特集「いよいよ北米開催!FIFAワールドカップ2026観戦ガイド」より
■ FIFAワールドカップ26シアトル開催都市公式ポスターのデザインを手がけた太田翔伍さん。アメリカで活躍する日本人デザイナーに、ポスターデザインとFIFAワールドカップにかける思いを語っていただきました。(※このページは、ライトハウス・2026年4月号特集記事に掲載のインタビューを元に作成しています。情報は同号の発行時点のもの。)
![]() ▲ 太田翔伍 |
” 日本人デザイナーが生み出す、FIFAワールドカップ26の世界観 ”

ー 徹底したリサーチを経て、デザインの核心へ。今回のコンペにかけた想い
リサーチはとても重要なプロセスの一部です。他のアーティストが過去に制作した作品と似たりしないように心がけるという理由もありますが、イベントの開催場所、国、チームのロゴやカラー、所属している地域の特徴などいろいろと調べます。その結果ちょっとした隠しアイテムを使用することもできます。例えば以前デザインを担当した、シアトルレインと浦和レッズの親善試合のポスターは、それぞれのチームのシンボルが共通して冠だったので、それぞれの街の公式の鳥が冠をかぶって試合が開催されたシアトルの「Lumen Field」の空を一緒に飛んでいるモチーフにしました。今回のワールドカップポスターはコンペだったので、応募をする際にあらかじめいくつかアートディレクションが用意されていました。自分にとって一番重要なポイントはどうやってアイコニックで、アイデアもパッと理解でき、シアトル市としてもワシントン州としてもたくさんの人が忘れないようなポスターを制作することでした。最終的に辿り着いたのが、オルカの尻尾と6試合が開催されるLumen Fieldの天井のアーチを合体させたコンセプトです。
ー 追求するのは、自分だけのスタイル。FIFA公式ポスターに込めた「多様性が当たり前になる未来」
アートスタイルはいつも追求、研究しています。日本人だから日本っぽいものを作る必要は全くないですが、日本のアートをはじめ、さまざまなアートの歴史や技法を自分なりに取り入れることはしています。ちなみに今回のポスターのオルカの模様には、自分が好きなサイケデリックアートを取り入れています。しかもこの模様はLumen Field周辺の地図を上空から見た形をヒントに製作しています。いろいろな文化や異なるアートを使用して、自分なりの作品を作る過程は魅力的だと思います。
*情報は2026年4月時点のものです
(ライトハウス編集部)





