウィッビー島へのアプローチは、北に位置するフィダルゴ島から州道20号線を使っての陸路と、フェリーで島の南部クリントンへ、またはオリンピック半島からキーストンへ入る方法がある。この島を堪能するなら、州道525号と20号を利用した島を縦断するドライブ旅行がぴったりだ。

まず、フェリーの発着地クリントンから525号を北上。ベイビュー(Bayview)、フリーランド(Freeland)などの街を抜け、20号線に変わってから島の中央まで来るとコープビル(Coupeville)に着く。この街の西側にはアメリカで最初に歴史保存地域に指定された『イービイズ・ランディング・ヒストリック・リザーブEbey’s
Landing National Historic Reserve(162 Cemetery Rd., Coupeville TEL:360-678-6084 
www.nps.gov/ebla)』があり、海岸線に広がる5,000エーカー以上の大草原は開放感溢れる場所だ。草原に点在する農場や建物は1世紀以上前から使用されていて、ここに来れば昔にタイム・トリップした気分になるだろう。『アイランド・カウンティー・ヒストリカル・ソサエティーIsland
County Historical Society(908 NW Alexander St., Coupeville TEL:360-678-3310 www.islandhistory.org』の博物館「The Island County Museum」では島やネイティブ・アメリカンの歴史を学ぶことができる。

一方、アクティブ派はスキューバ・ダイビングや釣りが楽しめる『フォ-ト・ケイシ-・ステート・パーク Fort Casey State
Park(1280 S. Fort Casey Rd., Coupeville TEL:360-679-7391)』へ。イービイズ・ランディングから南に約10マイルの位置にあり、公園内の灯台『アドミラルティー・ヘッド・ライトハウスAdmiralty
Head Lighthouse』に上れば、ピュージェット湾の絶景が楽しめる(要予約)。

ウィッビー島のビュー・ポイントと言えば、そこからさらに北上したオーク・ハーバーにある『デセプション・パス・ステート・パーク
Deception Pass State Park(41229 SR20 Oak Harbor TEL:360-902-8844)』も見逃せない。毎年40,000人以上の観光客が訪れ、キャンプやハイキングを楽しんでいるこの公園では、ワシ、カケス、フクロウといった鳥達が生息しているほか、鹿、ウサギ、カワウソなどの野生動物と遭遇することもある。ウィッビー島とフィダルゴ島を結ぶデセプション・パス・ブリッジからの眺めは、その素晴らしさから写真家に人気のスポットだ。橋へは公園南側の駐車場に車を止め、中心部へ向かっていくのがベスト。

 

【宿泊】

ウィッビー島にはたくさんのB&Bやホテルがあるが、ゴージャスなステイがお好みなら『ザ・イン・アット・ラングレー
The Inn at Langley(400 1st St., Langley TEL:360-221-3033 www.innatlangley.com)』に。ハリウッドのセレブ達もお忍びで訪れるというこのホテル、26室ある客室とコテージはいずれも180度ウオーター・ビュー。スパやジャグジーなども備え付けられているので、リッチな気分でリラックスできるはずだ。

一方、ファミリーで気軽に滞在できるのがB&Bの『アンカレッジ・イン Anchorage Inn(807 N. Main
St., Coupeville TEL:306-678-5581  www.anchorage-inn.com)』。キュートな花柄の壁紙に囲まれた室内は居心地のよい雰囲気に溢れている。

 

ウィッビー島
▲ウィッビー島とフィダルゴ島を結ぶデセプション・パス・ブリッジ©Tood Martin
ウィッビー島
▲美しい島々が見られるデセプション・パス
ウィッビー島
▲白壁に赤い屋根が映える『フォート・ケーシー・ステイト・パーク』内の灯台は築100年以上 ©J. Poth

 

*執筆は2005年、料金は2018年10月時点のもの。