2018年8月13日～8月17日（8月3週目）

バイクシェア・サービスを提供する Spin がシアトルから撤退すると、16日（木）に地元の複数のメディアが伝えている。昨年夏より実施されている民間企業によるバイクシェア・サービスの試験プログラムが終了するのに伴い市議会は先月、同ビジネスを行う企業は9月1日（土）より、年間25万ドルを支払って市から許可を取得することを義務付けることを承認。Spinはシアトルから去る理由として、許可取得のためにかかる高いコストに言及している。これまでシアトル市内ではSpin、LimeBike、ofoの3社がバイクシェア・サービスに参入していたが、数週間前にはofoが同じ理由でシアトルから撤退することを発表した。KIRO7の関連記事はこちら

シアトルでは今年10月1日（月）まで、ウォーターフロント（Alaskan Way S. ）を経由してパイオニア・スクエアとシアトル・センター間を結ぶ無料のシャトルバスが運行されている。バスは毎日10:00am〜8:00pmの間、およそ25分間隔で走り、設けられているバス停の数は9カ所。SR99トンネル工事や高架橋解体工事のためにウォーターフロント付近の駐車スペースが削減されており、その対策プロジェクトの一環として同サービスが実施されている。ワシントン州運輸局のガソリン税から助成金が出ており、運営にはDowntown Seattle Associationが携わっている。7月末から試験的に始まったこのサービスは、今年の利用状況によっては来年も運行される可能性もある。このほかの駐車場問題の緩和策として、ウォーターフロント付近にある民間駐車場において、利用料金が1時間3ドルになる割引が提供されている。Seattle Timesの関連記事はこちら

カナダやワシントン州東部で発生している山火事の煙が13日（月）から14日（火）にかけてワシントン州西部に流れ込んでおり、ピュジェット湾地域の各地では大気質が14日（火）朝の時点で、「Unhealthy for Sensitive Groups（敏感なグループにとっては健康に良くない）」や「Unhealthy（健康に良くない）」と悪化している。シアトルのニュースメディアKING5の気象予報士によると、14日遅くから15日（水）にかけて海からの風が強まる予報が出ており、大気質は改善の方向に向かうとみている。ワシントン州保健局は、乳児、妊婦、心臓や肺の疾患を持つ患者、65歳以上の高齢者は影響を受ける恐れがあり、長時間の屋外での活動は控え、体調の変化に気をつけるよう注意を促している。KING5の関連記事はこちら

旅行やアウトドア関連の情報を提供するウェブサイトMatador Networkが選ぶ「最も美しいアメリカの大学11」にワシントン大学が3位に選ばれた。ウェブサイトでは、同大学のメイン・キャンパスからマウント・レーニア、カスケード山脈、オリンピック山脈の素晴らしい景色が望めることや、毎年春に桜が美しく咲き乱れるクワッドなどについて触れている。1位はバージニア州のバージニア大学、2位はミネソタ州のセント・オラフ大学、またポートランドのルイス・アンド・クラーク大学は9位にが選ばれている。KING5の関連記事はこちら

シアトル・タコマ国際空港で10日（金）午後7時半時頃、ホライゾン航空所属の地上職員が同社のターボプロップ機Q400を盗んで航空管制の許可なく離陸し、午後8時45分頃にピアス郡にあるケトロン島に墜落した。この職員は同社で3年半地上サービスを担当していたピアス郡在住のリチャード・ラッセル（29）で、操縦士の資格は取得していない。76人乗りの同旅客機は離陸前、空港北側のカーゴ・エリアに駐機しており、乗員や乗客は機内にいなかった。飛行中には航空管制官が着陸するよう説得を試みており、またポートランドからはF-15戦闘機2機が出動して盗まれた旅客機を追跡した。12日（日）にFBI は墜落現場から、飛行機を操縦していた男性の遺体やフライトデータ・レコーダーなどを発見している。自殺の可能性が高いとみられているが、米運輸安全委員会やFBIはこの事件について詳しい調査を行っている。空港や航空会社の関係者は13日（月）に、空港職員によるセキュリティー違反の再発防止のための対策について話し合いを行う。KING5の関連記事はこちら