落ち葉をごみにしない方法
（2021年11月）
ついにやってきましたね、ノースウエストの暗ーい冬の始まりです。シトシト雨が降り出して、お庭は落ち葉でいっぱいではないでしょうか。そんな落ち葉を集めてリサイクルへ…、もったいないですね。落ち葉で来年のたい肥を作ってみませんか？ コンポストビンに落ち葉や野菜のくずを溜めれば、栄養いっぱいの土を作ることができます。春にふたを開けてかき混ぜると、あら不思議。いっぱいミミズの赤ちゃんが出てきます。いろんな虫もいます。腐敗が早い落葉樹の葉っぱは、1、2年ぐらいでたい肥になりますよ。晴れ間を狙って子どもと一緒にお庭の掃除もしてみましょう。熊手は全身を使うのですぐに体が温まってきます。
落ち葉の中にいる小さな虫やミミズは一体どんな仕事をしているのか。あんなに大きなカエデの葉っぱが春には透け透けになってなくなってしまうのは不思議ですよね。
この時期、お客さんの庭から出た、たくさんの落ち葉をリサイクル場へ持って行きます。リサイクル場の隣は人間から出たゴミの山。人間界は、要、不要を区別しますが、自然界は区別しないところがいいですね。全てが持ちつ持たれつで回っている感じがします。誰かが落とした物を誰かが利用して、それを養分にして出た物をまた、誰かが利用して。人間界もそういう風に上手く全ての物がリサイクルできたらいいですね。
▲ コンポストビン。
▲ネズミ被害防止のため、底にネットを付けます。
▲ コンポストが面倒な人は、落ち葉を畑の上に盛っておくと雑草の発生を抑えられます。
▲ノースウエストでは約1年半ぐらいでたい肥ができます。
▲ 針葉樹の葉は分解に時間がかかるので入れない方が良し。
▲ 落葉樹の落ち葉。紅葉やプラム、オークなどが適してます。
園芸部長のオススメの家庭用コンポストビンは、四角くてがっしりしたもの。たい肥は重いので、なるべく固くてしっかりしたプラスチック製の方が長く使えます。丸い形のビンは、重さでだんだん歪んできて形が崩れたり、フックが外れたりしがちです。
サウスシアトル・コミュニティー・カレッジで園芸学の学位を取得。現在は、剪定家として庭園や個人の庭の手入れを行う。趣味はバードウォッチング。